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イギリスでテルマエロマエ?!

3月3日から2週間のロンドン出張に出かけたが、今年最初の海外出張。昨年は1年間で計10回の欧州出張に出かけたが、今年はスタートが3月になったものの、いきなり2週間の出張となった。

週末を挟んだので、土曜日は日帰りでバースという町に出かけることにした。バースはロンドンから電車で西に約1時間半。軽く日帰りで行って来れるちょうど良い距離だ。この町バースは、英語で書くとBath。そう、つまりお風呂の語源になった町なのだ(諸説あるらしいが)。その理由は、古代ローマ帝国の2世紀頃から温泉の町として発展した場所なのだ。ローマ時代の大衆温泉浴場跡が遺跡として残されており、今は博物館になっているが、町全体がユネスコ世界遺産に登録されているので、一度は訪れてみたいと思っていた場所だ。



バースの最寄り駅、その名もBath Spa駅(そのまんまな名前だが(笑))へは、パディントン駅からグレートウェスタン鉄道で1時間半。この鉄道は日本の日立製作所製の車両を使っており、外観色はマットで高級な渋い緑色。ちょうど阪急電車の渋い茶色にも近い色合いがなかなかカッコイイ。日本製の車両だけあって、車内も快適だ。



暫く車内からイギリス郊外の田園風景を楽しむと、Bath Spa駅に到着。多くの乗客がここで下車するが、駅前も観光客で賑わっていた。




素敵な古い街並みを10分くらい町中を目指して駅から歩くと、お目当てのローマ風呂に到着。




入館料を払い、館内へ。このRoman Bath Museum (ローマ風呂博物館)は思ったより充実しており、館内には遺跡からの出土品や、当時の生活などを紹介する展示が多く有り、とても勉強になる。



そしてついにメインのローマ風呂遺跡へ。ここはその当時は大きなドーム型の屋根で覆われた、屋内スーパー銭湯だったようだが、今は屋根が失われており、逆にそれが露天風呂のように上の通路からも見学出来る構造になっているので、とても面白い。





それぞれ内風呂として女湯、男湯跡なども残っており、また当時のサウナ施設まであって、現代にも通ずる優雅なお風呂タイムを当時のローマ人が楽しんでいたことが伺えるのが何とも面白い。まさにテルマエロマエの世界観そのままなので、阿部寛がとても似合いそうな空間だ(何だか、あの映画をまた観たくなってしまった)。





このローマ風呂には入れないが、今でも温泉が湧き出ており、近くには温泉を実際に楽しめるスパもあるらしい。





一通りローマ風呂を満喫した後、ミュージアムの出口にあったショップへ。ここには様々なお土産グッズが売られていたが、温泉まんじゅうはさすがに無かった(笑)。ここで思わず可愛いものを見つけた。舘ひろしばりの白いバスローブを着た、可愛いくまのぬいぐるみを見つけてしまったのだ。僕はくまのぬいぐるみ好きで、シュタイフのくまが大好きなのだが、このくまが“僕を日本に連れて帰って~!”と目で訴えてきたので、たまらず購入してしまったが、世界遺産を訪れた良い記念になった。




その後、バースに長年住んでいた英国の有名な女流作家、ジェーン・オースティンの記念館を訪れてみた。彼女は『傲慢と偏見』、『分別と多感』、『エマ』などの作品が有名。映画化されているものも多く、知っている人もいるだろう。僕は大学時代英米文学を学んでいたが、その中でゼミの先輩がジェーン・オースティンの研究をしていたこともあり、とても印象に残っていたので、少しバースの町と合わせて勉強してみたくなった。その記念館ではジェーン・オースティンのコスプレをした説明員のきれいな女性が、18世紀に活躍したジェーン・オースティンの生涯や残した作品の裏話などを解説してくれて、意外にもかなり面白かった。ジェーンは裕福な家に産まれたが、地元の盟主であった父親が亡くなった後、親戚の家でお世話になり、かなりお金に苦労した時期もあったらしいが、このバースでも長い間住み、多くの小説の発想がこの地から産まれているらしい。



最後、ロンドンに戻る前に、駅の近くにあった『Browns』という素敵なレストランにふらっと入って、早めの夕飯をとった。サーモンリゾットを注文したが、イギリスのレストランとは思えない美味しさで、このレストランにして正解であった。




バースには約4時間半くらいの短い滞在だったが、ローマ風呂の世界遺産とジェーン・オースティンを満喫することが出来たし、温泉好きな日本人としても一度は訪れておくべき場所だと感じたので、今回は仕事の合間の思い出深い日帰り旅行となった。

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