先週、仕事関連で以前知り合った方々に会いに行く為、プライベートでベトナムのホーチミンを訪れた。久々のベトナムで、色々な人々に会い、美味しいベトナム料理を満喫することが出来たし、久々の海外という意味も含めて、刺激的な旅となった。
コロナになってからは全く海外に行かなくなっていたので、海外に出るのは実に5年ぶり!これまでの人生、あんなに毎年海外ばっかり出かけていたのに、ここ暫くは“翼をもがれた鳥“のようになっていたが、昨年の転職も含め、これからいよいよまた新たな人生のフェーズに入ったような気がしている。
海外に出かけるのは5年ぶりだが、ベトナムを訪れるのは更に遡って7年ぶりくらいだろうか?ベトナムは2013-2017年頃は仕事で頻繁に行っており、どちらかと言えばハノイの方が訪問した回数は多かったものの、ホーチミンも何度か訪れていたが、その後仕事が変わって、主に欧州ばかり出かけるようになってからは、アジア出張に行けていなかったので、本当に久しぶりである。
政治の中心で歴史を感じさせるハノイに対して、ホーチミンはフランス統治や欧米資本をいち早く取り込んでいることから、より西洋的な香りのする大都会なので、新しい仕事をするにはとてもオープンでやりやすい環境だと言える。個人的にはコンサバで少しお堅いハノイも、ベトナムらしい味があって好きなのだが、ホーチミンには自由な空気感が漂い、居心地はとてもいいのだ。
今回往路は羽田空港からJALの夜行便を利用。夜中(というか)木曜日の早朝0:30発の飛行機で飛び、現地には早朝6時着というフライトである。羽田空港のJALサクララウンジを利用するのも実に久しぶりだ。あのお馴染みの旨い“JALカレー”も健在だったので、既に夕飯は済ませて空港に行ったものの、ついついカレーを食べてしまった。
ホーチミンのタンソンニャット国際空港に到着すると、現地のガイドさんが迎えに来てくれており、車で市内までは約40分程度。ホーチミン市内は相変わらずもの凄い数のバイク!まさにスターウォーズのXウィングとタイファイターによる空中戦を空母から見ているような目まぐるしい交通量で思わず身構えてしまうが、これがまさにベトナムの醍醐味である(笑)。なお、ベトナムのバイクは殆どがHonda製で、ベトナムではバイクのことをHondaと呼ぶほどだ。
ホテルはホーチミン市内の7区という、少し中心部から離れたエリアにあるNovotel Livingという欧州資本チェーンのホテルに宿泊。そう大きなホテルではないもののとても清潔感があり、部屋も小さなキッチンも完備していてとても便利で快適なホテルであった。1階にはセブンイレブンも入っていて、日本のおにぎりなどもあるが、バインミーなどベトナムの食べ物やお菓子なども充実。日本のセブンと比べると商品ラインアップも少し違っているのでコンビニに行くのもなかなか面白い。
ホテルに荷物を置いて、まずは朝食を食べにフォーの有名店“Pho Thin”へ。やっぱりベトナムに来たらこのフォーは欠かせない。機内で朝食を食べていたが、ついついフォーも完食してしまった。
フォーの後はマッサージサロン、“Annam Spa”へ。普段はマッサージなど殆ど行かないものだが、やっぱり夜行便の疲れを癒すには、マッサージである。ガイドさんに案内して貰い、女性にも大人気の高級店がホテルの近くにあるとのことで予約を取って貰った。とても清潔感があるお店で、人気なのも納得だ。もちろん、普通のマッサージである(笑)。機内ですっかりこってしまった肩や背中など、全身の疲れを取ってくれる気持ちのいい60分コースのマッサージであった。
その後、昼は人気のベトナム料理店”Hoang Tam”へ。生春巻きや、野菜がたっぷりのプレートが登場。肉などをこの野菜で包んで北京ダックのように食べるが、なんとも美味しい。ベトナム料理はタイ料理のように辛くもなく、野菜なども多く使う為、とてもヘルシーであり、また日本人の口にはとても良く合う。甘いサトウキビのジュースなどと合わせて食べると更に美味しくなる。
翌日も久々にベトナム料理を満喫することが出来た。ホテルの朝食にもフォーが用意されているので、朝からフォーを手軽に食べることが出来る。お店によって味が少し違うが、ホテルのフォーもそう悪くない。
2日目の夜はホーチミン中心部を少し散歩しながら、シーフードの有名店、”Ngoc Suong”で食事をした。ここはオープンエアな空間で、ライブ音楽演奏なども楽しみながら、ちょっとこれまで食べたベトナム料理とは違うシーフード料理を楽しんだが、これがまたかなり美味しかった。食後も少し散歩しながら、市内の夜景を満喫。
そして、帰国する最終日の土曜日も夜行便だったので、昼間は観光をすることに。朝ホーチミン市内の“聖マリア教会”前へ。聖マリア教会は19世紀の建築物だが、残念ながら現在は補修工事中で、正面からの威厳のある姿の全容がなかなか確認出来なかった。
その後、教会の横にある有名なカフェ、“Runam D’ Or”でベトナムコーヒーを飲んだ。ベトナムコーヒーはかなり濃い味だが、これに練乳などが入り、何とも甘苦い独特な美味しさがある。ここは観光客よりも、地元の人たちが週末の朝カフェタイムを優雅に楽しむ為のお店らしく、とても落ち着いた空間であった。
観光スポットにもなっている中央郵便局などを少し散歩。黄色の建物がひと際めを引くが、19世紀末のフランス統治時代に建てられた建築物として一見の価値あり。中もクラシックなアーチ状になっていた。
その後、ランチは僕の好きな“ブンチャ”の人気店、”Quan Nom“へ。ここはブンチャとベトナム春巻きで有名なお店で、どうやらアメリカのCNNの資本が入っているらしく、観光客や地元の人々でかなり混雑していた。予約をしておかないと、30分から1時間待ちになるという。
ブンチャとは、米粉をベースにした独特なベトナム生麺をスープに漬けて、牛肉やミニハンバーグなどをたっぷり入れながら食べるもので、フォーと違って、日本のつけ麺ラーメンに近い。このブンチャの生麺は作るのが難しいらしく、日本のベトナム料理店でもブンチャはなかなか食べられないので現地ではぜひこれを食べたいと思っていたので、久々のブンチャにありつけた。お肉がいっぱい詰まった揚げ春巻きもとても美味しく、これもブンチャのスープに漬けて、麺と一緒に食べるのも美味しい。
ランチの後は、ベトナムの歴史を勉強する為、“ベトナム統一会堂”を見学。ベトナム戦争終結の舞台となった場所で、南ベトナム政権時代に「独立宮殿」とも呼ばれた建物。大小様々な部屋があって、来賓を迎える豪華な部屋がそのままの状態で残っており、自由に見学できる。
最後にホーチミン最大の買い物スポット、“ベンタイン市場”へ。ここは衣類から雑貨に食べ物と、様々なものが所狭しと売られており、値切るのが当たり前の市場。主に観光客狙いの市場なので、値切られる前提で元々少し高めに設定されているかもしれないが、Tシャツなどは割と安くてよいものが売られているのでここで色々と探してみるのも面白い。とにかく活気があり、アジアらしさを満喫出来る市場だ。
復路のJAL夜行便で帰る前、またマッサージをしに”Annam Spa”に立ち寄り、今回は90分コースで観光疲れを癒したが、今回久々の海外、そして久々のベトナムを満喫することが出来た、最高の3日間であった。次回の海外は、恐らく3月に予定しているアメリカ出張になりそうだが、これからまた海外出張を楽しみにしたい!