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僕の音楽評論 その3 - 最近の洋楽動向

NYで生活しているここ数年は、メロディーも何も無いようなラップ系の単調な曲がどうも多いような気がしていたが、良く聴くと素晴らしいアーティストや新鮮なバンドも実は存在していることがわかる。2005-2006年の間で特に印象に残っているアルバムは3枚。
まず1枚目はLA出身のバンドNo Doubtの紅一点であったGwen Stefaniのソロアルバム「Love, Angel, Music, Baby」。これは最近稀に見る傑作である。彼女は日本の原宿文化/ファッションの大ファンで、このアルバムには「Harajuku Girls」という曲があったり、日本語がふんだんにサンプリングされたりしていて結構楽しめる。またどの曲もキャッチーで、彼女の声も見事に調和しており、ャbプアルバムとしての完成度は実に高い。

続いて2枚目は、これまた2006年に大ヒットした4人組Black Eyed Peasの「Monkey Business」だ。カッコいいPVの「Pump It」、インド系ダンスリズムが斬新で大ヒット、実にノリノリだった彼らの代表作「Don't Phunk With My Heart」とFergieがボーカルもこなす「My Humps」は記憶に新しいが、彼らの繰り広げるダンサブルなラップと絶妙なリズムは実に軽快なのだ(ちなみにFergieは昨年末にソロアルバムも出してシングル「London Bridge」も大ヒット、今ではGwen Stefaniとも人気を二分するカリスマ的存在だ)。

そして3枚目は、ラップながらもップスの要素満載で、ラップの新しい可能性を感じさせたKanye Westの「Late Registration」だ。すっかり映画俳優としても定着したJamie Foxxも参加したシングル「Gold Digger」は2005年の暮れに大ヒットした。

2007年に入ってからはまっているのはFall Out Boyという現在ブレイク中のシカゴ出身4人組。先日セカンドアルバム「Infinity on High」を購入したところだ。最初はシャウトするだけのうるさいパンクロックバンドかと思っていたが、アルバムを聴いてみると、実にメロディーもしっかりしていて、ボーカルもただ叫ぶようなものでは無く、実にいい声を聞かせている実力派バンドであることがわかる。また、このFall Out Boyのアルバムで僕の崇拝するあのBabyface (“僕の音楽評論その2”ご参照)も2曲プロデュースしているのを知った時は嬉しくなった。2曲目の「The Take Over, The Break Over」は実にギターがカッコよくて見事な曲だし、3曲目のシングル「This Aint a Scene, It’s an Arms Race」もさすがシングルという感じのカッコいい仕上がりになっており、全米でもトップ10入りを果たして大ヒットしている。前のアルバムが大ヒットした後のアルバムとしてかなりプレッシャーもあったと思われるが、期待を超える素晴らしい出来栄えだ。また、同じくちょっと前から全米で大ヒットしているバンドに、Panic! At the Disco(こちらはラスベガス出身の4人組)がいるが、なんとこのバンドも曲風がFall Out Boyに似ていると思ったら、Fall Out Boyに見出されてデビューしたバンドであったことがわかった。Fall Out BoyとPanic! At the Discoは共に新しい音楽の方向性を感じさせるバンドであり、今後の展開が楽しみである。
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