初めて列車での移動を試みた。通常はNYラガーディア空港からDCまでは
飛行機のシャトル便を利用。1時間半程度の比較的短いフライトである。

今回乗ったのは、特急列車アクセラ号。
時間にしてNYからDCまで2時間57分。
距離にして375kmというから、日本で言うと、
ちょうど東京-名古屋間(370km)くらいである。
新幹線だと東京-名古屋間が1時間40分くらいであることを考えると、
やはりアクセラ号の方がスピードはかなり遅い。
新幹線で3時間もあれば、東京から姫路まで行けてしまう距離だ。

まずホテルからマンハッタンのPenn Stationに移動。
Penn StationはNYから郊外に出る列車のハブであり、
多くの旅行者、ビジネスマンで混雑していた。
まずは電光掲示板で今回搭乗するワシントンDC行きアクセラ2159号を確認。
電光掲示板にホームの番号が表示されると、
みんな一斉にホームに降りていく。

特急アクセラ号は、見た目にはヨーロッパで走っている列車のような
デザインで悪く無い。

今回乗ったのはファーストクラスの車両。
新幹線で言うとグリーン車である。
席はかなりゆったりしており、仕事などがしやすいようにテーブルなどが
設置された席もあって、配慮がされている。
座席指定ではなく、ファーストクラスの中で空いている好きな席に座る仕組み。
幸いにも乗った2159号はまだ席に余裕があり、
僕の席の隣も空いていたので、ゆったりと使えて、
とても快適であった。
そして、何と日本の新幹線やアメリカ国内線の飛行機と
比べてもいいのは、食事が出ることだ。
幾つか選べる中で、気持ちヘルシーなBoston Saladを選択。
サラダと言っても侮れない量で、しかもカロリーが高そうな
アイスクリームがついていて豪華な内容。

WiFiも完備されており、電源なども完備しているので、
仕事をしながら移動するには最高の環境である。
飛行機よりも時間は鰍ゥってしまうにも関らず、
この列車での移動がNYのビジネスマンに人気なのがわかる気がした。
ちなみに、NY-Boston路線も人気である。
到着したワシントンDCのUnion Stationは
まさにDC市内のど真ん中にある駅で、
さすがDCらしい、豪華なつくりのターミナル。
スミソニアン博物館や国会議事堂、ホワイトハウスも近い立地。

列車だと、“ワシントンDCに来たんだなあ”ということを実感出来て、
普段の飛行機での移動とは違って、なかなか味のあるミニ旅行であった。