

先日ブログで取り上げた、1957年に出版された手塚治虫のゾッキ本『大宇宙人』を破格で入手して以来、古書漫画、付録漫画にハマってしまったような気がする。

現在保有している付録漫画はまだ多くは無く、殆どは横山光輝の古い作品ばかりだが、まずは大ヒット作『伊賀の影丸』の1968年に出版された付録を2冊、両方とも破れや汚れもあまり無く、かなりキレイで状態が良い。




『伊賀の影丸』と並んで人気の横山光輝忍者作品、『仮面の忍者赤影』も1968年当時の付録を1冊ゲットすることに成功した。こちらも比較的状態が良い。


『おてんば天使』の1961年当時の付録も、先日かなり市場に出回っているものよりもかなりお安い価格で入手することに成功。横山作品の中でもTOP5に入るかなり好きな作品なので、良い状態で当時の付録を入手出来たのはとても嬉しい。



先日ブログで紹介した1958年当時の『紅ばら黒ばら』の付録と『夜行島魔人』の1959年当時の付録などもかなり貴重なコレクションである。

これに加え、最近また更に希少・貴重な作品を付録でゲット。横山光輝が1957年に付録として出版された『夜光る犬』。これは後に単行本化された際に題名が『地獄の犬』に変更されたが、今回入手したのはまさに当時の付録版のオリジナルを入手したのだ。50年以上も前に出版されたもので、しかも元々付録だったことから紙質なども決して良くは無いが、保存状態はかなり良く、この状態で入手出来たというのはかなり貴重である。また、通常の付録は連載ものなのだが、この『夜光る犬』は読み切り作品にて、1冊だけで物語が完結しているというのもかなり貴重なお宝だ。





当時付録となるとかなり古いものなので状態が悪いものも少なくない。また元々長持ちさせる目的で製本されておらず、キレイな状態で保存するのは容易では無い。また、状態が良ければ良いほど、当然ながら希少価値も高くなり、お値段も跳ね上がる。手塚治虫や横山光輝の当時付録ともなれば、数万円もする作品も数多く流通している。僕の場合は転売してひと儲けするわけでは無く、純粋に2人の作品が好きで、当時のままの作品を手に入れたいという、まさにコレクション魂から来るものなので、極端な話、自分だけがその本の状態に満足していればそれで良いだけのことではある。だからこそ、状態の良いものを比較的安い価格で見つけた時の喜びは大きい。これこそが古書漫画や、当時付録漫画を集める醍醐味かもしれない。また当時ワクワクしながら、毎週週刊誌の付録を心待ちにしていた少年たちに思いを馳せると、何だか歴史的な発見を目の当たりにする考古学者にでもなったような楽しさすらある。

古書漫画や当時付録は、そんなノスタルジックな楽しさを与えてくれる、貴重なタイムマシーンでもあるのだ。