さて今回は、前回の記事で書ききれなかったBar Mousseの一押しの場所についてである。
じつはここが店内でももっともコケコケしていて、かつコケ好きがコケと気兼ねなく触れ合える空間といっても過言ではない。
自分も興奮のあまり激写しすぎて載せたい画像が多くなってしまったため、記事を2回に分けざるを得なくなったというわけだ。
さぁ、覚悟してください。
いきますよ。
その場所は、コチラ!
じゃじゃん!!
これはどこかと申しますと・・・・
こういう場所でゴザイマス(^^)
どうですか、このこんもり具合!(うっかり夢中で激写している筆者も鏡に映ってしまっているのがジャマですがご勘弁を…)
ホソバオキナゴケにハイゴケ、シッポゴケの仲間、タマゴケなど、
限られた空間にみっちりといろんな種類のコケがひしめきあって、
しかも胞子体がちゃんと出て、健康に育っている姿はルーペで見ると圧巻。
ここがお手洗いだなんて本当にシンジラレナイ・・・。
どうしたらこのような場所でこんなふうに元気にコケが育つのだろう!?
店主Mさんにお尋ねしたところ、このように元気にコケが育つまで、
オープン当時からかなり試行錯誤されたとのこと。
その結果、
・土台部分を色々な素材で試したが、土で育てるといちばんコケの調子がよい
・さらに土壌を豊かにするためにミミズを投入したところ、コケは根がないはずだが、ミミズ投入前よりコケが元気になった
・蛍光灯の灯りだけではうまく育たないので、閉店後は植物育成専用ライトで照らしている
などの育成方法にたどり着き、ようやく最近コケが元気に定着してきたという。
それにしてもミミズを投入って・・・コケのためにここまでするなんて。
面白い発想だなぁと私は思わず感心したが、おそらくコケ好き以外の理解は得難いのではあるまいか。
どうやらMさん以外のアルバイトさんたちは筋金入りのコケ好きというわけではなさそうだし、
Mさんがコケのためにあれやこれや手を尽くす様子を「また店長がコケのことで何かやってるわ・・・」と
遠巻きに見ているのがたやすく想像できてしまった。
▲Mさんが「コケの下はこうなってます」とコケをめくって見せてくれた
さて、私がそんな余計なお世話な想像を膨らませているともつゆ知らず、
Mさんはこの空間でのコケとの正しいふれあい方についても教えてくださった。
それは・・・
▲1.用を足して手を洗う
▲2.蛇口を締める(ここまではフツー)
▲3.紙で手をふかず、濡れたままの状態で・・・
▲ぱっ!
▲もいっちょ
▲ぱっぱっ!
こうして手についた水を散らすことで手を拭く紙の無駄使いが減り、ついでにコケにも潤いを与えることができるという。
ひゃー、これは面白いっ!
さらにじっくりコケと触れ合いたいという方は、マイルーペのご持参を。
ただしあまり長時間こもりすぎると用を足したい他のお客様のご迷惑になりますゆえ、ほどほどでお願いいたしマス!
▲洗面台以外にもコケが。苔暦も使ってくださっていて嬉しかった
コケというものは、道を歩けば必ず誰もの視界に入っているはずなのだが、
「コケと出会いたい」という気持ちがそこにないと、まったくといってよいほど記憶に残らない。
しかし逆に言えば、コケに目線を合わせる気持ちがある者だけにそっとその美しさを披露する。
華やかな店が、ひしめきあうように軒を連ねる繁華街・祇園のなかで、
あえて看板も出さず迷路のような路地にひっそりとたたずむBar Mousseは、まさにコケのような存在だ。
時が経つのを忘れてしまうほど居心地のよい店内に後ろ髪をひかれつつ、
もうすぐ夜が明ける祇園の道を歩きながらそう思ったのだった。
:::Bar Mousse:::
所在地 〒605-0084 京都府 京都市東山区清本町375花見末吉西入 末吉一番路地東側二階
営業時間 月~金:19:00~3:00 土・日:17:00~3:00
定休日 木曜日
電話 075-525-6688
※おそらく祇園にとても詳しい方以外は辿り着けないと思うので、
近くまで来たらお店に電話をされることをおすすめします。
お店の方が、迎えに来てくださいます。
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【お知らせ】
現在発売中の「anan」(マガジンハウス)の「運命の出会い。」という特集の中で、
ちょっと変わった趣味に没頭する8人の女性が取り上げられているのですが、
その中の一人として「コケが大好き」ということで取材を受け、記事にしていただきました。
1/2ページの小さな記事ですがよかったら本屋さんでのぞいてみてくださいマセ。
じつはここが店内でももっともコケコケしていて、かつコケ好きがコケと気兼ねなく触れ合える空間といっても過言ではない。
自分も興奮のあまり激写しすぎて載せたい画像が多くなってしまったため、記事を2回に分けざるを得なくなったというわけだ。
さぁ、覚悟してください。
いきますよ。
その場所は、コチラ!
じゃじゃん!!
これはどこかと申しますと・・・・
こういう場所でゴザイマス(^^)
どうですか、このこんもり具合!(うっかり夢中で激写している筆者も鏡に映ってしまっているのがジャマですがご勘弁を…)
ホソバオキナゴケにハイゴケ、シッポゴケの仲間、タマゴケなど、
限られた空間にみっちりといろんな種類のコケがひしめきあって、
しかも胞子体がちゃんと出て、健康に育っている姿はルーペで見ると圧巻。
ここがお手洗いだなんて本当にシンジラレナイ・・・。
どうしたらこのような場所でこんなふうに元気にコケが育つのだろう!?
店主Mさんにお尋ねしたところ、このように元気にコケが育つまで、
オープン当時からかなり試行錯誤されたとのこと。
その結果、
・土台部分を色々な素材で試したが、土で育てるといちばんコケの調子がよい
・さらに土壌を豊かにするためにミミズを投入したところ、コケは根がないはずだが、ミミズ投入前よりコケが元気になった
・蛍光灯の灯りだけではうまく育たないので、閉店後は植物育成専用ライトで照らしている
などの育成方法にたどり着き、ようやく最近コケが元気に定着してきたという。
それにしてもミミズを投入って・・・コケのためにここまでするなんて。
面白い発想だなぁと私は思わず感心したが、おそらくコケ好き以外の理解は得難いのではあるまいか。
どうやらMさん以外のアルバイトさんたちは筋金入りのコケ好きというわけではなさそうだし、
Mさんがコケのためにあれやこれや手を尽くす様子を「また店長がコケのことで何かやってるわ・・・」と
遠巻きに見ているのがたやすく想像できてしまった。
▲Mさんが「コケの下はこうなってます」とコケをめくって見せてくれた
さて、私がそんな余計なお世話な想像を膨らませているともつゆ知らず、
Mさんはこの空間でのコケとの正しいふれあい方についても教えてくださった。
それは・・・
▲1.用を足して手を洗う
▲2.蛇口を締める(ここまではフツー)
▲3.紙で手をふかず、濡れたままの状態で・・・
▲ぱっ!
▲もいっちょ
▲ぱっぱっ!
こうして手についた水を散らすことで手を拭く紙の無駄使いが減り、ついでにコケにも潤いを与えることができるという。
ひゃー、これは面白いっ!
さらにじっくりコケと触れ合いたいという方は、マイルーペのご持参を。
ただしあまり長時間こもりすぎると用を足したい他のお客様のご迷惑になりますゆえ、ほどほどでお願いいたしマス!
▲洗面台以外にもコケが。苔暦も使ってくださっていて嬉しかった
コケというものは、道を歩けば必ず誰もの視界に入っているはずなのだが、
「コケと出会いたい」という気持ちがそこにないと、まったくといってよいほど記憶に残らない。
しかし逆に言えば、コケに目線を合わせる気持ちがある者だけにそっとその美しさを披露する。
華やかな店が、ひしめきあうように軒を連ねる繁華街・祇園のなかで、
あえて看板も出さず迷路のような路地にひっそりとたたずむBar Mousseは、まさにコケのような存在だ。
時が経つのを忘れてしまうほど居心地のよい店内に後ろ髪をひかれつつ、
もうすぐ夜が明ける祇園の道を歩きながらそう思ったのだった。
:::Bar Mousse:::
所在地 〒605-0084 京都府 京都市東山区清本町375花見末吉西入 末吉一番路地東側二階
営業時間 月~金:19:00~3:00 土・日:17:00~3:00
定休日 木曜日
電話 075-525-6688
※おそらく祇園にとても詳しい方以外は辿り着けないと思うので、
近くまで来たらお店に電話をされることをおすすめします。
お店の方が、迎えに来てくださいます。
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【お知らせ】
現在発売中の「anan」(マガジンハウス)の「運命の出会い。」という特集の中で、
ちょっと変わった趣味に没頭する8人の女性が取り上げられているのですが、
その中の一人として「コケが大好き」ということで取材を受け、記事にしていただきました。
1/2ページの小さな記事ですがよかったら本屋さんでのぞいてみてくださいマセ。