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ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

交響曲「仏陀」

2019年06月15日 | 音楽
今、ハリウッド版ゴジラが大ヒットしているようです。(まだ観てない。。。)
ゴジラと言えば、伊福部昭の音楽です。
あの曲があってこそ、ゴジラの臨場感が出るというものです。

その伊福部昭の5年先輩にあたり今年生誕110周年を迎える貴志康一という作曲家をオヤジは今回初めて知りました。
吹田の出身で少年時代を芦屋で過ごした音楽家で、指揮者としてもベルリンフィルハーモニー管弦楽団を振っているそうです。

ちょっと前に「神風協奏曲」という曲を知る機会があり、大澤嘉人という作曲家に興味を持ったことがあります。
貴志康一のさらに3年先輩の神戸出身の作曲家で、指揮者としては日本人で初めてボストン交響楽団を振ったそうです。

山田耕作からの日本人の西洋音楽の流れの黎明期が明治後期から昭和初期にかけてです。
まだまだ西洋音楽と触れて日の浅い、基盤も無い中で情熱を持って西洋音楽に取り組み、日本の音楽との融合を試みた先人については、もっと日を当てる活動があって良いと思います。

まわりくどくなりましたが、9月に行われる貴志康一生誕110周年を記念した演奏会の初練習がありました。
曲は彼の代表作である交響曲「仏陀」。
この1週間ほどCDを聴いていたのですが、譜面面のシンプルさの割りになかなか味わい深い曲で気に入りました。

随所にクラシックの名曲を彷彿とさせるフレーズが出てきます。
その名曲のイメージに引き摺られると曲が安っぽくなりますが、貴志康一の仏教への思いを踏まえると音楽がベツモノになってきます。
この曲が作曲者の指揮によってベルリンフィルハーモニー管弦楽団でも演奏されていたのです。

明治生まれの人が昭和初期の時代にベルリンフィルハーモニー管弦楽団を振って自作の交響曲を演奏していた。。。
現代だってニュース価値抜群の凄い出来事です。

今回は地元所縁の音楽に目を向ける興行的には難しいコンサートだけに、アマチュア冥利に尽きる良い機会だと感じています。
練習時期が重なる次期定期演奏会もオヤジにとっては数年ぶりの全曲初物、しかも難曲揃いですが、時期的に先に本番がある「仏陀」をまずは楽しみたいと思います。





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