Keep on Sailin', Keep on Dreamin'!!

"先"にある楽しいことを考えながら、"今"を精一杯生きてみよう!

ハードルが教えてくれたもの

2015-01-06 00:30:33 | Weblog
会社で、なんと年頭表彰を頂いてしまいました。
年頭表彰とは、前年のMVPのようなもの。
…の筈ですが、なんと(2つ前に在籍していた)"生産管理部時代に携わった案件での受賞"という異例のもの。(笑)

"その案件で納めた装置が稼動を始め、その安定稼動に対して昨年お客さんから御礼があった"…というのが、
ピーク時から約4年遅れての今回の表彰に繋がったとのことです。
当時携わっていた営業・設計・検査の方々と一緒の受賞でした。


振り返ってみればこの案件は…

・日本最大の貨物ターミナル向けの超大型装置
・今まで関わったことのない業者との協業

…そんな性質で、この為に何晩徹夜したか数え切れないし、休日を何回潰されたか分かりません。
これのせいで、かるたへの復帰は半年~1年遅れたと思います。(笑)

でも、
・大型件名の作業を分解し、コントロールしていくコツ
・ボロボロでも全力投球していれば、見ていてくれる人がいること
・案件完成前に異動になった自分の後を継ぎ、案件を完了させてくれた後輩の優しさと頼もしさ

…そんなことを学べたのも、この案件に携われたからでした。


そして、少しの痛みと共に、「どんな人でも大切にする」ということの大事さを教えてくれたのも、
この案件かもしれません。

教えてくれたのは、案件初動時の営業担当で、最初の会議で「案件終わったらみんなで飲みにいこうや!」と言い、
それを果たす前に旅立ってしまったFさん。

我侭だし、約束をすぐ反故にしてくるし、他人に対して無理難題を要求するくせに他人の話は聞かない…
入社数ヵ月後から、Fさんに対して何度「いい加減にしろ!」と思ったか分からないし、電話口や会議の席でバトルした回数は数え切れないけれど、
どこか憎めないところがあって…

3年ほど前、彼が癌になったという話を伺って、少し冷静に振り返ってみれば、
「仕事に対する一生懸命さと情熱は人一倍だけど、人にそれを伝えたり頼むのが苦手な、ただの不器用なオヤジ」
という人物像が浮かび上がってきて…
そんな矢先の1年ほど前に、訃報が届きました。

「もう少しマシな言い方ができたんじゃないか」「自分から歩み寄ることもできたんじゃないか」
…訃報を聞き、そんなことを考えました。
先述の「どんな人でも大切にする」ということの大事さは分かっていたつもりですが、
彼のあまりの第一印象の悪さによって、それを見失っていた自分に気付きました。

社会には学生時代に出会えなかったタイプの人があまたといるし、
得てして利害が対立するからお互いの本当の性格や考えが見えなくなる。
でも相手にも自分にも寿命があり、五体不満足になるリスクもあり、一緒に過ごしたり仕事できる時間は有限。

果たしてそれに気付いてから急成長できた自分がいるかと言われれば自信はありませんが、
気付けたことはきっと大きな収穫だと思っています。


Fさん、体張って大事なことを教えてくれてありがとう。
今回の祝勝会はFさん抜きになってしまうけど…
何十年か先に、そっちで会えたらまたみんなで集まりましょうね!
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