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"先"にある楽しいことを考えながら、"今"を精一杯生きてみよう!

「Invisible」 ~Another Story of SO2016~

2016-12-25 19:52:36 | スーパー近江予選
本当に時間が空いてしまいました。
その間にも色々イベントがありましたが、それはまた追って。笑


お蔭様で、12/23に12回目のSOが終わりました。
参加チームは38を数え、参加者は250名に迫りました。
多くの方が参加してくれることも、楽しんでくれることも、また相変わらず有志の実行委員として力を貸してくれるメンバーがいることも、
感謝の言葉が尽きません。
本当に、ありがとうございます!

日記はサボっていましたが、毎年書いているSOの外伝だけは書いておきたいと思い、筆を執ってみました。
例によって自己満足感が満載ですが笑、今年のテーマに至った経緯が、少し伝われば嬉しく思います。

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今年のテーマ「Invisible」。
直訳では「目に見えないもの」という意味ですが、拡大解釈すれば「気付きにくいもの」とか「忘れていたもの」という意味にもなると思っています。

少し強引ながら、これは「無形価値」という言葉にも近いのかなとも思います。
個人的にこの言葉は好きなワードの1つで、コーチ時代にも多用していた気がします。


前置きが長くなりましたが、そんな今年のSO。
実は個人的に、今年が実行委員(企画統括)として関わるのは丁度10回目です。(第3回、第4回を欠席しているため)
なので勝手ながら、「何か自分がやらせてもらった集大成的な企画にしたい」と画策していました。笑

とは言え、今までに「やりたい」と思った企画は、お蔭様で結構やらせてもらっていて。
・ムービーの作成(第1回)
・レク+忘年会(第1回)
・ムービーでの動画使用(第2回)
・中高生の実行委員を増やす(第6回)
・表紙絵デザイナー募集(第7回)
・「知る知る」の発行(第7回)
・秩父宮での開催(第8回)
・「人間知恵の輪」(第9回)
・レストラン貸切の忘年会(第10回)
・「隠れたMVP」を表彰する(第10回)
・忘年会でのムービー放映(第10回)
・景品をメダルにする(第11回)

…実をいうと割と「ネタ切れ」感があり、また当日の時間や予算の制約であまり大掛かりなこともできません。
加えて、自分自身が昨年10月に海外系の部署へ異動してから、日本を離れる期間が増え、また時差や祝日が違う関係で拘束時間が増え、
SOに賭けられるエネルギーは以前よりも少なくなっています。
なので、新しい企画を作って提供するのではなくて、大会を通じて何かのメッセージが伝わるような、
さり気ない仕掛けができないかな…なんて考え始めました。


そんな矢先にふと思い出し、着想の1つになったのが、
昨年の大会後にY先生から頂いた「SOが高校1年生の団体デビュー戦になるから有難い」という話です。
少しの衝撃と共に、SOの役割が拡大していることに気付いた瞬間でもありました。

確かに、自分たちが高校生だった頃やSOを始めた頃は、各校とも1学年5人いれば多い方で、
1年生でも一部は10月の関東予選(当時は団体戦だった)がデビュー戦の位置付けでした。
当時は、「人数が多くてメンバーから漏れるのは静岡のような学校や高校野球の話だ」と思っていたけれど、
気付けば第2次SFCコーチ時代に母校でも職域メンバーが中高合わせて枠数を超え、
今では同じ波が神奈川のかるた全体に押し寄せていることを改めて感じました。

僕自身も「出られない選手の辛さ」は、高2の総文祭で感じたことがあります(贅沢だと思うけれど)。
実力から言えば自分が代表メンバーに選ばれないのは仕方ないことだと頭で分かりつつ、
一緒に練習している同期や先輩に対して何もできないもどかしさを感じ、
そもそも大会や遠征を通じてメンバーの方々が得られた経験や思い出を共有できない、一種の仲間外れ感はなかなか寂しいもので。。

僕は幸いにも翌年の総文祭にも関東予選にも近江予選にも出られたから良かったですが、
高2の総文祭時の自分と同じ気持ちだけを抱えて高校かるたを卒業する選手がいるのは、結構居た堪れないものがあります。


そしてもう1つ。
「かるたから離れた人をSOにどれだけ呼べて、どれだけ楽しんでもらえるか」という点は、これまでも結構悩んできた部分でした。
(第9回大会で、藤沢西がかるたを離れて久しいOB・OGのみでチームを組んで出てくれたことは本当に嬉しかった。)

自分自身もかるたを離れた経験(大学卒業と共に辞めるつもりだった)があります。
かるたも他のスポーツ同様に、ブランクを空けると大きく力が落ち、その自分にショックを受けて益々足が遠のくという負のスパイラルに嵌ります。

その中で僕が戻るきっかけになり、戻ってきて(弱いながら)今に至るのも、母校の先生や後輩達・神奈川メンバーの温かさや、
良い意味での「相変わらず」な部分、そしてかるた自体や団体戦の純粋な楽しさ という部分が大きいです。
超主観的ではあるけれど、、一度離れたものを繋ぎ止めてくれるのも、やっぱり「無形価値」だと改めて思うのです。


これらを考え、人数が増えた高校生メンバーに対しても、かるたを離れたOBOGにも、かるたを続けているOBOGにも
「気付かないものや忘れていたものに出会える」というメッセージが届くんじゃないかと思い、「Invisible」というテーマに行き着きました。

先述の通り、今年の大会に目新しい企画は無かったかもしれませんが、このテーマに沿って
やる回とやらない回のあった「知る知る」や貸切形式の忘年会を復活し、MIPを拡大しました。
またレクも、大学2年生メンバーがアイディアと工夫で「Invisible」のテーマを踏んだものにしてくれました。
(なお、特にメダルや表紙絵をデザインしてくれた皆さんには、「形の無いものを絵にする」ということで、相当無理を言ったと思う…)

でも、それ以上に質・量ともに大きいと感じたのは、自分たち実行委員メンバーも気付かないところで参加者の方々が触れた「Invisible」
じゃないかと思っています。

MIPの選考をやってくれた実行委員から「全部見られていないから1人を選ぶのが難しい」と言われてその通りだと思ったし、
試合後に後輩を労っている選手の姿や、相手選手と「楽しかったですね!」なんて話している姿、
久しぶりの筈なのに高校生に溶け込んでいるOBOG選手の姿を見ると
「こういうのが本当にInvisibleなもので、無形価値なんだろうな」と思わずにはいられません。

「What is essential is Invisible to the eyes」(本当に大切なものは目に見えない)

という諺は、今回"Invisible"を取ってきた原典です。

この言葉が表す"Invisible"の本当の意味は、「形のない」とか「気付けない」という点に留まらず、
「本当に大切なものは第三者が頑張っても見つけられなくて、本人にしか見えない」
ということだと感じた、今年のSOでした。

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企画を通じて何かメッセージを伝えようとすると、逆に自分が何かを教えられるのは、企画10年目の今年も同じでした。
本文中には書けませんでしたが、何かとキツい中でも大会実現までのモチベーションを支えてくれたのも、
実行委員のみなさんの情熱や心遣いだったり、参加者の方々がくれる「楽しみにしてます!」という言葉(Invisibleなもの)でした。
本当に、感謝感謝です。

来年はどのような形で携われるか保証はありませんが、今年以上に熱くて楽しい企画になるように、またやれることをやれたらと思っています!
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