「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        超高齢化時代 65歳は年寄りか?

2012-09-18 06:20:55 | Weblog
超高齢化時代の到来である。厚生労働省の統計によると、団塊世代の”年寄り”入りで65歳以上の日本人が3,000万人を突破、百歳以上の超高齢者数も初めて5万人を越えたという。そして、百歳以上のお年寄りの中には大正元年(1912年)生まれの方も出てきた。人生50年という時代からみると、まさに隔世の感である。

昨日、目黒区が毎年区内在住の80歳(傘寿)の高齢者を招いて開く「敬老のつどい」に出席した。一昨年、僕は祝って貰ったが、今年は老妻の番、僕は”付添い”の形での参加だ。今年傘寿を迎えた人たちは昭和7年4月から8年3月に生まれた男女だ。やはり少年少女期の大半を戦中戦後のあの苦しかった時代に過ごした世代である。

厚労省が先日発表した平成24年度の「高齢社会白書」によると、今や人生90歳時代だそうだが「敬老のつどい」に参加できるお年寄りは若い。女性の中には、この人が80歳と思われぬほど若々しい人もいた。「つどい」の催しとして、黛ジュンの歌謡ショーがあった。彼女は昭和23年生まれの団塊の世代で、来年、彼女も僕らと同じ年寄りの仲間入りするそうだが、とてもそうとは思えない。ショーの中で2回も衣装替えして舞台に登場した彼女は、昔と同じショートカットの髪型でミニスカート、「天使の誘惑」のままだ。

僕らの体験からいっても65歳は今や年寄りではない。80歳を過ぎて身体のいろんな部分にガタがで始めてきたが、人生90歳も非現実的とは思えない。少子高齢化による社会保障費の問題も、こういった超高齢化の現実をふまえて検討するのは当然である。