「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

   野田総理「従軍慰安婦」徹底反論のYOU TUBEを利用せよ

2012-09-25 06:40:43 | Weblog
野田佳彦総理が米紙「ウォールストリート.ジャーナル」とのインタービュで、いわゆる従軍慰安婦問題について韓国との間で”どう知恵を出すか”非公式で打診中だといったそうだ。記事を全文読んだわけではないが、随分姑息なバカな打診をするものだ、と思っていたら、案の定、韓国政府当局者から否定的な反応が返ってきた。こちらから”知恵を出し合って"といっても相手には、その知恵がないのでは意味がない。

知人から定期的に「SDHF newsletter」(検索可能)を頂戴しているが、最近のNO.46JC号に「性奴隷従軍慰安婦」問題について英文で徹底反論した、ジャーナリスト谷川雄二朗氏のYOU TUBEが紹介されていた。堂々とした意見である。知人は、ぜひこのYOU TUBEを大勢の人、とくに外国人に見いて貰いたいと推薦しているが、全く僕も同意見だ。野田総理は韓国への打診の中で、過去のアジアのための女性基金の例を持ち出したようだが、聞く耳をもたない韓国には全く意味がなく逆効果だ。

僕は谷川雄二朗氏を存じ上げていないが、wikepediaによると、1973年生まれで39歳。経歴をみると、両親の仕事の関係でオーストラリアの小学校、タイの中学校で勉強され慶応大学を出ている帰国子女である。だから谷川氏の英語は、日本人ばなれしていて流暢なわけだが、僕がそれより驚いたのは、戦争を知らない世代なのに、きちんと「従軍慰安婦」問題の本質をつかみ、徹底的に反論していることだ。

どうも日本人は外国語が下手で”内弁慶である。だから「従軍慰安婦」問題についてもこれまで、米国議会や国連などの論議をきいていると、一方的に日本はやられっぱなしである。それに日本的な論理が他国でも通用すると誤解しているきらいがある。「ウォールストリート.ジャーナル」の報道が正しいとすれば野田総理の、”知恵を出し合って”発言はあまりにも日本的だ。それより、谷川氏のYOU TUBEを国際戦略の一つとして積極的に利用したほうがよい。