安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

谷口英治(cl)NEWカルテットライブ (8月27 日 安曇野市いさつ歯科医院)

2019-08-29 20:03:21 | 演奏会・ライブ

クラリネットの谷口英治さんのCD発売記念ツァーの公演がいさつ歯科医院であったので、聴きにいってきました。今回はサイドメンがよいだけに演奏に期待して出かけました。

   

(出 演)

谷口英治(クラリネット)
田窪寛之 (ピアノ)
楠井五月 (ベース)
岡田朋之 (ドラムス)

   

谷口英治(cl)

田窪寛之(p)

   

楠井五月(b)。ドラムスの岡田さんは、歯科医療機器の間に挟まりうまくとれませんでした。

(曲 目)

1 Begin The Beguine (コール・ポーター)
2 Moose The Mooche (チャーリー・パーカー)
3 Lazy Hazy Summer Blues (谷口英治)
4 Ballad For Very Tierd And Very Sad Lotus Eaters (ビリー・ストレイホーン)
5 No Moon at All (デビッド・マン)
6 Crazy Rhythm (ジョセフ・メイヤー)

〈休憩〉

1 The Preacher (ホレス・シルバー)
2 Early Autumn (ラルフ・バーンズ)
3 An Autumn Night (谷口英治)
4 Michelle (ポール・マッカートニー)
5 And I Love Her (ポール・マッカートニー)
6 Lotus Blossom (ビリー・ストレイホーン)
7 Day by Day (ポール・ウェストン)

8 It's Only A Paper Moon (ハロルド・アーレン) (アンコール曲)

(感 想)

谷口さんは、都内のクラブ出演なども多い人気クラリネット奏者ですが、ツァーに出てくれて、近くで聴けたのはありがたかった、前半は、新発売のCD「In A Mellow Tone」からの曲を、後半は秋に因む曲やビートルズの作品を取り上げ、バラエティに富んだ選曲でした。

前半では、谷口さんのクラリネットの温かで気品が感じられる音色がぴったりと曲想にあっていたバラード「Ballad For Very Tired and Very Sad Lotus Eaters」が最も印象に残り、早いものでは、シャッフルリズムで田窪さんのピアノソロもグルーヴィーだった「Lazy Hazy Summer Blues」が乗り乗りでした。

後半に入り、ニューオーリンズ風の「The Preacher」、ボッサリズムの「Early Autumn」と、工夫した編曲に感心していたら、次にビートルズの曲を取り上げたので驚きました。ポール・マッカートニーはジャズが好きで、彼の曲はジャズ化しやすいそうですが、サビで変化する「Michelle」、僕が好きな曲の「And I Love Her」を演奏してくれました。

リズムの田窪(p)、楠井(b)、岡田(ds)さんの3人は、ともに安定感があって丁寧な伴奏ぶりでした。モダンスイング系の軽快な曲に加え、ビリー・ストレイホーンやポール・マッカートニーのバラード曲がよく、穏やかで質の高いステージでした。