飯森範親指揮の群響室内楽演奏会が、10月30日(水)に高崎芸術劇場音楽ホール(412席)で開催されたので、聴きに出かけました。楽団員による室内楽の演奏会が行われていて、今回は、第14回です。
チラシの表
(出 演)
指揮:飯森範親(群響常任指揮者)
フルート:中條秀記(群響首席奏者)
管弦楽:群馬室内オーケストラ(コンサートマスター:福田俊一郎)
飯森範親さんは、現在、群響常任指揮者、パシフィックフィルハーモ二ア東京音楽監督、日本センチュリー響首席指揮者、山響桂冠指揮者などを務め、CD録音多数。中條秀記さんは、桐朋学園大学卒、ドイツ・フライブルク音楽大学留学、帰国後06年08年17年にサイトウ・キネン・フェス松本に参加。現在、群響首席フルート奏者。詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
(曲 目)
J.S. バッハ/ 管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV 1067 フルート:中條秀記
ハイドン / 交響曲 第30番 ハ長調「アレルヤ」Hob. Ⅰ:30
第1楽章. アレグロ
第2楽章. アンダンテ
第3楽章. テンポ・ディ・メヌエット、ピウ・トスト・アレグレット
〈休憩〉
ストラヴィンスキー / 協奏曲 変ホ短調 ダンバートン・オークス
第1楽章. テンポ・ジェスト「正確な速さで」
第2楽章. アレグレット
第3楽章. コン・モート
シューベルト / 交響曲 第5番 変ロ長調 D.485
第1楽章. アレグロ
第2楽章. アンダンテ・コン・モート
第3楽章. メヌエット、アレグロ・モルト
第4楽章. アレグロ・ヴィヴァーチェ
(感 想)
群響室内楽演奏会は、2024年度は5回開催(予定)です。今回は「室内管弦楽の世界」と題され、常任指揮者の飯森範親さんの指揮による群響室内オーケストラの出演なので、かなり楽しみに高崎芸術劇場に出かけました。
その期待に応えた、内容充実の会心のコンサートでした。選曲が良く、名曲なのになかなか聴けない曲をやってくれたこと、さらに、客演奏者も入れたオーケストラの演奏が良かったこと、加えて、飯森さんの解説が分かりやすいものだったことが、その要因です。
ストラヴィンスキーの「ダンバートン・オークス」は、飯森さんによると、指揮するのが難しく、演奏はもっと難しいそうですが、フルートの客演奏者と群響ホルン陣が軽やかに演奏していたのが印象的でした。シューベルトの「交響曲第5番」も、美しいメロディを含んだ名曲だと感じさせてくれる好演でした。
(演奏写真 群響facebookからお借りしました。)
バッハの管弦楽組曲第2番を演奏しているところ。
フルートの独奏は、群響首席の中條秀記さん。
飯森さんのトーク。楽曲の説明などをしてくれました。
ハイドン「交響曲第30番」を演奏しているところ。この曲も、面白くて、名曲といってもいいかもしれません。
ストラヴィンスキー「ダンバートン・オークス」。色彩感豊かで、ストラヴィンスキーにしては聴きやすい曲でした。
シューベルト「交響曲第5番」を演奏しているところ。飯森さんによると、これも滅多に演奏されない曲だそうです。
(プロフィール)
【飯森範親ホームページ】
飯森 範親 Norichika Iimori (Conductor) – 飯森範親オフィシャルサイト
【群馬交響楽団】
住所:群馬県高崎市栄町9-1 高崎芸術劇場3階
電話:027-322-4316
ホームページ:群馬交響楽団 (gunkyo.com)
(あらかじめ聴いたCD)
ストラヴィンスキー「協奏曲 ダンバートン・オークス」。シャルル・デュトワ指揮モントリオール・シンフォニエッタ(1991年録音)。今回購入したCDですが、収録曲が意外に親しみやすく、気に入りました。
CDのパッケージの裏面に記載されている収録曲
シューベルト「交響曲第5番」。イシュトヴァン・ケルテス指揮ウィーン・フィル(1970年録音)。順次聴いていますが、この全集(CD4枚組)は、優れものだと思い始めました。
CDパッケージ裏面にある収録曲目。