安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

エイプリル・スティーヴンス TEACH ME TIGER!

2012-06-24 20:31:30 | ヴォーカル(A~D)

携帯電話のピクチャーを見ていたら、お城の写真が出てきました。先月(2012年5月)の末に、静岡県や愛知県に出張し、宿泊を掛川市のホテルにしたのですが、翌朝散歩に出かけた時のものです。城下町らしい整然とした街並みに感心し、掛川城(再建したものだそうです)も朝陽に映えて見栄えがよかった。掛川市の景観に好印象を抱きましたが、市民が暮らしやすい街に違いありません。ゴージャズなアルバム。

APRIL STEVENS (エイプリル・スティーヴンス)
TEACH ME TIGER! (IMPERIAL 1961年録音)

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「見つめていたい歌姫たち」シリーズの一枚として、最近発売になった紙ジャケットCDです。これは、ジャズ寄りというより、ポピュラーとオールディーズの色彩が強く、ムーディーなヴォーカル・アルバムですが、昔から有名なものなので、オリジナルLPをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

エイプリル・スティーヴンスは、1936年の生まれで、1951年にはRCAに録音した「I'm In Love Again」が6位のヒットとなるなど、50年代から活動を続けていましたが、60年代~70年代にかけて、兄のニノ・テンポと組んで、「Deep Purple」や「Whispering」、「All Strung Out」といったヒットを放ったことで、ヴォーカルやオールディーズのファンにはおなじみです。

編曲はアンリ・レネで、弦楽器中心のドン・ラルケ・オーケストラが伴奏をつとめています。曲は、スタンダード・ナンバーや映画音楽からなどで、有名曲とそうでないものが半々くらいです。「Do It Again」、「Teach Me Tiger」、「I Want A Lip」、「Fly Me To The Moon」、「I Get Ideas」、「Talk to Me」、「I'm In Love Again」、「That My Name」、「I'm Making Believe」、「I'll Wait For Your Love」、「It Can't Be Wrong」、「When My Baby Smiles At Me」。ニノ・テンポの作詞作曲による「Teach Me Tiger」と「I Want A Lip」は、オリジナルです。

CDの帯の惹句には、『”セクシー・サイレン”と呼ばれる妖艶な歌手が溜息まじりに歌う艶っぽい一枚』とありますが、誇張され過ぎではないでしょうか。もちろんニノ・テンポ作の2曲をはじめ、それに当てはまりそうな曲もありますが、豪華な伴奏に乗って、やや低い声の落ち着いた歌唱は、なかなか好感が持てます。原曲どおりワルツで歌う「Fly Me To The Moon」、リズミカルな「I Get Ideas」、はつらつとしてスムーズな「It Can't Be Wrong」あたりが編曲も含めて見事です。

【掛川城】

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ズート・シムズ STRETCHING OUT

2012-06-20 23:20:05 | テナー・サックス

「ダリア」の花をいただいたので、飾ってみました。長野県の飯田・下伊那地区でも花卉栽培が行われているのは、こちらに来るまで知りませんでした。果樹のイメージが強い場所なので、意外でしたが、結構盛んなようです。「ダリア」は、花の一つ一つが大きくて見栄えもしますが、花瓶に入れると、一層引き立ちます。ダリアの花言葉は、「華麗」、「優雅」、「移り気」などですが、そんな感じの女性が横たわっているジャケット。

ZOOT SIMS (ズート・シムズ)
STRETCHING OUT (United Artists 1958年録音)

  Stretchingoutzootsims

ジャケットの美女は、タイトル「Stretching Out」(手足をのばすこと)のとおりかなり寛いでいる様子です。大型コンボによるスイングセッションですが、カウント・ベイシー楽団のメンバーだったフレディ・グリーン(g)が参加していて、リズムが華やかで心地よい。乗りやすいテンポの「Pennies From Heaven」や「Bee Kay」では、座って聴いていられず、立ち上がって、ついステップを踏んでしまいました(笑)。

メンバーは、ハリー・エディソン(tp)、ボブ・ブルックマイヤー(vtb)、ズート・シムズ(ts)、アル・コーン(ts,bs)、ハンク・ジョーンズ(p)、フレディ・グリーン(g)、エディ・ジョーンズ(b)、チャーリー・パーシップ(ds)。ズートに注目が集まりますが、バリトンを吹くアル・コーンやお得意フレーズ連発のハリー・エディソンも目立ちます。

曲は、ブルック・マイヤー作「Stretching Out」、ビル・ポッツ作「Bee Kay」の他は、スイング時代からの有名曲で、ジミー・ラッシング(vo)の録音のある「Now Will You Be Good」、スタンダードといえる「Pennies From Heaven」(黄金の雨)や「King Porter」、「Ain't Misbehavin'」(浮気はやめた)で、全6曲です。

ベイシー楽団風のリズムに支えられて、ご機嫌なセッションが繰り広げられます。各人のソロの受け渡しがよく、「Pennies From Heaven」では、ハリー・エディソン(tp)のソロに続き、間髪いれずにズート・シムズ(ts)がスタートしますが、揺れをそのまま引き継いでいます。編曲もしっかりと施されていて、大型コンボならではのアンサンブルの面白さもあります。ミディアム・テンポの「Stretching Out」をはじめ、今回、誂えたオーディオ装置で、グリーンのリズムギターがよく出ているので、機器の大切さに改めて気づかされました。

【ダリア】

携帯で撮ったので、若干ボケていますが、掲載してみました。

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アラン・ブロードベント EVERYTHING I LOVE

2012-06-17 09:24:55 | ピアノ

東京に住んでいる子供から、ハワイ旅行のお土産に、コナ・コーヒーをもらいました。僕の珈琲好きを知っていて送ってくれたものですが、このところドトールやコメダコーヒー店のブレンドの粉で淹れて飲んでいたので、嬉しいお土産でした。早速、飲んでみましたが、かなり美味しく、当分の間はこちらにします。ティータイムに似合うピアノ・トリオ作品です。

ALAN BROADBENT (アラン・ブロードベント)
EVERYTHING I LOVE (DISCOVERY 1986年録音)

  Everythingilovebroadbent

アラン・ブロードベントは、元々は、アイリーン・クラールの伴奏者として知ったピアニストですが、瑞々しい伴奏は、彼女の歌に相応しいものでした。近年は、ダイアナ・クラールの作品をはじめ、伴奏者としてばかりでなく、指揮、編曲など幅広く活躍しています。

僕は、歌伴ピアニストのアルバムが好きで、音の分離がよく音色がきれい、メロディーを大事にする、響きのよい調和のとれた和音を使用するなどの特徴があると思っています。ブロードベントもその一人ですが、ソロピアニストとして十分な実績があり、その枠に収まらないミュージシャンです。これは、Discoveryレーベルへの第1作ですが、最近国内盤でCDが復刻(WQCP-1151)されたので、取り上げました。

メンバーは、アラン・ブロードベント(p)、パター・スミス(b)、フランク・ギブソン(ds)。曲は、スタンダードの「Everything I Love」、「Speak Low」、「Lover Man」、「It Could Happen To You」、「Softly As in A Morning Sunrise」(朝日のようにさわやかに)、「You And The Night And The Music」(あなたと夜と音楽と)、ブロードベントの自作で「Continuity」、「Mendocino Nights」、「Don't Ask Why(For Irene Kral)」、そして、ジョン・コルトレーン作「Lazy Bird」の11曲。

アイリーン・クラールの歌伴では、ビル・エヴァンスからの影響を感じさせたのですが、ミディアム以上のテンポだとハード・バップ寄りです。「It Could Happen To You」、「Softly As in A Morning Sunrise」、「Lazy Bird」とスピード感のあるフレーズを用いて、アグレッシブな一面もみせます。ライナーによると、ブロードベントは、ソニー・クラークを好きなピアニストとして挙げているので、バビッシュなプレイも胸に落ちたのでした。「Don't Ask  Why」は、穏やかなバラード。

【Kona Coffee】

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スコット・ハミルトン TIGHT BUT LOOSE

2012-06-10 22:46:00 | テナー・サックス

注文しておいたオーディオ機器が飯田市の単身赴任宅に届いたので、友人のI君に暫定でコードをつなぎセットしてもらいました。ROTEL社のプリメインアンプとCDプレイヤー、Revolver社の小型スピーカーという組み合わせです。ヴォーカルでは、中~高音くらいのところがきれいに出、ジャズでは、シンバルが繊細に響くなど、小型の低予算セットとは思えない音に、とりあえず満足しました。今後は、スピーカースタンドを用意し、部屋もそれらしい雰囲気にしていくつもりです。音出しに使った一枚。

SCOTT HAMILTON (スコット・ハミルトン)
TIGHT BUT LOOSE (organic music 2011年録音)

  Tightbutloosescotthamilton

用意したのは、スコット・ハミルトン(ts)のものの他、ジャズでは、ウェス・モンゴメリー(g)の「Full House」とキース・ジャレット(p)の「Standards Live」、ヴォーカルでは、ヘレン・メリルの「With Clifford Brown」とエミリー・クレア・バーロウの「The Very Thought of You」。ヴァント指揮「ブラームス交響曲全集」や「ナイトクラブの奥村チヨ」などクラシック、歌謡曲も聴いてみました。フルオーケストラの中低音などは、いささか苦しいところですが、スピーカースタンドの使用などにより、どう変わるか楽しみです。

このアルバムですが、2011年3月にミュンヘンで録音されていて、最新の録音のものを聴きたかったせいで、用意したものでもあります。正確には二人のベテランの双頭アルバムで、メンバーは、スコット・ハミルトン(ts)、ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp、Flugelhorn)、Bernhard Pichi(p)、Rudi Engel(b)、Michael Keul(ds)。僕には、ことにゴイコヴィッチの健在ぶりが嬉しい一枚です。

曲は、リー・モーガン(tp)の演奏がよく知られている「Candy」、アーサー・シュワルツ作「Alone Together」、サミー・フェイン作「Secret Love」、ブルー・ミッチェル(ts)の演奏がある「I'll Close My Eyes」、ヴァーノン・デュークの「I Can't Get Started」(言い出しかねて)、コールマン・ホーキンス作「Stuffy」、マット・デニス作「Angel Eyes」、クリフォード・ブラウン作「The Blues Walk」のおなじみの8曲。

モダン・スイングとでもいうべき、ほっとする演奏が聴けます。「Alone Together」がハミルトン、「Angel Eyes」がゴイコヴィッチのワンホーンですが、それ以外は、テーマを二人で分け合って吹いています。ことに「Secret Love」では、ゴイコヴィッチが先発して軽やかに吹き、サビのメロディーをハミルトンが豪快に奏して、効果を上げています。録音のせいもあるのでしょうか、それぞれ細部の音まで聴きとれて、寛ぎタイムにピッタリな一枚に思えてきました。

【購入したオーディオ・セット】
購入したのは次のセットで、秋葉原のインパルスというお店から通信販売で購入しました。
・ROTEL RA-05  プリメインアンプ
・ROTEL RCD-06 コンパクトディスクプレイヤー
・revolver MUSIC Series1 スピーカー 

ROTEL社は日本のメーカーで、revolver社は英国のメーカーです。スピーカーは、床に置いてあるように見えますが、10円玉をそれぞれ4個づつ敷いて、その上に乗せています。これだけで、低音が出るようになりました。ホームページに関連の記事を載せたので、関心のある方は、そちらをご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう オーディオ購入記2012

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ウエスリア・ホイットフィールド TEACH ME TONIGHT

2012-06-06 22:20:51 | ヴォーカル(S~Z他)

先日、長野県下伊那郡喬木村の九十九谷森林公園に行って、ちょうど見ごろのクリンソウを見てきました。水の流れに沿って、青や黄色の小さな花が咲き誇っていました。一帯は木製の遊歩道が整備されていて歩きやすく、大勢の方が散策していました。僕も歩いて回ったのですが、絨毯のようになって咲いているクリンソウの花と、太い杉の木のコントラストがよく、森林公園という名称に相応しかった。瑞々しいアルバム。

WESLIA WHITFIELD (ウエスリア・ホイットフィールド)
TEACH ME TONIGHT (HighNote 1997年録音)

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Wesla(Weslia) Whitfieldは、アメリカ西海岸を中心として、現在も活躍を続けている1947年生まれのヴォーカリスト。大学でクラシックを学び、サンフランシスコ・オペラの合唱団で歌っていて、スタンダードやジャズを歌うようになったのは1970年台からで、サラ・ヴォーンのコンサートを聴いたのが、ヴォーカルに向かったきっかけのようです。銃による乱射事件に巻き込まれましたが、再起を果たし、1987年に初アルバムを発表しました。

遅いデビューでしたが、Orin Keepnews(元リバーサイド・レーベルのプロデューサー)に認められて、88年からランドマーク、97年からはハイノートなどからアルバムを出しています。彼女のCDは数枚持っていますが、管楽器のソロも入り、アップテンポのものを中心として快調な、この作品を取り上げました。伴奏は、Mike Greensill(p)、Noel Jewkes(ts,as,cl,bcl)、Michael Moore(b)、Joe Labarbera(ds)。

曲は、スタンダードで、「It's A Most Unusual Day」、「I've Heard That Song Before」(いつか聴いた歌)、「Almost Like Being In Love」、「Teach Me Tonight」、「Pick Yourself Up」、「Don't Worry 'Bout Me」、「I Fall In Love Too Easily」、「I Double Dare You」、「It Ain't Necessarily So」、「When You Wish Upon A Star」(星に願いを)、「I Wish I Were In Love Again」、「All My Tomorrows」、「Just In Time」、「Until The Real Thing Comes Along」、「I Should Care」の15曲。

最初の「It's A Most Unusual day」から、アップテンポでまさにジャズ・セッションというような歌、演奏が聴けます。「Almost Like Being in Love」では快適な伴奏に乗って歌い、「I Double Dare You」は間奏のアレンジも工夫されていて面白い。スローなものでは、「I Fall In Love Too Easily」や「All My Tomorrows」あたりにグッときます。ホイットフィールドは、スローテンポのものなど、音符を長く伸ばして引っ張る歌い方をすることがあり、はじめ気になりましたが、慣れると表現方法の一つかと気にならなくなりました。

【九輪草(クリンソウ)】

長野県下伊那郡喬木村九十九谷森林公園では、5月中旬から6月中旬ころまで、九輪草(クリンソウ)の群落(約5万株だそうです。)が観れます。湿地帯に育ち、花が車輪状にさき、お寺の五重の塔の先端に見られる飾り「九輪」に似ているので九輪草と呼ばれます。ピンク・白・赤に加えて、黄色の花も楽しめます。

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