安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

色川武大著「唄えば天国ジャズソング」(ミュージック・マガジン)

2017-09-29 20:00:11 | 読書

色川武大さん(1929~1989年)は、1978年に「離婚」で直木賞、1989年に「狂人日記」で読売文学賞を受賞するなど小説家として活躍しましたが、雀士としても有名で、阿佐田哲也名義で麻雀関連の小説を書いています。これはレコードコレクターズ誌に連載した「唄」に関するエッセイをまとめたものです。

   

連載は19回に及び、目次ばかりでなく文中に多数の唄が出てきますが、どんな唄が登場するのか、目次の一部を記してみます。

イズント・ジス・ア・ラヴリィ・デイ
イエス・サー・ザッツ・マイ・ベビィ
アラビアの唄
フウ?
フォー・ユー
昔はよかったね
チャイナタウン・マイ・チャイナタウン
マイ・アイデアル
ジーズ・フーリッシュ・シングス
アム・アイ・ブルー

「シャイン・オン・ハーヴェスト・ムーン」や「フォー・ユー」、「プリーズ」といった小唄を近頃は誰も唄わなくなったとし、その原因を『モダン・ジャズの時代になって、モダンのプレイヤーたちが好まない、モダンを奏するうえで適当でない曲がかえりみられなくなった』と記し、モダンも大好きだけれど、その傾向に強い寂しさも覚えると残念がっています。

古い小唄が大好きな色川さんらしい嘆きですが、現在ももちろんそのような傾向です。CDやライブでは、メリハリの効いた、器楽ソロも映えるようなスタンダード曲が取り上げられるのが一般的です。時代が変わるので、仕方がないですが、僕も「フォー・ユー」あたりは好きなので、ちょっと残念です。

好きな歌手では、フレッド・アステアをまず挙げ、女性歌手ではリー・ワイリーに肩入れしています。また、現役のキャロル・スローンが『「スターダスト」と「ソフィスティケイテッド・レディ」が一番難しいのよ』と語る場面も出てきて、キャロルに限らず筆者の交友範囲の広さも特筆ものです。

縦横無尽に好きな唄や映画、ヴォードヴィルについて語っていて、僕はなんども共感したり、ニヤリとしながら、読み進みました。聴いてみたい知らない唄もたくさん出てきます。ジャズやヴォーカルのファンに限らず、戦前~戦後の風俗全般に興味のある方、映画ファンの方などにお薦めです。文庫本(ちくま文庫)が出ていました。


ふか尾 (しゃぶしゃぶ・すき焼 長野県安曇野市)

2017-09-28 20:35:22 | グルメ

飛騨牛の「ふか尾」は、松本市、安曇野市界隈におけるトップクラスの人気店で、多くのお客様で賑わっています。しゃぶしゃぶ、すき焼に加えステーキもあって、それを頼む人も多いようです。営業開始の11時を少し過ぎたころに入店したのにもかかわらずほぼ満席でした。

ランチのメニューから、しゃぶしゃぶ膳の肉200gのコースを注文。野菜、肉ともにたっぷりで、久しぶりに和牛を堪能しました。次回は、寒い時期にすき焼がいいなと思いながら、所用の場所に向かいました。 

天気がよく、北アルプスもちらっと見えています。

玄関

それぞれ個室に分かれています。個室の中は、いくつかのテーブルがあり、個人客にも対応できるようになっていました。

僕が座った席。

はじめに紙の鍋と野菜が運ばれてきました。すごい勢いで湯が煮立ってきて驚きました。

野菜。きのこや豆腐なども入っています。ボリュームが相当ありました。

しゃぶしゃぶ膳のセット。

200gの和牛。薄く切ってあって、とろけるような食感です。

お昼のメニュー。裏面は、ステーキなどが掲載してありました。しゃぶしゃぶ膳は、本来の値段より割引になっていて、ちょっと得した気分でした。またきたいと思わせるお店です。

【ふか尾】

住所:長野県安曇野市三郷温6110−1
電話:0263-77-3005
ホームページ:fukao


マレーネ・ケアゴー HAPPY FEET

2017-09-27 20:01:23 | ヴォーカル(L~R)

久しぶりにデニーズ若里店に寄ったところ、秋のデザートとして、ブドウの巨峰を使ったパルフェなどがありました。季節に応じて、旬の果物のデザートをデニーズは提供していますが、長野県産の果物も使ってもらえるなど、果樹栽培農家の励みにもなっているに違いありません。巨峰は、噛むと甘酸っぱい果汁が出てきて爽やかさもあり、こうしたデザートに向いていました。爽やかな感じのアルバム。 

MALENE KJAERGARD (マレーネ・ケアゴー)
HAPPY FEET (Calibrated 2013年録音)

   

デンマークのマレーネ・ケアゴーのデビュー作です。ヴォーカルについては、新しめのところも聴いていますが、これは最近出されたものの中で気に入っている一枚です。彼女の爽やかな歌声に惹きつけられ、加えて、伴奏陣が素晴らしい。デンマークのミュージシャンは、伝統を踏まえた演奏をしていて、心地よく聴いていられます。

メンバーは、マレーネ・ケアゴー(vo)、ピーター・ローゼンタール(p)、Mads Kjolby(g)、ヤコブ・フィッシャー(g)Tobas Dall(b)、Snorre Kirk(ds)、ヤン・ハルベック(ts)など。参加ミュージシャンの伴奏、ソロもかなり楽しめます。特に、ヤコブ・フィッシャー(g)のプレイは、落ち着いた音色でグルーヴィーさもあり、注目すべきギタリストです。

曲は、ケアゴーの自作とスタンダードです。ケアゴーの自作が、「Temporary Love Affair」、「Happy Feet」、「There Should Be」の3曲、あとはほぼスタンダードで、「Give Me The Simple Life」、「I'm Hip」、「After You've Gone」、「Skylark」、「As Close as a Mile」、「Rhode Island is Famous For You」、「Undecided」の全10曲。ケアゴー作のものは、さらっとしていて温かみが感じられるような曲です。

マレーネ・ケアゴー(vo)は、キュートに歌っていますが、力んだところのない、いかにも自然な歌唱という感じです。彼女の歌からはノスタルジーも漂い、「After You've Gone」やバラードの「Skylark」にそんな印象を受けます。「Give Me The Simple Life」は、リズムにボッサが入り、ヤコブ・フィッシャー(g)やヤン・ハルベック(ts)のソロも聴けて、なかなかよい出来だと思います。ケアゴーの自作曲では「Happy Feet」がタイトルそのままの明るさが出ていて印象に残ります。

【マレーネ・ケアゴー・ホームページ】

Malene Kjargard (Facebook)

なお、ケアゴーは、ディスク・ユニオンから発行されている「Jazz Perspective誌 vol.14」(最新号)の表紙を飾っています。

   

 【デニーズ 巨峰のデザート】

珈琲もいただきました。

巨峰のミニパルフェ

巨峰がのっているのがよくわかります。ミニパルフェは結構いけました。

巨峰とレアチーズのゼリー仕立て。

デニーズの季節のデザートの紹介。


高関 健指揮新日本フィルハーモニー交響楽団演奏会(9月24日 岡谷市カノラホール)

2017-09-26 20:02:28 | 演奏会・ライブ

長野県岡谷市のカノラホールで、新日本フィルの公演があったので聴いてきました。プログラムにドヴォルザークの交響曲第8番があり、それを聴きたくて出かけたものです。

   

(出 演)

指揮:高関 健
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:高橋多佳子

(曲 目)

スメタナ:歌劇『売られた花嫁』序曲
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
ショパン:子犬のワルツ (アンコール、高橋多佳子独奏)

ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 作品88
ドヴォルザーク:チェコ組曲 ニ長調 作品36より『ポルカ』 (アンコール)

(感 想)

指揮者の高関健さんは、はじめてでしたが、堅実、緻密という感じで、派手さはないものの、いい流れの音楽を聴かせてくれました。まず、スメタナの売られた花嫁序曲は、短い曲ですが、快活で明るさがあり、オーケストラも滑り出しから好調のようでした。

2曲目は、ショパンのピアノ協奏曲第1番。高橋多佳子さんの演奏は、そこはかとない抒情を漂わせていて、いたずらに感情過多にならず、清々しいものでした。例えば、第1楽章で初めてピアノが入ってくる部分も、あっさりめで、よい感じでした。アンコールとして演奏した「子犬のワルツ」もリズムへの乗りがよく、響きも華やかでした。

休憩を挟んで後半は、ドヴォルザークの交響曲第8番。この曲は第3楽章が好きで、そこを細やかにアンサンブルも美しく演奏してくれたので、満足しました。弦楽器は、重厚さは感じられないものの、まとまっているように思え、管楽器のソロも、外すことなくよいものでした。アンコールでは珍しい曲を聴くことができました。

最も印象に残ったのは、ショパンのピアノ協奏曲第1番で、演奏もよかったのですが、曲そのものが素晴らしいと改めて感じました。残念だったのは、お客様の入りが5~6割くらいだったことで、もっと多くの方に聴いてほしい演奏会でした。

 (カノラホール近くにあった看板)

高橋多佳子(p)さんは、9月18日にもカノラホールに出演したようです。

(プレトーク時のホール内部)


シャトレーゼ白州工場見学 (山梨県北杜市)

2017-09-25 19:31:57 | お出かけ・その他

北杜市白州は、ジャズ喫茶のAutumnや日帰り温泉「尾白の湯」があるので、たまに寄ります。サントリー白州蒸留所もありますが、今回、シャトレーゼ白州工場を訪れました。餡子を作る過程とアイスクリームを作る製造ラインが窓越しに見学できます。

圧巻は、試食コーナーで、アイスクリームが食べ放題です。また、甲斐駒ヶ岳から流れ来る水をこの工場では使っていますが、その水(「白州名水」と名付けていました)の試飲コーナーもあって、飲んだところすこぶる美味しく感じました。

全国から車がきています。駐車場は広く、3段になっていました。

駐車場へ戻る人たちです。

工場の入り口へ続くアプローチです。

工場入り口。一階は売店で、二階から入場します。

靴を上履きに履き替えます。

案内や解説が貼ってあります。白州の水の美味しさを説明したものです。

工場へ続く廊下へ進みます。

多分、この廊下で減菌や殺菌をしているのだと思います。

餡子を作っているところを見学できます。

大量の小豆に(多分)砂糖が加えられていく様子が見えました。

続いては、アイスクリーム製造ラインの様子をガラス越しに見ることができます。ただし、撮影禁止なので、その写真はありません。

見学場所の一画に試食コーナーがあって、アイスクリームが食べられます。種類も多く、皆さんこれがお目当てかもしれません。 

アーモンドコーヒーというのを食べてみました。しっとりとした食感で、コーンの部分まで美味しく食べることができました。

白州の水も飲めるようにサーバーが用意されていました。お代わりしました。

工場見学、試食のあとは、買い物です。売店にきています。

「森のともだち」はお菓子です。

ハロウィーン関連のお菓子の展示。子供からお年寄りまで、誰もが楽しめる工場見学だと思いました。

【シャトレーゼ白州工場】

住所:山梨県北杜市白州町白須大原8383−1
電話:0551-35-4611
ホームページ:chateraise