2014年(平成26年)も明日で大晦日です。信州(長野県)は、今年は災害が多く、2月の記録的な大雪、7月の南木曽町の土石流、9月の御嶽山噴火、11月の神城断層地震と続きました。来年は、災害のない穏やかな年になることを祈っています。年末年始は、主に昔からの愛聴盤を聴いていますが、穏やかなヴォーカルを。
CAROL SLOANE (キャロル・スローン)
OUT OF THE BLUE (COLUMBIA 1961年録音)
キャロル・スローンは、活動期間が長く、多くの録音を行っています。本アルバムは、ときどき取り出しては聴いていますが、バラードを中心とした歌は、慰めにも励ましにもなってきました。スローンのアルバム(音源)は、だいたい集めましたが、これは代表的な一枚で、人気盤でもあります。掲載したのは再発LPのジャケット写真ですが、聴いたのは国内盤CDです。
伴奏フォーマットは様々で、多くのミュージシャンが参加しています。ニック・トラヴィス(tp)、ボブ・ブルックマイヤー(tb)、バリー・ガルブレイス(g)、ジム・ホール(g)、ジョージ・デュビビエ(b)、ウォルター・パーキンス(ds)らです。編曲は、ビル・フィネガンが9曲を、ボブ・ブルックマイヤーが2曲を担当しています。スローンの1961年ニューポート・ジャズ・フェスへの出演が評判となり、このデビュー作への録音につながったものです。
曲は、有名スタンダードです。「Preluede to A Kiss」、「Aren't You Glad You're You」、「Littel Girl Blue」、「Who Cares」、「My Ship」、「Will You Still Be Mine」、「The More I See You」、「Deep Purple」、「Life is Just A Bowl of Cherries」、「My Silent Love」、「Night adn Day」(夜も昼も)の全11曲。このうち、「Litte Girl Blue」は、ニューポート・ジャズ・フェスのステージで歌われ、キャロルがスタンディング・オベーションを受けた曲です。
歌詞やメロディを大事にした、キャロル・スローンの上品で格調の高い歌が聴けます。バラードばかりでなく、テンポの速いスインギーな曲もあって、通して聴いても飽きがきません。バラードの「Little Girl Blue」は、ヴァースから丁寧に情感を込めて歌われていて、感動的。「Prelude to A Kiss」や「My Ship」もテンポの遅いバラードで、スローンの特質がよく出ていると思います。「Aren't You Glad You're You」や「Will You Still Be Mine」といった曲では、リズミカルに楽しげに歌っていて、僕はなんだか幸せな気分になってきます。
この一年間、当ブログをご覧いただきありがとうございました。皆さま、よいお年をお迎えください。
【安曇野市明科からの北アルプス(2014/12/28)】
最近購入した、キャノンのデジカメ「PowerShot G7X」で、北アルプス方面を撮ってみました。設定はAutoで、ズームで拡大してあります。ブルーの色が比較的きれいです。今日アップしたキャロル・スローンの「Out of The Blue」(アウト・オブ・ザ・ブルー)にちょっと掛けてみました。