先週、千葉県へ行ったので、お土産に清酒と鋸山のロープウェーの形をしたパッケージの焼き菓子などを買ってきました。お酒は「寿万亀」という縁起のいいネーミングのもので、冷酒でも温めてもどちらでもいいそうです。このお酒は家人に評判がよかったです。日米のアーティストが参加したグループ「Good Fellows」は、この夏も日本公演を行っていて、評判もいいようです。
小林陽一 (YOICHI KOBAYASHI)
KIZUNA (Monke's Records 2012年録音)
その昔、新宿ピットインで小林陽一(ds)さんのグループの演奏を聴いたことがありました。アート・ブレイキーを範にしたバリバリのハードバップで、粗削りでしたが、楽しめた記憶があります。しかし、それ以降、関心は遠のいていたのですが、このグループの結成には驚きました。当アルバムも気に入って、たまに聴いています。
メンバーは、ヴィンセント・ハーリング(as)、エリック・アレキサンダー(ts)、百々徹(p)、中村泰士(b)、小林陽一(ds)。ドラムスの小林陽一がリーダーのグループ「Good Fellows」によるものです。ことに、ヴィンセント・ハーリング(as)のサウンドのきれいなことと、豊かなメロディラインに惹かれました。もちろんアレキサンダー(ts)は期待通りでした。
曲は、メンバーらのオリジナルとスタンダードです。ハーリング作「Koba's Dlight」、アレキサンダー作「Nemesis」、小林陽一作「Kizuna」、アントニオ・カルロス・ジョビン作「Falando De Amor」、ホレス・シルヴァー作「Nica's Dream」、ソニー・ロリンズ作「Valse Hot」、バド・パウエル作「Un Poco Loco」、スタンダードの「Be My Love」と「What a Wonderful World」の全9曲。メンバーのオリジナル曲に興味をそそられますが、ロリンズの「Valse Hot」やパウエルの「Un Poco Loco」については、昨今ほとんど取り上げられない曲で、意外性のある選曲です。
ドラマーがリーダーですが、演奏にまとまりがあるバランスがとれたアルバム。このセッションのために書かれたハーリングの「Koba's Delight」は明るいサンバ調の曲で楽しく、アレキサンダーの「Nemesis」では、本人はじめそれぞれが熱いソロをとっていて、気合が入っています。名曲「Nica's Dream」や「Un Poco Loco」もサックス2本によるハーモニーもあって、表情豊かな演奏になっています。最後の「What a Wonderful World」で、ハーリング(as)が切々と歌い上げるところも聴きどころ。百々徹(p)のピアノの音色にも注目。
【千葉からのお土産】
鋸山ロープウェーの山麓駅の売店で買ったお菓子。パッケージが気に入ったのでつい手がでました。
千葉の地酒の寿萬亀です。地元では手に入りにくいようですが、蔵元に寄ったので購入しました。少し辛口です。
亀田酒造株式会社ホームページ:Jumangame.com