2025年2月9日付日経新聞「名作コンシェルジュ」に、鈴木淳史さんのキース・ジャレット「モーツァルト:ピアノ協奏曲」の記事が掲載され興味を惹いたので、改めて、キース・ジャレットのクラシック関連のアルバムを聴いてみました。
(日経新聞の記事の一部)
(鈴木淳史さんの書いた日経の記事から)
『彼のクラシック演奏からは、いわゆる「ジャズらしさ」をことさら感じさせるのはものはない』と記し、ピアノ協奏曲第20番の両端楽章最後にあるカデンツァは、『キースの(ものの)ほうが、よりモーツァルトの音楽に親和性が高い。やけにしっくりと全体に溶け込んでいる。』と評しています。また、第17番の演奏も含め、『その演奏に通底しているのは、音楽に真摯に向かってこそ紡ぎだされる繊細な抒情だ』と総括。
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(1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、第17番、第9番。
キース・ジャレット(P)、デニス・ラッセル・デイヴィス指揮 シュトゥットガルト室内管弦楽団。(ECM 1998年録音)。3曲とも極めつけの名曲なので、それだけで楽しめました。キース・ジャレットの演奏も、テンポの揺れもなく、真摯で自然体という感じで、好感もてます。
録音時の写真
(2)モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番、第27番、第21番。
キース・ジャレット(P)、デニス・ラッセル・デイヴィス指揮 シュトゥットガルト室内管弦楽団。(ECM 1994年、95年録音)。第2楽章が映画「短くも美しく燃え」で用いられた第21番が最も有名だと思いますが、3曲ともうっとりとして聴きました。キース・ジャレットと、指揮者のデニス・ラッセル・デイヴィスや室内管弦楽団とのコラボがうまくいっている感じです。
録音時の写真
(3)カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:ヴュルテンベルク・ソナタ集
カール・エマヌエル・バッハ(C. P. E. バッハ):ヴュルテンベルク・ソナタ集。キース・ジャレット(p)。(ECM 1994年録音)。キース・ジャレットが1994年5月に自宅スタジオで録音。未発表であったが、30年の時を経て陽の目をたみたもの。曲がロマン派寄りでメロディアスなことに加え、ジャレットの演奏もリズミカルで、聴いていて気持ちが良い。
ジャケットにある写真
(4)キース・ジャレット:ザ・ケルン・コンサート
ザ・ケルン・コンサート。キース・ジャレット(p)。(ECM 1975年録音)。ケルンのオペラ座で開催された、ピアノソロの公演を録音したもの。即興による演奏で、クラシックの楽曲を演奏したものではありません。このCDは、タワーレコードの企画によるSACDで、音質も良いです。友人でオーディオファンのTさんが、安曇野市宅で聴いて、驚いていました。
キース・ジャレットには、バッハやヘンデル、ショスタコーヴィチの作品集もあるので、また聴いてみるつもりです。