安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ヨアヒム・キューン FROM TIME TO TIME FREE

2014-02-26 22:37:03 | ピアノ

案内をいただいたので、先日林業関係の表彰式と講演会に行ってきました。ポスターや巣箱のコンクールへの応募は、主に小・中・高校生からでしたが、入賞作品の見事なことに驚きました。特に巣箱は、周囲の森に溶け込むような凝った作りで、製作時間も相当かかっているのに違いありません。児童・生徒に郷土の自然に関心をもってもらうのに、こういうコンクールはいい機会だと思いながら会場を後にしました。飛翔する演奏。

JOACHIM KUHN (ヨアヒム・キューン)
FROM TIME TO TIME FREE (CMP 1988年録音)

   Fromtimetotimefreejoachimkuhn

たまには、音数が多く、若干フリーぽいものもいいかと、ドイツのピアニスト、ヨアヒム・キューンのアルバムを聴きました。キューンは、1944年旧東ドイツのライプチヒ生まれですが、60年代後半からはフランスを中心として活動しており、75年から数年間はアメリカにいてフュージョンも手がけるなど、幅広く状況に対応したミュージシャンです。

メンバーは、ヨアヒム・キューン(p)、J.F.ジェニー・クラーク(b)、ダニエル・ユメール(ds)。このトリオは、お互いに反応しながらテンションの高いプレイをしていて、他にも1989年のパリでのライブ盤(CMP)なども素晴らしく、最高のピアノ・トリオの一つに挙げたくなります。キューンの研ぎ澄まされた硬質な音色も聴きものです。

曲は、ジャズ・オリジナルとメンバーの自作です。ジョン・コルトレーン作が2曲で、「India」と「Expression」、ジョン・スコフィールド作「Spy vs. Spy」、ヨアヒム・キューン作「Para」、「Sometimes I Don't Remember」、ユメールとキューン共作の「From Time To Time Free」、このトリオの3人の共作の「Cannonball」と「Trio Music」の全8曲。コルトレーンの曲は、テナー・サックスではおなじみですが、ピアノでどのように演奏されているかにも興味が湧きます。

フリーに近い硬派な部分や、抒情性もあったりと変化に富み、ついつい身を乗り出して聴いてしまう作品。「India」は、コルトレーンの音を想いおこさせるテーマ部分から、キューン(p)の激烈な急速フレーズが立ち上がってきてスリリングで、マッコイ・タイナーのプレイも髣髴とさせます。「From Time To Time Free」は、アグレッシブなところが適度なスパイスになっていて、気持ちよい演奏。「Para」では、冒頭の重々しいテーマから、一気にジェニー・クラーク(b)のランニングベースに乗り、キューンがソロをとる展開に痺れます。

【愛鳥週間の巣箱、ポスター】

長野県の飯田市及び下伊那郡町村を対象としたものです。巣箱の部にも応募があるのが頼もしいです。

      Ringyouhyoushousubako201402

      Ringyouhyoushoupostar2201402

コメント (6)
この記事をはてなブックマークに追加

ロニー・ボール ALL ABOUT RONNIE

2014-02-23 17:02:50 | ピアノ

先日、愛知県知立市(「ちりゅうし」と読みます。)にあるジャズ喫茶グッドベイトに行ってきました。名鉄名古屋駅から快速特急豊橋行きに乗り、20分で名鉄知立駅に到着。そこから歩いて7~8分でお店に着きました。午後2時半くらいから、貸し切り状態で1時間以上レコードでジャズを楽しみました。マスターはレコード室も見せてくれましたが、32,000枚あるというレコード棚は壮観でした。ウォーン・マーシュの「Free Wheeling」がグッドベイトでかかったので、そこに参加しているロニー・ボールのアルバムを聴いてみました。

RONNIE BALL (ロニー・ボール)
ALL ABOUT RONNIE (SAVOY 1956年録音)

   All_about_ronnie

英国生まれのロニー・ボールは、トリスターノ派のピアニストとして知られていますが、僕がはじめて気にとめたのは、クリス・コナー(vo)の「At The Village Gate」(FM)における伴奏でした。それから、ロニー・ボールが参加したアルバムを、折にふれて買っていたので、自然とトリスターノ派の管楽器奏者のリーダー作も手元に集まりました。これはボールの唯一のリーダー作です。

メンバーは、ロニー・ボール(p)、ウィリー・デニス(tb)、テッド・ブラウン(ts)、ウェンデル・マーシャル(b)、ケニー・クラーク(ds)。ボール、デニス、ブラウンの3人は、レニー・トリスターノの弟子です。テッド・ブラウンは、2010年に来日してマシュマロ・レコードからアルバムも出すなど、近年も活躍していて、息の長いのには驚きます。

曲は、ロニー・ボール作の「Pennie Packer」と「Citrus Season」、テッド・ブラウン作の「Feather Bed」と「Little Quail」、レスター・ヤング作「Prez Sez」(「Tickle Toe」と同じ)、あと2曲はスタンダードの「Ghost of A Chance」と「Sweet and Lovely」で全7曲。ボールとブラウンのものは、有名スタンダードのコード進行を借りてきて作られているようですが、ホリゾンタル(水平)な特徴あるメロディは、原曲とは離れたものになっています。

トリスターノ派の音楽は、はじめとっつきにくところはありますが、ウネウネとしたテーマや、ユニゾンの多い進行に慣れると、ソロの面白いものが多く楽しめますが、これもその一枚です。「Pennie Packer」では、ボール(p)の低音部を使った迫力のあるソロ、ブラウン(ts)のスムーズなソロとよいです。「Sweet and Lovely」は、デニスの抜けたカルテットによる演奏で、ゆったりと寛いでスイングする、ブラウンとボールが好ましい。

【グッドベイト】

場所:知立市西町亀池11-2 (イーグル・ボール北)
電話:0566-81-9851
営業時間:14:00~0:00  13:00~0:00(土日) 月休み

   Goodbaitkanban201402_2  Goodbaitoiriguchi201402
看板とグッドベイとの入り口です。回りは住宅街ですが、道に面しているので目立ちます。

         Goodbaitogaikan1201402_3
一軒家で、回りを駐車場が取り囲んでいるので、気兼ねなく音が出せそうです。

         Goodbaitonaibu3201402
店内です。大きなスピーカーで、音量も大きめでした。         

         Goodbaitooshinagaki201402_3
お品書きと注意事項です。
         Goodbaitorecorddana201402
お店のレコード棚ですが、これは一方で反対側にも同じようにあります。

         Goodbaitorecordshitu201402   
別室のレコード室です。すごくて圧倒されました。  

コメント (8)   トラックバック (1)
この記事をはてなブックマークに追加

アーニー・ヘンリー SEVEN STANDARDS AND A BLUES

2014-02-19 21:20:22 | アルト・サックス

普段あまりラーメンを食べないのですが、中央高速道を名古屋方面から岡谷方面に向かって途中の辰野パーキング・エリアにある「麺家 龍王」というお店を最近気に入り、たまに入ります。多くの人が注文する「とん玉ラーメン」は、豚骨系のこってりとした味わいのスープに、お肉や卵がてんこ盛りで美味しいです。しかし、ニンニクが入り、カロリーも高めなので、年齢も考えて、この前はあっさりとした「中華そば」にしました。どちらもくせになる味です。くせになるアルトを聴きます。

ERNIE HENRY (アーニー・ヘンリー)
SEVEN STANDARDS AND A BLUES (RIVERSIDE 1957年録音)

   Sevenstandardsandabluescd

アーニー・ヘンリー(as)は、セロニアス・モンクなどとの共演で知られていますが、1957年に31歳という若さで亡くなってしまいました。チャーリー・パーカーの影響を受けたスタイルで、3枚のアルバムを残しています。サウンドが個性的で、フルに音がなっていて、全ての音符が力強く吹かれています。フレーズにひっかかりのあることがあり、たまにミストーンをしたりしますが、そんなところも慣れると味わい深いです。

メンバーは、アーニー・ヘンリー(as)、ウィントン・ケリー(p)、ウィルバー・ウェア(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。ヘンリーのワンホーンアルバムですが、リズム陣が揃っていて、僕は、ウィントン・ケリーのピアノ目当てで、はじめLPを購入しました。モンクと共演したイメージが強かったので、ジャケット裏面のメンバーを見たら、ケリーがいるので、ちょっとびっくりしたのを覚えています。

曲は、タイトルどおりスタンダードが7曲で、「I Get A Kick Out Of You」、「My Ideal」、「I've Got The World On A String」、「Sweet Lorrane」、「Soon」、「Lover Man」、「Like Someone In Love」(恋の気分で)、それにヘンリーのオリジナルが1曲で「Specific Gravity」の全8曲。スタンダードはおなじみのものばかりで、パーカーのものをはじめいろいろと聴き比べもできます。「Specific Gravity」を直訳すると、「比重」なので、変な名前を付けたものだと思いました。

アーニー・ヘンリー(as)は、しっかりと吹いていて、全力投球をしています。早いテンポのものがよく、「I Get A Kick Out Of You」ではおなじみのメロディに加え、アドリブが親しみやすく、「Like Someone In Love」では、ヘンリーが充分にスイングしムードを出していますし、ケリー(p)が絡んで心躍る演奏。「My Ideal」や「Specific Gravity」では、ケリー(p)のバッキングやフィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)が倍テンポを刻むなどリズムの動きも面白い。メロディをストレートに吹いているので、スダンダードを覚えるのにも格好なアルバムです。

【中央道辰野パーキングエリア 龍王ラーメン】

ネクスコ中日本HP:辰野パーキングエリア上り

     Tatunoparkingariatatemono
辰野パーキングエリアの建物全体です。

     Tatunoparkingryuouraumenoshinagaki
自動券売機の上にある、お品書きです。クリックすると拡大します。

     Tatunoparkingnikutamaraumen
とん玉ラーメンです。半ライスとともに交通安全のお守りのお札がついてきます。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

シゼル・ストーム SIDSEL STORM

2014-02-16 16:38:40 | ヴォーカル(S~Z他)

  一昨日の金曜日、飯田市の友人にジャズ・スポット「OVER THE RAINBOW」に連れて行ってもらいました。現在は、ライブやリハーサル、録音用のスタジオとして使うくらいないので、いわば幻の店です。今回は、その方がマスターに連絡をとり営業をしてもらいましたが、店内はよく整備され、CDやLPも多く、ジャズ喫茶として毎日でも通いたくなるようなお店です。大隅寿男(ds)トリオ「On The Road」やヘイリー・ロレン(vo)「Heart First」などを聴きながら至福の一時を過ごしました。その続きで女性ヴォーカルを聴いてみます。

SIDSEL STORM (シゼル・ストーム)
SIDSEL STORM (Calibrated 2008年録音)

   Sidselstormsidselstorm

ディスク・ユニオンから発行されている雑誌「Jazz Perspective」の創刊号と第5号の表紙を飾ったシゼル・ストームの初リーダー作です。彼女は、スウェーデンの歌手で、作詞や作曲も行い、今までに3枚のアルバムを録音しています。これは、「Award Danish Vocal Jazz Album of The Year」を受賞しており、現地でも話題を呼んだ作品です。

メンバーですが、読みがよくわからない人はライナーにあるとおり記しておきます。シゼル・ストーム(vo)、ヤコブ・カールゾン(p)、イェスパー・トーン(b,cello)、Morten Lund(ds)、Gunnar Halle(tp)、Alezander Kraglund(violin)。ヴォーカルアルバムですが、ハードにスイングする曲もあって、美女ヴォーカルというイメージだけではとらえられない内容になっています。

シゼル・ストーム自身の作詞作曲で「Let's Move On」、「Fall in NYC」、「Glimt」、現地のミュージシャンと思われるJonad Dueholmが作った「Where The Rivers Bends」、「Washing Away」、「Just A Step」、同じくPeter Otto作曲の「Butterflies and Lovers」、デンマークを代表する作曲家カール・ニールセンの「Solen Er Sa Rod, Mor」、あとはスタンダードで「Angel Eyes」(エンジェル・アイズ)、「Blame It On My Youth」、「My Favorite Things」(私のお気に入り)の全11曲。オリジナルは、素朴で北欧らしいメロディを持っている曲もあります。

透明感を伴ったクール気味の美しい声で、スタンダードやフォークソングのような曲調のオリジナルを歌っています。ピアノやベースのソロも入っていて、ヤコブ・カールゾン(p)やイェスパー・トーン(b)の演奏もたっぷりと楽しめます。彼女のオリジナルでは、「Let's Move On」の物憂げでしっとりとした曲調、歌がよく、スタンダードでは、ベースだけの伴奏で歌う「Blame It On My Youth」が、彼女の実力をみせてくれますし、「My Favorite Things」では、スピード感のある歌、ピアノが聴け、ダイナミックで迫力があり、このトラックが最も印象的でした。

【OVER THE RAINBOW】

住所:長野県飯田市座光寺共和(CoCo壱番屋座光寺店 東50m)
営業時間:今のところ、ライブなどがある時のようです。

                           Overtherainbowiidashi520140214_3
駐車場が広くて畑の中の一軒家というロケーションです。この近くをリニア中央新幹線が通る予定です。

            Overtherainbowiidashi420140214_3
スピーカーは、ALTEC主体に、上にJBLを乗せているようです。ヴォーカルの音がことに素晴らしい。マスターは、ベースを弾きます。

              Overtherainbowiidashi920140214
カウンターです。LPレコード用のプレイヤーもあって、そちらもかけてくれました。

コメント (2)   トラックバック (1)
この記事をはてなブックマークに追加

ジョー・カストロ GROOVE FUNK SOUL

2014-02-12 21:44:10 | ピアノ

長野駅の東口にいったら、以前はラーメン屋の店舗だったところが「水芭蕉」というそば屋になっていました。カウンターだけのお店で、立地から駅そば店といっていいものです。定番のかき揚げそばを食べてみましたが、量が多く、味もまあまあでした。ラーメン屋さんは長続きしなかったので、この店には頑張ってほしいものです。駅そばは、早くて安く、美味しいソウルフードというイメージがあるところから、「SOUL」の文字が入っているアルバム。

JOE CASTRO (ジョー・カストロ)
GROOVE FUNK SOUL (ATLANTIC 1959年録音)

   Groovefanksouljoecastro

「Groove Funk Soul」というタイトルは、黒々としたプレスティッジ・レーベルの作品と勘違いしそうです。しかし、ジャケットは優男といった感じのカストロのポートレートで、およそこのタイトルに似つかわしくありません。一応、曲名をアルバムの方にももってきているのですが、テディ・エドワーズ(ts)のプレイがかなり黒っぽく、それを指したものだと捉えた方が、面白いです。

メンバーは、ジョー・カストロ(p)、テディ・エドワーズ(ts)、リロイ・ヴィネガー(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)。カストロは、アニタ・オデイやジューン・クリスティ、トニー・マーティンの伴奏者を務めたほか、ラスベガスのバンドでプレイをしていたピアニストです。ジューン・クリスティの「The Cool School」(Capitol 1960年録音)には伴奏者としてカストロの名前がクレジットされています。

カストロの自作「Groove Funk Soul」、テディ・エドワーズの「Play Me The Blues」の2曲の他はスタンダードで、「Yesterdays」、「Day Dream」、「It Could Happen To You」、「That's All」の全6曲。最後の「That's All」だけは、ピアノ・トリオですが、あとは、テディ・エドワーズが参加したカルテットの演奏です。

ジョー・カストロ(p)は、「It Could Happne To You」で軽妙にスイングする演奏を行うなど悪くはないのですが、注目はテディ・エドワーズ(ts)です。「Yesterdays」では、曲の冒頭からハードに吹き、自作の「Play Me The Blues」では、フレーズの終わりを伸ばしながら音量をしぼりこんでいくなど、太い音色に加え、かなりファンキーな職人技といったプレイぶりで、まずまず楽しめました。

【水芭蕉(長野駅東口)と信州駅そば店食べ歩きガイド】

      Mizubashounaganoeki220140209
長野駅東口にある「水芭蕉」です。信州の駅そばと銘打っているところがいいです。

      Mizubashounaganoeki320140209
水芭蕉では、「かき揚げそば」をいただきました。

      Ekisobaguidehyousi20140209   Ekisobaguideomiseshoukai20140209_2
お店においてあったパンフレット「信州駅そば食べ歩きガイド」です。全部で16店紹介されています。PR用とはいえ、このような気の効いたものを作ったJR東日本長野支社は偉い。

      Ekisobaguideooitosen20140209  
松本駅の「大糸線ホームのそば店」も紹介されていました。こちらは、高校生時代にたまにお世話になったお店ですが、現在も続いていて嬉しいです。松本駅には、もう一店「山野草」というお店があります。

コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加