安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ヤコブ・フィッシャー IN NEW YORK CITY

2019-02-28 20:05:38 | ギター

先日、午前11時開店のディスクユニオンジャズ東京で買い物をしようと、少し早い新幹線に乗りました。御茶ノ水には10時30分前には着いたので、開店までブラブラと散歩しました。御茶ノ水の駅から、明治大学の前を通って神田の古書店街まで行ってUターンしてきましたが、街には楽器店が目立ち、とりわけギターの専門店が目につきました。ギターのアルバムです。

JACOB FISCHER (ヤコブ・フィッシャー)
IN NEW YORK CITY (ARBORS 2014年録音)

   

ヤコブ・フィッシャー(1967年生)は、デンマークのコペンハーゲン出身で、北欧はもとより、アメリカ、カナダなどでも活躍しているギタリストです。昨年の11月に甲府コットン・クラブで行われた、ニッキ・パロット(vo.b)とハリー・アレン(ts)グループの公演で、ギターを弾いていたのでフィッシャーを知り、その時にこのCDを購入したものです。

メンバーは、ヤコブ・フィッシャー(g)、チャック・レッド(vib)、ジョン・ウェバー(b)、マット・ウィルソン(ds)。ヤコブ・フィッシャーのギターは、アコースティックなので、ケニー・バレルやウェス・モンゴメリーとは肌合いが異なります。近いのは、ジャンゴ・ラインハルトでしょうか。チャック・レッドは、本来ドラマーですが、ここではヴァイブに専念しています。

曲は、「How About You」、「Love For Sale」、Crazy He Calls Me」、「Swing 42」、 「A Nightingale Sang In Berkeley Square」、 「Puttin' On The Ritz」、「Tenderly」、 「Laverne Walk」、「Day Dream」、「Napolitana」、 「Avalon」、 「Every Time We Say Goodbye」の12曲で、ほとんどが大スタンダード曲です。

アコースティックギターとヴァイブの組み合わせは、爽やかで、余韻を残して音が響きますが、「How About You」や「Puttin' On The Ritz」は、フィッシャー(g)とレッド(vib)のコンビネーションも生かされ、理屈抜きにスイングする楽しいトラックです。フィッシャー(g)の音はやや硬めですが、多彩でブルージーなところもあり、スローテンポのバラード「Crazy He Calls Me」や「Every Time We Say Goodbye」におけるソロは、繊細で哀愁も感じられて素晴らしく、昨年の公演を想い起しました。 

 【JACOB FISCHER ホームページ】

jacobfischer.dk

ホームページには出ていませんが、日本のヴィーナスレコードからもヤコブ・フィッシャーのリーダー作が発売されています。次のものは持っています。

   

【御茶ノ水~神田の風景】

明治大学。

文字通り山の上にある「山の上ホテル」。大きな通りから横に入るのですが、拡大して撮りました。

道路を挟んで、日本大学理工学部もあります。

カレーのお店など、洋食屋も多くあります。

   

古瀬戸珈琲店。何回か入ったことのあるお気に入りの珈琲店です。営業時間が午前11時からなので、今回は、前を通り過ぎただけです。

靖国通りに出ました。

古書店が軒を連ねています。昔だと、ここまでくると、神保町のジャズ喫茶「響」に寄ったのですが、かなり前に閉店してしまいました。午後3時からだと思いましたが、この辺では「アディロンダック」が営業中なのは嬉しい。

「Jazz TOKYO」まで戻り、これから店内に入ります。


RAGTIME (ジャズ喫茶 東京都世田谷区千歳烏山)

2019-02-27 20:05:01 | ジャズ喫茶

先日、東京へ出かけたので、京王電鉄の千歳烏山駅の近くにあるジャズ喫茶「RAGTIME」を訪れました。こちらは、1978年開店の40年の歴史のあるお店で、ビルの3階になりますが、ドアを開けるとまさにそこは昭和の時代でした。

店内は照明がやや暗めで落ち着けて、スピーカーのJBL4343Bからは、大き過ぎず小さ過ぎずの適度な音量でジャズが流れていて、居心地がよく、ジャズ喫茶全盛時代に戻った気分になりました。また訪れてこの空間でジャズに浸りたいと思いながらお店を後にしました。

京王線の千歳烏山駅西口を出るとすぐ目の前です。

2階は不動産屋さんで、そのビルの3階がRAGTIMEになります。

看板。

黒板にお店のメニューがありました。ケーキセットにしようと思いながら、階段を上ります。

まず2階へ。

お店の名前が浮き出ている、電光掲示板の前で左折。

2階から3階への階段。

座った席からカウンター方向を撮っています。先客が一人いらっしゃいました。

ドアの方に向かってテーブル席を撮っています。

スピーカーは、JBL4343B。大きくて存在感あります。

オーディオ装置はカウンターの中にあります。アンプ:Marantz 250M、プレーヤー:Micro DD8, Technics SL 1200MK5。レコードは約4,000枚、CDは約200枚あります。

ケーキセットをいただきました。

ジョー・サンプルのアルバムに続き、ジョン・コルトレーンの「Ballads」がかかりました。余裕のある音で、コルトレーンのテナーサックスを聴くことができました。

続いては、ジョージ・ケイブルスの「Old Wine, New Bottle」です。これも好きなアルバムなので、じっくりと耳を傾けました。

【RAGTIME】

住所: 東京都世田谷区南烏山5丁目17−13 装和不動産ビル3F
電話: 03-3309-1460
営業時間:午後3時~午前2時  休業日:第2火曜日、年末年始
ホームページ:ragtime1978


久しぶりにおきな堂でランチ (洋食 長野県松本市)

2019-02-26 20:05:24 | グルメ

24日(日)に松本市内に出かけましたが、お昼にかかったので、久しぶりにおきな堂に行ってランチを食べました。洋食の老舗で、松本市内ではよく知られているだけに、お客様も多く、席につくまでに20分ほど待ちました。

「おすすめポークステーキ」を注文しました。肉厚でジューシーで、大きなポークステーキに感激。デザートのプリン、珈琲とも美味しく、松本で洋食を食べたくなったら、ここが僕には向いています。

女鳥羽川沿いにお店はあります。

外観。

待っているときに退屈だったのでスピーカーの写真を撮りました。入口の上に取り付けられています。BGMはジャズで、この時は、デイブ・ブルーベック・グループの演奏が流れていました。

2階に案内されました。逆光でうまく撮れていませんが、こんな雰囲気です。

メニュー。

おすすめポークステーキ。サラダとスープがついてきます。

大きくて驚きました。付け合わせのかぼちゃもいい味でした。

スープ。左にある容器には、リンゴをベースにしたお店のオリジナルソース(ジャムのような感じです)が入っていて、好みに応じて使って下さいとのことでした。全部使いました。

プリン

珈琲。食後に相応しい苦めな味が、洋食屋の珈琲という感じがしてよかった。カップはお店のロゴ入りです。

【おきな堂】

住所:長野県松本市中央2-4-10
電話:0263-32-0975
ホームページ:okinado1933.com


スピーカーの「JBL L100 CLASSIC」を聴きに信毎メディアガーデンに出かけました。

2019-02-25 20:05:01 | オーディオ

松本市のロイヤルオーディオ主催による真空管アンプ合同試聴会が、信毎メディアガーデンで開催されたので、24日(日)出かけてきました。もっとも、真空管アンプではなくて、スピーカーの購入候補の一つである「JBL L100 Classic」を試聴するためです。

試聴した結果ですが、会場が床の堅いダンスのレッスン用の作りのせいなのか、スピーカースタンドのせいなのか不明ですが、音が全体にぼやけて聞こえたこと、さらに、試聴に用いたCDが録音が新しめのもので、フルオーケストラや1950年代録音のジャズのものがなかったので、環境を変えて、どちらかで再度試聴したいと考えています。

   

友人からもらった、ご案内のチラシ。マニアなら垂涎の真空管アンプが試聴できる催しです。

昼休みで準備しているところです。一日中行われていたのですが、僕は、24日の午後1時から一時間弱参加しました。1時には椅子がたくさん出されて、来場者で会場内は満杯でした。

エアタイトのアンプ、ラックスマンのCDプレイヤー、JBLのスピーカー「L100 Classic」の組み合わせで試聴会が開催されました。

JBLのスピーカーについて説明をしてくれた、輸入元のハーマン・インターナショナルの社員の方。

   

トライオードのアンプなど。

ラックスマンのプレイヤーなども展示してありました。

   

ラックスマンのアンプなど。

【信毎メディア・ガーデン】

住所:長野県松本市中央2-20-2
ホームページ:信毎メディア・ガーデン

外観。昨年4月にオープンした施設ですが、僕は行ったのが今回初めてです。

一回奧にはホールがあり、当日も講演会が開かれていました。3階の真空管アンプの試聴会場へ向かいます。

2階にはお店が入っています。

3階には飲食店などがあります。

3階にはテラスがあります。そこから見た北アルプス方向です。正面に見える通りは、伊勢町通りで、都市再開発によってずいぶんと変わりました。松本駅に近い場所です。

建物の間から北アルプスの山並みが見えました。


クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル(2月23日 長野市芸術館)

2019-02-24 20:06:32 | 演奏会・ライブ

現代最高のピアニストの一人といわれる、クリスチャン・ツィメルマンのピアノリサイタルが長野市で開催されたので、聴きに行ってきました。どのような音色で演奏をしてくれるのか興味を抱きながら会場に向かいました。

   

(出 演)

ピアノ:クリスチャン・ツィメルマン

   

プログラム。

(曲 目)

ブラームス / ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op. 5
 休 憩
ショパン / 4つのスケルツォ 第1番 ロ短調 Op. 20/第2番 変ロ短調 Op. 31/第3番 嬰ハ短調 Op. 39/第4番 ホ長調 Op. 54

ブラームス / 4つのバラード 作品10-1 (アンコール曲)
ショパン / 4つのマズルカ 作品24-1、作品24-2、作品24-4 (アンコール曲)

(感 想)

ブラームスのピアノソナタ第3番は、5楽章もある曲で、前半はこの1曲だけでした。第1楽章は、分厚い音の塊(和音)から始まり、第5楽章の盛り上がりまで、ツィメルマンはスタインウェイをかなり鳴らし地鳴りのするような響きを作っていて感銘も受けたのですが、僕の年齢のせいでしょうか、やや疲れました。

ショパンのスケルツォ第2番は、その昔、ヴラド・ペルルミュテールのレコード「ショパン・リサイタル」(1962年、コンサートホール)で親しみ大好きになった曲です。ペルルミュテールの演奏と比べると、ツィメルマンの演奏は、ダイナミックで、音色とともに現代的なものでしたが、スケルツォの4曲は楽しめました。

スケルツォに関しては、ツィメルマンはテンポを揺らしていたようにも感じました。アンコールは、4曲も演奏してくれたので驚きましたが、ショパンのマズルカが生き生きとしてかなり良く、こういった曲は、ツィメルマンに向いているのかもしれません。アンコールまで充実した素晴らしいリサイタルでした。

【クリスチャン・ツィメルマンのCD】

   

ショパンのバラード集です。