安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジョー・スタッフォード JO+JAZZ

2009-05-31 17:35:14 | ヴォーカル(E~K)

僕は長野県に住んでいるので、かつては前穂高岳や槍ヶ岳に山好きな友人と一緒に登ったこともあります。しかし、東京出身にもかかわらず、北アルプスが好きで、東京から転職し、住まいも安曇野に移し、現在はゴールデンウィークなどはすべて登山だという、最近仕事の関係で知り合った方には驚きました。ここまで熱心になれるのはすごいです。彼は山がよく見える少し小高いところに住んでいます。そこでこの歌を聴いてみます。

JO STAFFORD (ジョー・スタッフォード)
JO+JAZZ (COLUMBIA 1960年録音) 

 Jojazz

The Folks Who Live on The Hill(直訳すると「丘の上に住む人々」)は、1937年に映画のために、オスカー・ハマースタイン2世が作詞、ジェローム・カーンが作曲した作品。はじめは、たいしたヒットはしなかったのですが、以後歌手に好まれスタンダード入りしています。私も好きな曲の一つです。

歌詞の大意は、「いつか二人で丘に家を建てて、そこで二人でくらしたい、そして私たちは丘の上に住む人たちといわれたい」というものです。男性歌手が多く歌っていますが、内容からすると女性に向いていると思い、ジョー・スタッフォードにしてみました。ペギー・リーのものも捨てがたいのですが。

この歌が収録されているアルバム「JO+JAZZ」は、よく知られているものですが、「The Folks Who Live On The Hill」はどちらかというと目立ちません。他に、「Just Squeeze Me」、「Midnight Sun」、「You'd be So Nice to Come Home To」、「What Can I Say After I Say I'm Sorry」、「Imagination」、「S'posin'」、「I've Got The World On a String」など、名曲の好唱が詰まっているからです。

彼女は、ポピュラーの色彩が強く、多数のヒット曲は古いオールディーズともいえるものです。このアルバムは、エリントン楽団の名手達(ジョニー・ホッジス、ベン・ウェブスターなど)がバックに入り、ジョニー・マンデルの編曲により、ジャズ色が施され、歌よし、ソロよしの作品となっていて、たまに聴きたくなります。

ホームページにケニー・バレル(ギター)を掲載しました。時間があればご覧ください。 モダンジャズやヴォーカルを聴こう ケニー・バレル(ギター)

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トミー・フラナガン MONTREUX '77

2009-05-25 20:30:07 | ピアノ

先週土曜日に父親を善光寺のご開帳に連れて行きました。すごい人出で、本堂前の回向柱は1時間30分待ち。そこで、もう1本の回向柱(世尊院の前、釈迦涅槃像と結ばれている現世の御利益)に行き、さわってもらい、釈迦涅槃像(重要文化財でご開帳時しか見れません。)も拝むことができました。善光寺本堂は混んでいましたが、お賽銭を入れて拝むこともでき、たいへん喜んでくれました。人ごみはまるでお祭りのよう。そこでフェスティバルものです。

TOMMY FLANAGAN (トミー・フラナガン)
MONTREUX '77 (Pablo Live  1977年録音)

 Montorux_77

トミー・フラナガン(ピアノ)は、この録音が行われた1977年までは リーダー・アルバムの数は多くありませんでした。このモントルー・ジャズ・フェスティバルから注目度があがり活躍の場を広げています。それまではエラ・フィッツジェラルドの伴奏が主な仕事でした。そういえば、レイ・ブライアントがソロによって脚光をあびたのは72年のモントルーでした。

編成はピアノ・トリオですが、ここではオスカー・ピーターソンのトリオかと思うようなキーター・ベッツ(ベース)とボビー・ダーハム(ドラムス)が加わっています。77年はパブロ・レーベルのアーティストがこぞって参加したのでこういう顔ぶれになったのでしょう。結果はいいほうに出ました。

フランガンは、上品なイメージがありますが、ここではそれに加えてアグレッシブな一面も見せています。曲目もパーカーの「Barbados」、ガレスピーの「Woody'n You」、ドーハムの「Blue Bossa」とお祭りにふさわしいバップ・ナンバーと、メドレーで奏される「Some Other Spring」、「Easy Living」そして同じくメドレーの「Star Crossed Lovers」、「Junp for Joy」です。

はじめはスタンダードのメドレーが気に入っていました。特に「Star Crossed Lovers~Jump for Joy」が美しいタッチで、きれいに響く和音も交えてメロディを奏でてくれてうっとりして聴いていました。しかし、「Woody'n You」や「Blue Bossa」がフェスにふさわしい力強く楽しいプレイで、こちらも捨てがたく、全体に素晴らしいトリオ作品だと愛聴盤になっています。なお、ジャケットはOJCからの再発LPのものですが、オリジナルの画一的なものよりよいと思います。

 <善光寺、もう1本の回向柱>

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ケニー・バレル MIDNIGHT BLUE

2009-05-20 22:04:37 | ギター

先日、出張で久しぶりに大町市(長野県、黒四ダムの入り口)に行ってきました。大町市内からは、北アルプスの白馬岳などがすこぶるきれいに見えました。山肌に残る雪は心なしか少なめで、温暖化の影響が出ているかのようでした。アルプスを見ているうちに、この近くに住んでいたビリヤード好きな友人に頼まれて、本作品をカセットテープに録音してプレゼントしたのを思い出しました。

KNEEY BURRELL (ケニー・バレル)
MIDNIGHT BLUE (BLUE NOTE 1963年録音) 

 Midnight_blue_kenny_burrell

ケニー・バレル(ギター)のアルバムの中でも人気作品だけにお持ちの方が多いのではないでしょうか。購入したのは、就職してすぐのころです。当時、時間に縛られる生活に嫌気がさして、その友人とつるんでは、アフターファイブは、飲んだり、ビリヤードなどをして遊んでいました。タイトルが、そんな夜の時間にふさわしかったこともあって購入した記憶があります。

バレルに、スタンリー・タレンタイン(テナー・サックス)、メイジャー・ホリー、JR(ベース)、ビル・イングリッシュ(ドラムス)そしてレイ・バレット(コンガ)というメンバーで、ピアノは抜きですが、コンガが入り賑やかさもあります。コンガは、ピアノ・トリオに入る時など好きではないのですが、この作品にはかなりフィットしています。

スタンダードは「Gee Baby Ain't I Good To You」の1曲だけで、ケニー・バレルのオリジナル5曲とメイジャー・ホリーのオリジナル1曲という7曲が収録されています。ギターとテナーサックのブルージーこのうえない音色が真夜中のムードを設定しており、タイトルどおりです。

特に「Chittalins Con Carne」が素晴らしく、ベースとコンガによるイントロに続き、旋律をテナーが吹くと、ギターが和音をスタッカートして答えるという、いわば「コール・アンド・レスポンス」スタイルをとっています。そうして続くシングルラインによるバレルのアドリブのかっこいいこと。タレンタインのソロのあとの二人の掛け合いがまた決まっています。

ギター・トリオにコンガが加わった編成の「Midnight Blue」ではバレルが大きくスイングしています。スタンダード「Gee Baby Ain't I Good To You」はギター・トリオで、ホリー作の「Mule」はギター・ソロで演じられます。このようにバレルのギターにスポットをあてた作りになっています。久しぶりに聴きましたが、興奮しました。

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フランク・ストロージャー FANTASTIC

2009-05-17 17:51:12 | アルト・サックス

友人から採ってきたばかりのタケノコをもらいました。フレッシュなもので、いかにも先ほどまで竹藪の中に生えていたというような色をしています。奥さんに頼んで煮物を作ってもらい美味しくいただき、ビールの味も一段と引き立ちました。ハードバップ時代にフレッシュな新人が集まったVEE JAYレーベルの作品をとりだしました。

FRANK STROZIER (フランク・ストロージャー)
FANTASITIC (VEE JAY 1959年録音)

 Fantastic_frank_strozer

VEE JAYレーベルの作品は、必ずしもジャズばかりではありませんが、ことジャズに関してはハードバップ期に良い作品をたくさん残してくれたレーベルとして記憶しています。フランク・ストロージャー(アルト・サックス)の初リーダー作である本アルバムもその一枚に挙げていいだろうと思います。

注目されるのはメンバーです。ストロージャーの他、ブッカー・リトル(トランペット)、ウィントン・ケリー(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、ジミー・コブ(ドラムス)という素晴らしい顔ぶれです。ブッカー・リトルは、クリフォード・ブラウンの後任としてマックス・ローチ・グループに入って活動をしていたときに当たります。

ストロージャーは、3曲のオリジナル作品(「A Starling's Theme」、「I Don't Know」、「Runnin」)を提供しており、意気込みが伝わってきます。W・ケリーの「W.K.Blues」、B・リトルの「Waltz for Demons」がオリジナル盤の収録曲。そこにいま聴いているFunHouseから出た日本盤LPには「Just in Time」がプラスされています。

チャーリー・パーカーが出発点なのでしょうが、ストロージャーには新しい感覚もうかがわれます。リトルがいるせいもあり、ちょっとエリック・ドルフィーを思い浮かべましたが、「Off Shore」では伝統的な美しい吹奏をしています。B・リトルは自作の「Waltz For Demons」をはじめ特徴のある鋭いプレイをしています。

ホームページにジェーン・ハーヴェイ(ヴォーカル)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ジェーン・ハーヴェイ

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フランク・ロソリーノ I PLAY TROMBONE

2009-05-10 20:13:01 | トランペット・トロンボーン

2日続けて朝6時に起きました。きのうは、東京から帰省した娘(神社仏閣ファンです。)のお供で善光寺のご開帳へ。回向柱にさわり、山門に登り、数珠を買ってもらい、ご満悦のようでした。きのうの夕方安曇野市へ移動し、今朝から田植えです。専業農家の人に機械でやってもらっているので、植え直しや端の方を植えることと苗箱の水洗いくらいですが、疲れました。そこで、リラックス・トロンボーンです。

FRANK ROSOLINO (フランク・ロソリーノ)
I PLAY TROMBONE (BETHLEHEM 1956年録音)

 Iplaytrombone

トロンボーンというと、大きな音が出ますし、豪放なプレイというイメージがします。しかし、スタン・ケントン楽団のメンバーとして有名になったロソリーノは、このアルバムではミュートを使用するなどしてソフトにプレイをしています。

この作品を聴きたくなる理由は、ロソリーノのリラックスした演奏とともに、なんといってもソニー・クラーク(ピアノ)の西海岸時代の録音が楽しめるからです。メンバーは、ロソリーノ、クラークにベースがWilfred Middlebrooks、スタン・リーヴィ(ドラムス)というもので、ベースはわかりませんが、あとはおなじみのメンバーです。

曲目は、「I May Be Wrong」、「The Things We Did Last Summer」、「Flamingo」という3曲のスタンダードに、ロリンズ作の「Doxy」、ロソリーノ作の「Frieda」、「My Delux」です。「My Delux」を除きテンポは遅いので、ゆっくりとロソリーノのストレートに吹いてくれるテーマメロディが楽しめます。

ロソリーノは「The Things We Did Last Summer」、「Flamingo」という2曲のバラードで繊細な名人芸を披露しています。録音のせいもあるかもしれませんが、ソニー・クラークの打鍵が軽めで、フレーズも明るく、ブルーノート時代とは少し異なります。特に「Doxy」や「My Delux」における、気の利いたイントロ、バッキング、ソロが良かったように感じます。

 <植えた後の田んぼの様子>

 2009   

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