ヴァイオリンの辻彩奈さんと、ピアノの阪田知樹さんのデュオ・リサイタルが軽井沢大賀ホールで開催されたので、聴いてきました。大賀ホール2024春の音楽祭の一環です。
(出 演)
ヴァイオリン:辻 彩奈
ピアノ:阪田知樹
辻さんは、1997年岐阜県生まれ、東京音大卒業。2016年モントリオール国際コンクール第1位。N響、都響など国内のオーケストラやスイス・ロマンド管、トゥールーズ・キャピトル管などと共演。コロナ禍にあって国内での代役で幅広く活躍したことは、レパートリーの拡充や経験を深く積むことにつながった。阪田さんは、東京芸大を経て、ハノーファー音楽演劇大学大学院に在籍。2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール優勝、2021年エリザベート王妃コンクール第4位、内外のオーケストラと共演するとともに国際音楽祭へ出演、2015年CDデビュー。詳しくは下記をご覧下さい。
(曲 目)
エルガー:愛の挨拶
シューマン:3つのロマンス op.94
クライスラー:愛の喜び、愛の悲しみ、美しきロスマリン
ブラームス / ヨアヒム:ハンガリー舞曲 第1番、第5番
ブラームス:F.A.E. ソナタより スケルツォ
〈休 憩〉
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 op.105
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 op.108
シューマン/ ヨアヒム: 夕べの歌 Op.85-12 (アンコール曲)
(感 想)
辻彩奈さんについては、2022年に、群馬交響楽団iと共演したサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番、マルタ・アルゲリッチ(p)と共演したフランクのヴァイオリンソナタを聴いたことがあり、注目していたので、今回の公演を楽しみにしていました。
プログラム前半は、ポピュラーな小品集でしたが、まとめて演奏するのは初めてとのことです。こういう選曲も大歓迎で、どの曲も楽しめ、特に、ブラームスのハンガリー舞曲第1番、第5番は 、辻さんの力強く太い音色、きれいな重音、阪田さんのリズミカルなピアノと素晴らしかった。会場からも1番終了時点で、まさかのブラボーが飛んでいました。
後半は、ヴァイオリンソナタ2曲で、シューマンの第1番第2楽章が流れるように歌っていて、強く印象に残りましたが、前半の「3つのロマンス」、アンコール曲の「夕べの歌」と、シューマンをたくさん聴けて嬉しかった。なお、この二人の演奏で、6月26日にブラームスのソナタ3曲を収録したCDが発売になるそうです。これは買わねば。
(プロフィール)
辻 彩奈
【辻 彩奈 ホームページ】
ヴァイオリニスト | 辻彩奈オフィシャルサイト | Ayana Tsuji
阪田知樹
【阪田知樹フェイスブック】
Tomoki Sakata 阪田 知樹 | Facebook
【帰宅して聴いたCD】
辻さんのCDは、2枚出ています。そのうちの一枚を聴いてみました。
シャルル=オーギュスト・ド・ベリオ
ヴァイオリン協奏曲集 (Naxos 2016年10月、11月録音)
ナクソスレーベルに録音した、シャルル・オーギュスト・ド・ベリオ(1812~1870年)のヴァイオリン協奏曲集。(演奏)辻彩奈(ヴァイオリン)、ミヒャエル・ハラース指揮チェコ室内管弦楽団バルドビツェ。
辻さんは、すごく難しい曲を、美音ですらすらと弾きまくっている感じで、どの曲もよいです。ベリオは、ヴァイオリンを習っている人にはお馴染みの作曲家のようです。ウィーン国立歌劇場で活躍していたミヒャエル・ハラースの指揮。
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