安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ハンク・モブレー THE TURNAROUND

2009-08-23 22:08:38 | テナー・サックス

買い物のついでに、環境フェスティバルという催し物を覗いてきました。究極のエコカーともいえる水素で発電して走る車「Honda FCX クラリティ」の試乗会があったからです。CO2や排気ガスが出ず、出るのは水だけという燃料電池車で、スタイルも美しい(クラリティのホームページ)。試乗は駐車場をぐるぐる回るだけでしたが、次世代の車という感じがしました。Turnが多かった(笑)ので次のアルバムを取り出してみました。

HANK MOBLEY (ハンク・モブレー)
THE TURNAROUND (BLUE NOTE 1963年、65年録音)

 Theturnaround

ハンクのオリジナル曲「The Turnaround」の意味は多分、方向転換ということでしょうが、これには業績回復という意味もあるので売り上げ増加も願ったタイトルでしょうか。65年録音の4曲に63年録音の2曲を加え、65年ではいわゆるジャズ・ロック・リズムも取り入れ、そういう意味でも転換点です。

モブレーは好きなテナーサックス奏者の一人(モダンジャズやヴォーカルを聴こう ハンク・モブレイ)ですが、「THE TURNAROUND」に対してはなかなか食指が動きませんでした。「DIPPIN'」があればいいやという気持ちだったのですが、モブレーのプレイに関しては、65年録音に加えて63年録音が素晴らしく、やはりコレクションには欠かせないものでした。

メンバーは、63年がモブレー、ドナルド・バード(tp)、ハービー・ハンコック(p)、ブッチ・ウォーレン(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。65年は、モブレー、フレディ・ハバード(tp)、バリー・ハリス(p)、ポール・チェンバース(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)というおなじみのものです。

ジャズ・ロック調の表題曲「The Turnaround」やアップ・テンポの「Pat 'N Chant」におけるモブレーのロング・ソロも悪くないですが、63年録音の「East of The Village」と「The Good Life」の方が僕にはより魅力的でした。特に、情緒を醸し出しながら音を長めにとってプレイしている「The Good Life」が素晴らしくて意外な掘り出し物でした。ハンコックやハバードの切れのあるソロも目立つアルバムです。

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リー・コニッツ IN HARVARD SQUARE

2009-08-16 23:02:31 | アルト・サックス

昨日は諏訪湖花火大会に行ってきました。雨が降り、傘を持っていかなかった僕は敷物のビニールを被りながらの見物でしたが、湖上の6か所から打ち上げられた花火は迫力があり壮観でした。50万人が見物に集まる大会だけに、交通機関も大混雑でしたが、思い切って長野から諏訪市まで出かけた価値がありました。熱い花火と対照的にクールなアルバムを聴きました。

LEE KONITZ (リー・コニッツ)
IN HARVARD SQUARE (STORYVILLE 1955年録音)

 Inharvardsquare

リー・コニッツはアルト・サックスの巨人と称えられますが、日本で彼の大ファンだという人の文章に接したことはありません。僕も10枚くらいのアルバムは手元にありますが、ファンというほど熱心に聴いてきたわけではありません。理知的なイメージが先に立ってしまい、大衆にアピールすることが少ないためかもしれません。

本作品は、コニッツの初期の姿をとらえたライブアルバムで、CD化に際して54年録音の3曲がプラスされています。師の教えのとおりパーカーの影響を避け、跳躍が少なく、スピード感があまり感じられない音遣いですが、堅実なリズムの上に水平感のあるフレーズが重ねられていくと、そこに和みの世界が登場します。

編成は、コニッツ(as)、ロニー・ボール(p)、ピーター・インド(b)、ジェフ・モートン(ds)で、54年の録音ではベースがパーシー・ヒース、ドラムスがアル・レヴィットです。特にオリジナルの55年ライブはレ二ー・トリスターノの弟子だけによるメンバーだけにその一派の色彩が強いです。

バラードの「She's Funny That Way」、「My Old Flame」では、レスター・ヤングの影がちらつきますが、クールな感じを出しています。早いテンポのロニー・ボール作曲の「Ronnie's Tune」と「Froggy Day」では変化に富んだコニッツのロング・ソロを聴くことができます。

諏訪湖花火大会(携帯の画像です。大会のごく一部)

 Suwakohanabitaikai20090815

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サミー・デイヴィス・ジュニア SAMMY DAVIS, JR. sings LAURINDO ALMEIDA plays

2009-08-02 19:40:37 | ヴォーカル(S~Z他)

先週の金曜日に新潟県に出張してきました。北陸自動車道の米山サービスエリア(下り)で昼食を摂りましたが、地魚定食が美味しかった。ここはまた周囲の景観が素晴らしく、海に沈んでいく夕陽を観るための展望台があります。長野には海がないこともあり、昼間であっても展望台からの眺望はたいへん魅力的でした。海に関連したジャケもいろいろありますが、今夜は男性ヴォーカルものを。

SAMMY DAVIS, JR (サミー・デイヴィス・ジュニア)
SAMMY DAVIS, JR. sings LAURINDO ALMEIDA plays 

(REPRISE 1966年録音)

 Sammydavissingslaurindoalmeidaplays

サミー・デイヴィス・ジュニアがローリンド・アルメイダのギターだけをバックにバラードを歌ったアルバムです。海の上を一羽のかもめが飛んでいる写真は、寂しさと力強さの両方を表しているようで、ジャケット自体も気になる一枚でした。

歌手、俳優として大活躍したサミーには、多くの録音があります。カウント・ベイシーとの共演をはじめ豪快にスイングするものがある一方、バラードでは切々とした感情を表現しています。一方、アルメイダは、間口の広いミュージシャンで、このアルバムでも柔かいタッチを披露しています。

曲目は「Here's That Rainy Day」、「The Shadow of Your Smiles」、「Everytime We Say Goodbye」、「I'm Always Chasing Rainbows」、「We'll be Together Again」、「Joey, Joey, Joey」、「The Folks Who Live On The Hill」、「Speak Low」に、ミュージカルのオリバーから「Where is Love」、アル・フレッシュ作曲「Two Different Worlds」。

サミーは、全体にテンポを遅くとりじっくりと歌っているので、やや重く感じる曲があるかもしれません。アルメイダのソロやボサノヴァ処理の多彩さを含めて「The Shadow of Your Smiles(いそしぎ)」が最も好きですが、「Here's That Rainy Day」、「Where Is Love」、「Speak Low」あたりも耳を傾けたくなるトラックです。

米山サービスエリアからの日本海風景(携帯画像です)

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ホームページにハンプトン・ホーズ(ピアノ)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ハンプトン・ホーズ

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