安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

オーディオ購入希望の友人を案内して「森川電機」(塩尻市)と「VIENS CAFE(ヴィヤンカフェ)」(松本市)を訪れました。

2024-05-07 19:30:00 | オーディオ

5月5日の午後が空いたので、オーディオを購入したいという友人を案内して、塩尻市の森川電機にスピーカーなどを試聴しに行きました。松本市のロイヤルオーディオにも行ったのですが、お休みで、そちらは残念。

休憩に、ジャズが流れている松本市渚の喫茶店「Viens Cafe」を訪れました。久しぶりでしたが、アメリカのヴィンテージスピーカーなどを飾ってあって驚きました。ケーキセットが美味しかった。

【森川電機】

住所:長野県塩尻市広丘吉田891-1
電話:0263-57-7890
ホームページ:STACC MORIKAWA - 長野県に塩尻市のソニーショップ (stacc-morikawa.com)

森川電機外観

ソニーショップなので、ソニーのテレビ、デジカメ、VAIOのパソコンなどが置いてあります。駐車場は僕の車で満車で、結構多くの人が訪れていました。

試聴室

中古品(ヴィンテージもの)も販売しています。高級機が多いです。

トライオード社の「EVOLUTION 300 30th Anniversary」を試聴に用いています。真空管のプリメインアンプですが、 最新機で、これを試聴で聴けるとは、驚きました、森川電機は、トライオード社の製品の扱いが多いようです。(参考ホームページ)トライオード (triode.co.jp)

CDプレイヤーはマランツのものを使用。

試聴に用いたマーラーの交響曲「大地の歌」(コリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団)。他にもポップスの歌やジャズなどもかけてもらいました。

友人の部屋がそう大きくないので、小型くらいでという希望で、2~3のスピーカーを試聴。この『社長のイチオシ』とある、Bowers & Wilkins社製のものは、705シリーズだと思いますが、一つ前のモデルかもしれません。管弦楽の再生は見事で、素晴らしい。森川電機ではBowers & Wilkinswの製品を推しています。

反対側には、主としてJBLのスピーカーが設置されています。

このあたりも良さそうですが、友人の落ち着いた音がいいという話で、社長はBowers & Wilkinsを聴かせてくれました。

スピーカーをBowers & Wilkinsにすると、金額が結構いくので、アンプとCDプレイヤー、ネットワークも兼ねた、このへんの製品をとりあえず買うのも選択肢として考えられるようです。友人は真空管アンプにも興味を惹かれたようですが、とりあえず聴きたいという願望もあり、これも含めて本格的に検討するようです。

【VIENS CAFE(ヴィヤンカフェ)】

住所:長野県松本市渚2-7-4
電話:0263-28-1222
ホームページ:ヴィヤンカフェ (VIENS CAFE) 食べログ (tabelog.com)

ヴィヤンカフェ外観。スポーツカーがかっこいいです。多分、マスターのものでしょう。

店内。マスターが箱などを自作したスピーカー。フォステクスのユニットを使っています。

アメリカのヴィンテージオーディオが展示してありました。スピーカーには「KLH」と表示されています。

真空管アンプ。「peak」とロゴが入っています。

オーディオ機器は変更ありません。

スタン・ゲッツ(ts)の「Live at The Montmartre」をかけてくれました。

ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」の日本盤。意外に良い音質だと話していました。

友人注文のチーズケーキ。

僕が注文した、チョコレートケーキ。

ブレンドコーヒー。飲食物が充実していて、女性に人気のあるお店です。本日も先客は女性でした。


山梨県笛吹市の音楽カフェ「サウンドライフ ハーモニー」で珈琲を飲みながら音楽談義。

2024-04-16 19:30:00 | オーディオ

山梨県笛吹市の音楽カフェ「サウンドライフ ハーモニー」に久しぶりに寄りました。前回が、2020年の3月だったので、4年ぶりです。中央道一宮御坂インター至近ですが、スケジュールがあわず入れませんでした。

店内には、三菱の16cmフルレンジスピーカーからクリアーな音が流れていました。ご主人は、真空管アンプの製作販売も行っていますが、雑音を減らすことが大事だと話していました。珈琲も美味しいお店です。

建物外観。先客が一人いました。

入口。

店内。大型のスピーカーや真空管アンプが所狭しと並んでいます。

スピーカーのアップ。

音を出していたのは、平面型の三菱フルレンジスピーカーです。

ずらっと並んでいるアンプ類。

いろいろなジャンルのレコードやCDがあります。また、録音会なども行っているようで、マスター自ら録音した音源も、かかっていました。

CDプレーヤーはSONY製です。

ここに入力信号が入ってくるようです。

先客の方ですが、自作の真空管アンプ(パワーアンプ)をもってきていました。少し聴かせていただきました。

こちらが、このお客様が製作したアンプです。こちらのお店には、山梨県内はじめ、東京都や神奈川県などからオーディオマニアや音楽好きの方が集まるようです。

こちらの大きなスピーカーの写真ですが、上記のお客様の自作だそうです。自分で作るからあまりお金はかからないそうですが、ご自宅が広くなければ、設置できません。

入って左手の厨房スペース。

こちらのお店の天井、屋根に勾配がつけてあって、奥の方から手前に次第に上がってきています。この勾配のためもあり、響きの良い音がしているのかもしれません。

入口近くの天井の様子。明り取りの窓が見えていて、ほとんど屋根です。

製作販売しているパワーアンプ。受注生産で、月に2台作るのがやっとだとご主人が話していました。多分、ホームページにある『2A3 A級シングルステレオパワーアンプ 出力3.3W 残留ノイズ0.3mV』です。

コーヒー。堀口珈琲から仕入れているそうです。香り、まろやかな味と、なかなか良い品物。

クラシックやジャズを聴かせていただきました。オスカー・ピーターソン・トリオ「Girl Talk」(MPS)から1曲かかりましたが、雑音のない高品質のサウンドでした。

【サウンドライフ ハーモニー】

住所:山梨県笛吹市一宮町竹原田1823 
電話:080-6733-5134
ホームページ:dourakuhouse.com


クラシック専門の中古レコード・CD販売店「ガラス玉遊戯」(松本市)で、珈琲を飲みながら音楽鑑賞。オーディオも充実。

2024-04-02 19:30:00 | オーディオ

ジャズ喫茶「アンの家」のマスターから、松本市にクラシック専門の中古レコード販売店「ガラス玉遊戯」という店ができたらしいという話をうかがい、そのお店を探して、入りました。

レコードやCDの品揃えがすごく、オーディオ装置も充実しています。お店のご主人から話を伺うと、半年前から営業しているそうです。珈琲だけですが、クラシック音楽の流れる喫茶店としても楽しめます。

女鳥羽川沿いのビルの一階に「ガラス玉遊戯」はあります。少し進むと、縄手や千歳橋になる場所です。

お店の目印がよくわからないので、隣の陶器の大坂屋さんを目標にすると良いかもしれません。「陶苑 大阪屋」さんの住所は、「松本市大手2-2-10 リバーサイド六九 109」 です。

 

店内に控えめな看板が置いてあります。「ガラス玉遊戯」(Das Glasperlenspiel)とは、ドイツの作家ヘルマン・ヘッセ(Hermann Hesse)が、亡命中の第2次世界大戦中の1943年に出版した小説で、1946年にノーベル文学賞を受賞する契機となったもの。

奥の方を撮影。カウンターが店主の席です。

座った席から外へ向かって撮影。

二組のスピーカーを置いてあります。左は、箱は別ですが、アルテック、右はタンノイ「RECTANGULAR YORK」でしょうか。

左側のスピーカー。

オーディオ装置。名機を使っているようです。

デンオンのプレーヤー。

多分、トーレンスのプレイヤー。

フォノイコライザー

右はフォノイコライザー、左はQUAD(クォード)のコントロールアンプ。

QUAD(クォード)のパワーアンプ。

ラックスマンのCDプレーヤー。

   

蓄音機が置いてありました。

「SALON DECCA」と表示があります。

販売されているレコード。

飾ってあるのは、オリジナルの貴重盤でしょうか。左はサンソン・フランソワ(p)の弾くラヴェルのピアノ協奏曲。

右側に、ルッジェーロ・リッチ(vn)の弾くヴァイオリンコンチェルト。

CDの在庫もすごいです。全てクラシック音楽のものです。

ブルーノ・ワルター指揮のベートーヴェンの交響曲第6番「田園」をかけてくれました。コロンビアのオリジナル盤です。非常にまろやかな音で再生され、木管楽器がいい雰囲気でした。

珈琲はモカをいただきました。素晴らしい音楽を聴きながら飲んでしまい(笑)、器だけ撮影。レコードやCDを購入してもいいですし、珈琲を飲みながらクラシック音楽を聴いてもよいので、また寄ります。

(参考)ブルーノ・ワルター指揮の「田園」が聴けます。

ブルーノ・ワルター指揮 田園 YOUTUBE - Google 検索

【ガラス玉遊戯】

住所:松本市大手2-2-10 リバーサイド六九 (推測ですが、そのへんです。)
電話、ホームページ:非公開、無し (推測です)


懐かしいシングル盤レコードジャケット、松本市でオーディオ・フェア見学。

2023-12-06 19:30:00 | オーディオ

近田春夫著「グループサウンズ」(文春新書)の読書感想文(その記事へのリンク)をアップした際に、GSのシングル盤レコードジャケットを掲載したら好評だったので、今度は当時のヒット曲を中心に掲げます。

シングル盤レコードは、3日(日)の午前中に整理し、お昼からは、松本市のロイヤルオーディオ主催のオーディオ・フェアに行きました。レコードプレイヤー、CDプレイヤー、アンプなどを観てきました。

(懐かしいシングル盤(ドーナツ盤)特集)

   

さとう宗幸「青葉城恋唄」(1978年発売)。仙台のご当地ソングでもありますが、全国区となった唄。仙台は大好きな街で、この唄を僕もたまに口ずさみます。

   

森田公一とトップギャラン「青春時代」(1976年発売)。テレビなどで、今もたまに流れるお馴染みの歌。

   

ガロ(GARO)「学生街の喫茶店」(1972年発売)。1970年代の学生文化を象徴する楽曲。マイナー調のメロディが物悲しい。

 

   

パープル・シャドウズ「小さなスナック」(1968年発売)。よく流れていました。

   

ザ・スパイダース「あの時君は若かった」(1968年発売)。堺正章と井上順がデュエットで歌ったもの。

   

ザ・マイクス「星空のマサチューセッツ」(1967年発売)。

   

ザ・マイクスは、マイク・真木を中心に結成。1967年に結成するも1968年6月に解散。鶴原俊彦と横田実は、ブロードサイド・フォーのメンバーだった。関西フォーク界から高田恭子が参加。

   

ダ・カーポ「結婚するって本当ですか」(1974年発売)。ヒットしましたが、マイナー調(Am)の曲で、歌謡曲という感じが強いです。

   

尾崎紀世彦「また逢う日まで」(1971年発売)。1970年にGSのズー・ニー・ヴー「ひとりの悲しみ」でリリース。その後、作詞者である阿久悠が歌詞を変えて、タイトルも尾崎向きの曲として発売、大ヒットに。

   

ベンチャーズ作曲の器楽曲に歌詞をつけて、渚ゆう子がカバーしたもの。渚ゆう子「京都の恋」(1970年発売)。GSがらみの歌謡曲は、たまに聴いていました。

   

安西マリア「涙の太陽」(1973年発売)。オリジナルは、エミー・ジャクソンが英語詞で歌った(1965年)もの。日本語詞は湯川れい子によるもので、ヒット曲に。B面はカンツォーネのカバー。

   

山本リンダ「フリフリ5」(1968年発売)。60年代ガールポップの一枚といったところでしょうか。遠藤実の作曲で、タイトルどおり5拍子の曲。

 

(松本市ロイヤル・オーディオ主催のオーディオ・フェア)

会場の信毎メディア・ガーデン

イベント会場。金沢のレコード屋さんが出張販売できていました。

ラックスマンのブース。

レコードプレーヤー。

CDプレーヤー

新発売のプリメインアンプ。良さそうですが、価格が高いです。

トライオードのブース。

真空管アンプです。トライオードは結構人気があり、僕にも薦める方がいます。

REGA(レガ)のブース。

まだ発売になっていませんが、50周年記念のレコードプレーヤーだそうです。質問などしました。

電源は別の箱になっています。なかなか良さそうで、興味を惹かれました。

DENONのブース。

新発売のレコードプレーヤー「DP-3000NE」。なかなか良さそうで、興味を惹かれました・

DENONのCDプレーヤーとプリメインアンプ。こちらも気になりました。

試聴会の会場。トライオードの試聴会で、会場はほぼ満席。人気があります。

トライオードの機器中心の構成です。

新発売のアンプ。

結構面白かったのですが、近年オーディオ機器は値段が高騰しているようで、モノラルのパワーアンプ2台で1400万円の製品がありました。JBLとテクニクスの参加がなかったのが、残念でした。

【フェアを主催したロイヤルオーディオのホームページ】

ロイヤルオーディオ – オーディオ・ビジュアル機器の販売・ホームシアター施工の専門店 (royal-audio.co.jp)


安曇野市宅でスピーカーケーブル交換後の試聴会と機器の微調整、ジャズ批評11月号。

2023-11-20 19:30:00 | オーディオ

10月末から、「ゾノトーン」のスピーカーケーブルを安曇野宅で使用していますが、11月 18日(土)に、接続の確認などのために、オーディオに詳しいTさんに来ていただき、試聴会を行いました。

僕が行った接続は、プラスマイナスが逆だったので、それを直し、スピーカーのコントロールを微調整。 CD、レコード共に低音がくっきりとし、特に管弦楽の再生が良くなりました。 Tさんに感謝。

Iさんからいただいた、ゾノトーン(ZONOTONE)のスピーカーケーブル。

(現在使っているオーディオ装置の機種など)

レコードプレーヤー:デノン DP-400
カートリッジ:デノン DL-103  
昇圧トランス:デノン AU-301 
CDプレーヤー:パイオニア PD-70AE
プリメインアンプ:デノン PMA-2000RE  
スピーカー:JBL L100 Classic

(参考)JBL L100 Classicの後継機「L100 Classic MKⅡ」のホームページへのリンク。

    L100 Classic MkII - JBL Japan

なお、音楽部屋は、母屋から独立した二階建て建物の二階の洋室12畳を使っています。ふすまを隔てて隣は10畳の和室で、一階は物置でほとんど空いています。古い建物ですが、深夜でも大音量を出すことが可能です。

スピーカー前面のグリルを外したところ。

左側のスピーカー。3ウェイのブックシェルフ型ですが、30cmのウーファーが存在感あるように思います。

右側

試しに、プレーヤーの下に木片を置いてみました。音質の向上は図られないので、元に戻しました。

ネットを戻したところ。

(試聴に用いたCDと感想など)

CD、レコードともに、収録曲から1~2曲聴きました。この他に、Tさんが持参した、オーディオチェックに使っている数枚のCDも用いました。

   

上原ひろみ「Silver Lining Suite」(TELARC 2021年録音)から「Isolation」。ピアノと弦楽四重奏団の演奏なので、個々の楽器の再生ぶりを聴きました。低域の再生がよくなり、チェロのピチカートなど良好。

   

モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団(Sony 1968年録音)。弦楽パートのそれぞれがより分離して聴こえ、コンサート会場の雰囲気が味わえました。

   

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、ユジャ・ワン(p)、クラウディオ・アバド指揮マーラー室内管。(DG 2010年録音)。明晰さとともに叙情の感じられるピアノ演奏、管弦楽も素晴らしい。翌日、全曲聴きました。

   

板橋文夫「濤」(1976年録音)より「アリゲーター・ダンス」。ピアノトリオの演奏ですが、音量を上げたせいもあり、ドラムが微細なところまで聴こえました。

CDの次はレコードを聴いてみました。

(試聴に用いたレコード)

   

チック・コリア「Return To Forever」(ECM 1972年録音)より「Sometime Ago」。オリジナル盤です。録音も良いと思われ、クリアーに聴こえます。

   

ラヴェル:ピアノ協奏曲、ユジャ・ワン(p)、リオネル・ブランギエ指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団。(DG 2015年録音)。第1楽章途中までですが、ユジャ・ワンの演奏がキラキラ明快でとてもよい。

  

このレコードのラベルは、ユニークです。ドイツ・グラモフォン製作のレコードですが、「YUJA」とユジャ・ワン(p)の名前をあしらっています。

   

ヴォーカルとテナーサックスのチェックに、「JOHN COLTRANE AND JOHNNY HARTMAN」(Impulse 1963年録音)から「My One and Only Love」をかけました。

   

聴いたのは、再発のimpulse・abc盤で、vangelderの刻印が入っています。オリジナルではありませんが、テナーサックス、ヴォーカルともにニュアンスよく再生されていました。

 

(当日の夕食)

時間節約のため。セブンイレブンで購入したレンチンの肉うどんで二人で夕食。脂っぽくて美味しくなくて、Tさんには申し訳ないことをしました。前日あたりに試食してみればよかった。

 

【ジャズ批評 2023年11月号】   

ジャズ批評の11月号がでたので、備忘的に面白かったページを記します。

   

表紙。特集は男性ヴォーカルです。今号でも、藤岡靖洋さんの執筆した記事が出色でした。

   

男性ヴォーカルの推薦盤の紹介。ナット・キング・コールやジョニー・ハートマンのアルバムが英語の勉強になり、フランク・シナトラでは三具保夫さんのエピソードを書いています。ひと味違った文章です。

藤岡靖洋の海外探訪記は、今年のイタリア、ウンブリア・ジャズフェスの模様をレポートしています。

ハープ奏者のブランディ・ヤンガーや、トランペットのファブリッチオ・ボッソの記事。

ヴォーカルのサマラ・ジョイは、ウンブリア・ジャズフェスでも活躍。ペルージャのオペラハウス「Theatro Morlacchi」(モラッキ劇場)で公演を行ったようです。上の写真のボッソ(tp)もそうですが、オペラハウスでジャズ公演が行われるとは、さすがにイタリアです。