安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

最近、日本の女性ヴォーカルを聴いています。市原ひかり「Sings & Plays」、情家みえ「ETRENNE」、門馬瑠依「Words Can't Describe」

2019-07-31 20:23:18 | ヴォーカル(S~Z他)

先週、職場の近くのJA長野県ビルのホールで、信州フラワーショーサマーセレクションという催しが行われていたので、観てきました。長野県とJA(全農)との共催で、農林水産大臣賞や県知事賞も出されている品評会のようです。「トルコギキョウ」、「アルスロトメリア」、「カーネーション」などが出品され華やかでした。

最近、日本の女性ヴォーカリストの作品が、花盛りになりつつある気がします。以下に、このところ気に入って聴いているアルバム(CD)を掲載します。

(市原ひかり)

HIKARI ICHIHARA (市原ひかり) 
SINGS & PLAYS (Pony Caniyon 2018年録音)

   

最近聴いた新しめのヴォーカルアルバムの中で出色のものです。6月の札幌訪問時に、ジャズ喫茶「Groovy」のマスターに聴かせてもらいましたが、辛口のマスターも推薦していました。チェット・ベイカー路線で「My Funny Valentine」から始まりますが、彼女の歌はトランペットとともに味わい深い。

共演のジョシュ・ネルソン(p)、ロブ・ソーセン(b)のプレイも出しゃばらず好感が持てます。録音もよさそうですし、さらに、ライナーノートには歌詞と市原さんの日本語訳が載っていて、アルバム全体として非常によく出来ています。

市原ひかりホームページ:hikari-ichihara.com

(情家みえ)

MIE JOKE (情家みえ)
ETRENNE (Ultra Art 2017年録音)

   

先日、情家みえさんのライブをいさつ歯科医院で聴きましたが、声に張りと潤いがあり、リズムへの乗りもよくて、好調ぶりがうかがえました。これは、彼女の最新作ですが、有名スタンダード曲に加え「You Don't Know Me」ではブルージーな歌唱を行っていて表現の幅も広く、多彩な内容で楽しめます。

情家みえホームページ:Mie Joke official website

(門馬瑠依)

RUI MONMA (門馬瑠依)
WORDS CAN'T DESCRIBE (Pirika Kuani  2019年録音)

    

サラ・ヴォーンが歌った曲を歌うというコンセプトで作られたアルバム。前2作が門馬瑠依さんのオリジナル曲を含む〈門馬ワールド〉だっただけに、これにはびっくりして、かつ喜んで、即購入しました。彼女のライブは2回聴いたことがありますが、このアルバムコンセプト路線のライブも聴いてみたい。次作にも期待。

門馬瑠依ホームページ:MONMA RUI official website

【信州フラワーショー】

 

この幟に惹かれてホールへ。

ロビーでは花束も売られていました。

会場内です。トルコギキョウ。

かすみ草。いい雰囲気。

アリストロメリアだと思います。

ダリア

菊も見事でした。


ジャズ喫茶「木馬」とオーディオ・喫茶「カフェ・クレッセンド」を訪ねました(7月28日 群馬県前橋市・高崎市)

2019-07-30 20:00:07 | ジャズ喫茶

長野県内は、7月29日(月)にようやく梅雨が明けました。梅雨明け前までは、ぐずついた天気が続いていて、前日の28日(日)も起きてみると、北アルプス方面は雲が全体にかかっていたので遠見尾根に行くのは諦めて、代わりに群馬県に行ってきました。

前橋のジャズ喫茶「木馬」の根岸マスターは、「ケン・ドーン」の絵を飾って店の雰囲気を変えたと話していました。確かに抽象よりのジャズにも相応しい内装になっていました。帰りに、高崎の「カフェ・クレッセンド」によって、中古レコードを見たりするなど、ジャズファンらしい半日でした。

【木馬】

住所:群馬県前橋市下小出町2丁目1−12
電話:027-231-6520

木馬外観。

店内。スピーカーは健在です。

奥へ向かって左手の壁をみたところ。

   

ケン・ドーンの絵。オーストラリアの画家ですが、明るい色調ですね。

入口近くです。

   

こちらもケン・ドーンの絵(シルクスクリーン)です。

スピーカーの間に飾ってある品物も新しくなっていました。最も左側は、クリムトの絵を題材にしたプレートです。ウィーンの美術館に行かなければ買えない品物だそうです。

レコードラックの上の方に、ビル・エヴァンスのアルバムジャケットが展示してありました。ここには飾ってありませんが、ビル・エヴァンスの「You Must Believe In Spring」は傑作だと、マスターと話を交わしました。

アン・バートンもよく聴いていると話したら、「BLUE BURTON」をかけてくれました。オランダCBS盤です。

【カフェ・クレッセンド(Cafe Crescend)】

住所:群馬県高崎市浜川町1354−5
電話:027-343-9945
ホームページ:cafe-crescend.jp 

前橋から一般道で、松井田・妙義インターチェンジを目指すと、ちょうどその途中にこちらのお店があります。

店内。

オーディオ製品に加え、レコードも販売しています。

オーディオ製品の売り場。

JBL4312の上に横にのっているスピーカーから音が出ていました。案外と良く鳴っていました。

かかったのは、ニュー・グレン・ミラー楽団のグレン・ミラー曲集、続いて、オスカー・ピーターソンのMPS盤。

このへんのアンプを使っているようでした。

ロールケーキと珈琲でお茶タイム。


セイジ・オザワ・松本フェスのオペラ「エフゲニー・オネーギン」鑑賞に備えて双眼鏡とBlue-Rayを買いました。

2019-07-29 20:14:16 | クラシック

長野県松本市で開催されるセイジ・オザワ・フェス(旧サイトウキネンフェス)の今年の公演では、チャイコフスキー作のオペラ「エフゲニー・オネーギン」とオーケストラコンサートAプログラムを聴く予定です。

オペラ公演で舞台がよく見えるように、いつか買うつもりだった双眼鏡(オペラグラスとしての使用)をこの際と思い購入しました。また、「エフゲニー・オネーギン」については、粗筋くらいはわかっていた方がよいだろうと考えBlue-Rayディスクを購入しました。双眼鏡のピント合わせがうまくできるか心配なので練習します。

   

オーケストラコンサートのAプログラムは、フランツ・シュミットの交響曲第4番とマーラーの交響曲第1番で、ファビオ・ルイージ指揮、管弦楽はサイトウ・キネンオーケストラです。こちらも楽しみ。オペラも、ファビオ・ルイージ指揮です。 

PENTAX「UP 8×21」を購入しました。

小型で驚きました。説明書を読みましたが、ピント合わせなど慣れが必要な感じがします。

   

メトロポリタン歌劇場の公演を収録した「エフゲニー・オネーギン」(Blur-Ray)のディスクです。ルネ・フレミング、ドミトリー・ホロショフスキーらの出演、指揮はワレリー・ゲルギエフ。

オペラ関連の映像(DVDやBlue-Ray)は、10作以上持っているのですが、ヴェルディ、プッチーニらイタリアもの中心で、上映時間が長いこともあり、一度だけ見たらしまっておくという状態になっています。この機会に他のものもちょっと観てみようと思います。

【セイジ・オザワ・松本フェスティバルホームページ】

セイジ・オザワ・松本フェスティバル


ビル・エヴァンス LIVE IN TOKYO

2019-07-28 20:02:00 | ピアノ・トリオ

今年は、ピアニストのビル・エヴァンス生誕90周年に当たることもあり、彼の音楽をよく聴いています。先日、「Live in Tokyo」のレコードを再度購入したので、「アンの家」でかけてもらったところ、全体があますところなく聴こえてきました。とりわけ、エディ・ゴメスのベースが意外に太い音をしていて低音が鳴っていることがわかり、彼に対する印象をいい方へ変えつつあります。

BILL EVANS (ビル・エヴァンス)
LIVE IN TOKYO (CBS Sony 1973年録音)

   

「Bill Evans Live in Tokyo」は、仙台で学生生活を初めてまもなく仲の良くなった友人が、連れて行ってくれたジャズ喫茶「カウント」で彼がリクエストしたアルバムです。その友人は、ジャズに関していろいろと教えてくれたのですが、このアルバムについては絶賛していました。ところが、僕はエディ・ゴメス(b)のプレイが当時気に入らず、その印象をひきづってきました。

学生時代に使っていた小型コンボでは、しゃかしゃかいうベース音しか出なかったことと、かきむしるようなベース奏法に慣れていなかったので、当時ゴメスを敬遠したのだと思われます。今回、ジャズ喫茶「アンの家」と安曇野市の自宅で改めて聴いたら、サウンドに対する印象が変わりました。また、エディ・ゴメスの音程は安定しています。

メンバーは、ビル・エヴァンス(p)、エディ・ゴメス(b)、マーティー・モレロ(ds)。曲は、「Mornin' Glory」、「Up Wiht the Lark」、「Yesterday I Heard the Rain」、「My Romance」、「When Autumn Comes」、「T.T.T.T.(Twelve Tone Tune Two)」、「Hullo Bolinas」、「Gloria's Step」、「On Green Dolphin Street」の全9曲。 

格調が高く、しかも、親しみやすい極上の演奏が楽しめます。ライブ録音ですが、スタジオ録音に勝るとも劣らない緊密な演奏を繰り広げています。ビル・エヴァンスのピアノから豊かな抒情が漂う「Mornin' Glory」、リズミカルで爽やかな「My Romance」、12音技法で作られたという曲で、エディ・ゴメスも主旋律を弾く「T.T.T.T」、エヴァンスのソロが美しい「Hullo Bolinas」、寛いでスイング感満点なアンコール曲の「On Green Dolphin Street」と、素晴らしいパフォーマンスが続きます。もし他に残っている同日の録音があれば、聴いてみたい。

【ジャズ喫茶「アンの家」】

住所:長野県松本市梓川梓459
電話:070-5455-1941
営業:13時~20時。月曜・火曜定休

 

本日、カートリッジの針を新品に替えたそうです。効果抜群で、他のレコードもよくなっています。

   

アンプ類は変更ありません。

「BILL EVANS LIVE IN TOKYO」をかけてもらっています。

【安曇野市の自宅】

左手奥にあるジャズ喫茶「木馬」(群馬県前橋市)のカレンダーの写真は、この73年の東京におけるコンサートの際にマスターが撮影したものです。

「Live in Tokyo」をCDでも聴いてみましたが、ピアノ、ベースともに固い音がして、特にベースについては音の伸びがなく、エディ・ゴメスの真価はわからないような再生ぶりでした。CDプレーヤーを最新のものに替えれば、印象は異なると思うので、一度長野の自宅で使っているパイオニアPD-70AEを運んできて聴いてみようかと思っています。


FUNKY (洋食・バー 東京都武蔵野市吉祥寺)

2019-07-27 20:19:20 | グルメ

先日、東京へ行った際に吉祥寺に立ち寄り、昼食に「FUNKY」へ入りました。1960年(昭和35年)開業のジャズ喫茶「FUNKY」は、全国的に有名でした。現在はカフェバーで、ジャズ度は薄いようですが、二階にはスピーカーのJBLパラゴンが置いてあるようです。ランチは一階だけの営業なので、パラゴンを見ることはできませんでした。

「ハヤシライス」を頼みましたが、そのクオリティの高さに驚嘆しました。隣に座った女性が『私のランチは、毎日、FUNKYのハヤシライスとサラダ。美味しくリーズナブルなので吉祥寺でも人気があります。』と話していて、僕だけではない感想でした。吉祥寺は楽しい街です。

吉祥寺駅北口

   

ファンキーは、3階建です。

ランチメニューが大きくお店の前に出ていました。

12時の開店と同時に入っていく皆さん。僕は、おずおずとその後をついていきました。

メニュー。ランチサラダとソフトドリンクは250円です。サラダを頼まなかったのですが、いろいろな種類の野菜が入り、盛りもよさそうでした。

ハヤシライス。茹でたグリーンピースもついてきます。

ハヤシライス。これだけ美味しいハヤシライスは、滅多にいただけません。肉が大きめで、ルウもへんな香辛料は使っていないと思われるものでした。

ランチには全ての品にこのスープがつきます。

アイスコーヒーをいただきましたが、これもよかった。「FUNKY」と、その系列のジャズクラブ「SOMETIME」は、リピートしたいお店です。

【FUNKY(ファンキー)】

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-7-3
電話:0422-21-1464
ホームページ:sometime.co.jp/funky