椎名豊(p)のライブが、東京TUCであったので聴きに行ってきました。クインテット編成で、ピエリック・ぺドロン(as)とマックス・イオナータ(ts)がメンバーに入っているので、彼らの演奏を楽しみに出かけました。ぺドロンについては、拙ブログで「Deep in A Dream」というアルバムを取り上げました。その記事へのリンク:Deep in a Dream
(出 演)
椎名 豊(p)
ピエリック・ぺドロン(as)
マックス・イオナータ(ts)
パット・グリン(b)
広瀬潤次(ds)
(曲 目)
(前 半)
1 Future Swing (椎名豊作)
2 セロニアスモンク作の曲
3 Home at Last (ハンク・モブレイ作)
4 Stardust (ホーギー・カーマイケル作)
5 Lotus Blossom (ケニー・ドーハム作)
(後 半)
1 Movin' Forces (椎名豊作)
2 Walkin' in The Clouds (椎名豊作)
3 Waltz for A King (ピエリック・ぺドロン作)
後半3曲目の途中の午後9時40分に、最終の新幹線に乗るために東京TUCを出て神田駅に向かいました(泣)。
(感 想)
当日は、このクインテットによる日本ツァーの最終公演でしたが、メンバーの息がかなりあってきているようで、グループ全体のサウンドやサックスの二人によるハーモニーもよく、聴きごたえのある素晴らしいライブでした。
椎名豊(p)の演奏やサウンドに、ジョン・ヒックスを想い起しましたが、ジャズの伝統を踏まえつつ、ジョン・コルトレーンからの影響も感じさせました。椎名作の「Future Swing」は、CDも持っていて気に入っている曲なので、最初から馴染めました。
イオナータ(ts)は、全く初めてでしたが、ソフトなサウンドで創造的なフレーズを演奏していました。彼をフューチャーしたバラード「Stardust」は、無伴奏のイントロを含めて印象に残りました。かなり気に入ったので、イオナータのCDをタワーレコへ発注しました。
ぺドロン(as)はエネルギッシュで、早いフレーズを吹いていましたが、同一フレーズの繰り返しがほとんどないのに驚きました。「Waltz for A King」は、彼の師匠であるピーター・キング(as)に捧げた曲ですが、途中までしか聴けず残念。「Lotus Blossom」は、山田穣(as)と中島朱葉(as)も加わり、熱い演奏が続き、ドーハムの曲ではないみたいでしたが面白かったです。
このグループで、イタリア、フランスでツァーを行うことが決まっていて、来年の1月には東京でレコーディングも予定されているとのことです。今後も椎名豊とこのグループには注目したいと思います。休憩時間に、彼の新作CDを購入し、サインももらいました。
椎名豊ホームページ:YUTAKA SHIINA