安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

椎名豊(p)クインテット・ライブ (5月9日 東京都千代田区岩本町Tokyo Tuc)

2018-05-15 20:01:16 | 演奏会・ライブ

椎名豊(p)のライブが、東京TUCであったので聴きに行ってきました。クインテット編成で、ピエリック・ぺドロン(as)とマックス・イオナータ(ts)がメンバーに入っているので、彼らの演奏を楽しみに出かけました。ぺドロンについては、拙ブログで「Deep in A Dream」というアルバムを取り上げました。その記事へのリンク:Deep in a Dream

   

(出 演)

椎名 豊(p)
ピエリック・ぺドロン(as)
マックス・イオナータ(ts)
パット・グリン(b)
広瀬潤次(ds)

(曲 目)

(前 半)
1  Future Swing (椎名豊作)
2  セロニアスモンク作の曲
3  Home at Last (ハンク・モブレイ作)
4  Stardust (ホーギー・カーマイケル作)
5  Lotus Blossom (ケニー・ドーハム作)

(後 半)
1  Movin' Forces (椎名豊作)
2  Walkin' in The Clouds (椎名豊作)
3  Waltz for A King (ピエリック・ぺドロン作)

後半3曲目の途中の午後9時40分に、最終の新幹線に乗るために東京TUCを出て神田駅に向かいました(泣)。

(感 想)

当日は、このクインテットによる日本ツァーの最終公演でしたが、メンバーの息がかなりあってきているようで、グループ全体のサウンドやサックスの二人によるハーモニーもよく、聴きごたえのある素晴らしいライブでした。

椎名豊(p)の演奏やサウンドに、ジョン・ヒックスを想い起しましたが、ジャズの伝統を踏まえつつ、ジョン・コルトレーンからの影響も感じさせました。椎名作の「Future Swing」は、CDも持っていて気に入っている曲なので、最初から馴染めました。

イオナータ(ts)は、全く初めてでしたが、ソフトなサウンドで創造的なフレーズを演奏していました。彼をフューチャーしたバラード「Stardust」は、無伴奏のイントロを含めて印象に残りました。かなり気に入ったので、イオナータのCDをタワーレコへ発注しました。

ぺドロン(as)はエネルギッシュで、早いフレーズを吹いていましたが、同一フレーズの繰り返しがほとんどないのに驚きました。「Waltz for A King」は、彼の師匠であるピーター・キング(as)に捧げた曲ですが、途中までしか聴けず残念。「Lotus Blossom」は、山田穣(as)と中島朱葉(as)も加わり、熱い演奏が続き、ドーハムの曲ではないみたいでしたが面白かったです。

このグループで、イタリア、フランスでツァーを行うことが決まっていて、来年の1月には東京でレコーディングも予定されているとのことです。今後も椎名豊とこのグループには注目したいと思います。休憩時間に、彼の新作CDを購入し、サインももらいました。

   

   

椎名豊ホームページYUTAKA SHIINA