長男の受験を経験しているので、できるだけ早めの準備が合格への近道だと思い、次男がまだ年少のときから、七田幼児教室に約1年間通わせました。
ところが、いざ助走期間を経て、田村先生のもとで修行を始めてみたら、合格を勝ち取るのはそう簡単なことではないと実感しました。
とにかく次男坊は何かと手がかかりました。
アヤアカデミーでは、授業後の先生のフィードバック中、説明書を見ながら子供が一人で折り紙を折る時間があります。
なかなか折ることができずに大泣きしたのは、たぶん次男坊だけでしょう。
また、雰囲気と勘で生きている次男坊は、先生がいつも提唱されている「ロジカルシンキング」(論理的思考)とは対照的でした。
それでも、皆と同じようにできるようになりたいと、次男坊は、泣いては復習、泣いては復習、の繰り返しでした。
本当のことを言うと、実は2回ほど受験を諦めようと思ったことがあります。
我が家は共働きで、プリントの復習と積木やパズルの練習に確保できる時間が限られています。
朝30分、夜30~60分、毎日の勉強タイムが1時間あれば順調なほうで、あとは週末に集中して練習するようなスケジュールとなっていました。
なかなか時間がとれない中で、次男坊にイヤイヤな態度をとられたり泣かれたりすると「子供に強要するまでのお勉強とは何か?イヤな思いをさせて受験する必要があるのか? 家から徒歩3分の公立でも良いのでは…」と動揺し、焦りました。
しかし、先生のフィードバックでは「ここを復習しておけば大丈夫。今はこの力を身につけておけば、入学後に必ず生きてきます。」などとお話をして下さいます。
毎回それを聞いて、もう一回信じて頑張ってやってみよう!という気持ちになりました。
(そうだよね、情緒不安定なコーチには選手がついて行けないよね、と反省…)
そんな次男坊でしたが、夏期講習の手前から少しずつスイッチが入ってきました。
得意な分野と苦手な分野がはっきりとしてきました。
そこで、得意分野を徹底的に復習させ、自信がついてきたら苦手分野も取り入れて挑戦させる、という自宅学習方法を取りました。
アヤアカデミ―の夏期講習では、子供たちが好きそうなご褒美を先生が準備し、皆がそれを目指してシールをゲットして賞品と交換することができます。
残念ながら、次男坊は欲しい賞品を獲得できませんでした。
でも、大丈夫。
賞品がなくても、次男坊は週3回教室に通うのに慣れて「今日も勉強するんだよね、ママ!」と言ってくれるようになりました。
これも先生の狙いです。
たった3日間や5日間のような短期間集中講習よりは、ゆっくり長くやったほうが勉強の習慣が定着しやすいのです。
大詰めの夏期講習が終わり、直前対策の9月になりました。
第2回運動・行動観察特訓のときのこと。
練習が終わると、先生は一人ひとりの名前を呼び上げ、ご利益のある魔法の薬とお守りが入った薬袋を渡して、握手をしました。
とても感動しました。
ちゃんと一人ひとりと向き合って、喜びや不安を一緒に分かち合える先生だと改めて思いました。
合格発表直後、先生から「おめでとう!」のお電話をいただいて、本当に嬉しかったです。
涙で目が霞みました!
合格体験記を書くつもりでしたが、過去一年間のことを振り返ってみたら、つい回想記になってしまいました。
ともあれ、情熱に溢れた目ヂカラのある田村先生を信じてやり遂げれば、合格の女神がきっとゴールで待っているでしょう。