智を開く

本当の「生きる力」を求めて…

卒業

2014-03-04 23:17:45 | 風の旅人

我が息子「風の旅人」ファンの皆さま(笑)
日曜日、旅人は高校の卒業式を終えましたので、ここにご報告申し上げます

中学の入学式も大嵐でしたが、高校の卒業式もやはり冷たい雨でした
6年間本当に色々なことがあり、ハラハラさせられたハハでした
無事に高校を卒業してくれてホッとしています

思えば、旅人の青春はハハにとっては青天の霹靂の連続でした。

青天の霹靂その①
中2の冬。
「生徒会長になったから…」
何の前触れもなく告げられた、反抗期真っ只中の旅人の言葉。

青天の霹靂その②
中2の3月。
「いやあ、生徒会長の立会演説、素晴らしかったですよ。あれなら当選するだろうって、他の先生方も話してました。」
個人面談で素行の悪さ(遅刻)と成績下降を指摘されるかと思いきや、担任の先生から頂いたお褒めの言葉。

青天の霹靂その③
中3の夏休み。
主人の実家の徳島へ帰省後、一人で九州へと向かった旅人
九州を周遊後、広島を経て京都へ行ったまでは良いが、そこで消息を絶つ。
「警察に捜索願を出そうか…」
そう話していた矢先、大きな宅急便が着払いで自宅に届く。
中身は中古の折り畳み自転車
調べたら、差し出しは、北海道富良野のセブンイレブンだった。

青天の霹靂その④
富良野から帰ってきた旅人は、金髪だった

青天の霹靂その⑤
中3の冬休み。
旅人はみたび北海道へ。
「また宗谷岬?」
こんなに北海道と雪が好きな旅人の先祖は、アイヌ人に違いない

青天の霹靂その⑥
中3の3月。
東日本大震災発生。
「ボランティアに行こうと思うんだけど…」
春休み、旅人は単身被災後の宮城県石巻へ乗り込み、泥出しなどのボランティアに従事する。

青天の霹靂その⑦
高1の秋。
「これ…」
唐突に手渡されたレターには、こう記されていた。
「第15回 ボランティアスピリットアワード 信越・関東第一ブロック賞 受賞 おめでとうございます!」

青天の霹靂その⑧
高2の5月。
旅人は、副会長として体育祭準備の仕事に没頭するあまり、連日生徒会室にこもって授業をサボる。
おまけに先生方の注意を完全に無視。
結果、ハハは学校に呼び出しを食らう
担任、生徒指導部長、そして学年主任の先生たちの前で、「訓告処分」。

なのにその6月、旅人は高校の生徒会長になる
(なんでやねんばしっ)

青天の霹靂その⑨
高3の夏。
旅人は朝4時におまわりさんに連れられて家に帰ってきたらしい。
(ハハは就寝中で知らない)
夜中にお腹がすいた旅人。
自転車で近くのコンビニに出かけ、おまわりさんに職務質問されそうになって逃走
「職質拒否」「無灯火」「住居不法侵入」で捕まったらしい

青天の霹靂その⑩
「鳥取のおじいちゃんの後を継いで神主になる」
こうして
旅人は、國學院大學神道文化学部に合格

今だから暴露する、旅人の逸話の数々です。
しかし、そんな旅人でも、卒業式では卒業生代表として「答辞」を読みました。
「すごく感動しました!」
「自分の言葉で語っていて素晴らしい!」
結構な評判で、校長先生や保護者の方々からたくさんのお褒めの言葉を頂きました。
その後の保護者会主催の謝恩会でのハハのスピーチより、ずっと素晴らしかった
お父さんなんか、ハハより号泣していました

クラスの卒業記念DVDを作って配ったのも旅人だそうです
(ハハはまだ見せてもらっていませんが…)
前日も、明日の卒業式で流すんだと、徹夜でスライドを作っていました。
自分が送り出されるのではなく、友だちを送り出すというそのホスピタリティ

旅人は、とにかく色々としでかしてくれます。
これからも、沢山しでかすと思います。
で、また「親バカ」と言われるかもしれないけど…
いや、確実に言われるけど…
ハハはこれからもずーっと旅人の味方でいたい
無事卒業を迎えた今、改めてそう思っています。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おめでとう、旅人!

2013-09-28 07:23:38 | 風の旅人

娘がまだ幼かった、ある日のこと

家族でテレビを見ていた
いつの間にか娘、うたた寝

しばらくして…
旅人「……ん
いきなりベランダに走って行って窓のカーテンをバッと開ける。
ハハ「どうしたの
旅人「…イヤ、別に…」

またしばらくして…娘、目を覚ます
娘「…ウーン…」
(よく幽体離脱していろんな所に飛んで行っていた娘に)
ハハ「今日はどこに行ってきたの
娘「今日はね、うちのベランダから家の中を見てた。みんな、テレビ見てたよ
旅人「やっぱり…さっき、小さい子どもがベランダから部屋の中をのぞいてたんだ。」
ハハ「…オーマイガー

ハハの実家は神社。
宮司の実父は、六社総代の神主です。
そして、我がスピリチュアル旅人。
自ら志願して、神主になり、後を継ぎたいそうです

昨日は、旅人の18歳の誕生日そして大学の合格発表日
ダブルで、めでたい日でした

 

そして今日。
開智小学校、平成26年度第1回目入試です
またまた、たくさんの「おめでとう」が言えますように

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お疲れ様

2013-05-31 13:54:57 | 風の旅人

久々に「風の旅人」ネタです

中学・高校と生徒会長を務めた高校3年生の息子=風の旅人。
最後の生徒会活動である体育祭が先日無事に終了しました

本人にも達成感があったようで、SNSに次のような投稿をしていました

 

俺たち6年生にとって最後の体育祭でした。
団長副団長のみんなは
春休みから学校に来てダンス練習したり団員をまとめてくれて素晴らしい働きだったと思います。
みんなでなければ団長副団長は務ま
りませんでした。
最高の体育祭をありがとう!

そして自分にとっては生徒会最後の仕事でもありました。
この一年
間会長としてやってこれたのは今まで3年間の積み重ね、ついてきてくれた仲間や後輩たちのお陰です。
個人的には部活をしてない俺
に後輩が出来たことは本当に嬉しい事でした(笑)

また先生方には大変迷惑をかけてしまい自分で学ぶべき事に沢山気付く事ができました。
先生方には本当に感謝しています。
滅多にで
きない経験ができました。
心から生徒会をやってよかったと思って
います。
一年間ありがとうございました。

今でしかできない、貴重な経験をたくさんしたね。
この学びを、さらに次のステージで活かして欲しいと思います。
ハハより

 

おまけ

10年前の娘と息子
変顔中

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風の旅人 動画 特集

2012-10-28 23:59:34 | 風の旅人

こんなの、見つけた!

2010年

http://www.youtube.com/watch?v=U8T3cWmS-hY&feature=channel&list=UL

http://www.youtube.com/watch?v=ROW9mVodRk4&feature=channel&list=UL

http://www.youtube.com/watch?v=xk8mX4ozwIk&feature=channel&list=UL

2011年

http://www.youtube.com/watch?v=VjIJMIANZkE&feature=channel&list=UL

http://www.youtube.com/watch?v=5S-ykoNeDFU&feature=channel&list=UL

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SPIRIT OF COMMUNITY

2011-12-01 23:51:58 | 風の旅人

報道各位

「第15回Prudential Spirit of Communityボランティア・スピリット賞」
ブロック賞とコミュニティ賞が決定

ボランティアをする青少年を称える第15回Prudential Spirit of Communityボランティア・スピリット賞
(主催:プルデンシャル生命、ジブラルタ生命、プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命、エジソン生命、スター生命、日本教育新聞社)(後援:文部科学省、共同通信社、日本赤十字社)の個人およびグループの受賞者195組(ブロック賞45組、コミュニティ賞150組)が決定し、11月に全国7か所で開催される「ブロック表彰式&フォーラム」で表彰されます。

ボランティア・スピリット賞は、12歳から18歳までの青少年が積極的にボランティアに参加できる社会環境を構成することを目指して1997年に創設されました。
毎年、青少年のボランティアへ活動への積極的な取り組みを奨励しており、今年で15回目を迎えました。

今回は全国から延べ39,543名の学生の活動を綴った2,030通の応募が寄せられ、厳正な審査の結果、このたび、ブロック賞45組、コミュニティ賞150組を選出しました。

受賞者の皆さんは、全国7か所で開催される「ブロック表彰式&フォーラム」に招待され、表彰状とメダル、ボランティア活動支援金(ブロック賞5万円、コミュニティ賞2万円)が贈られます。
また、当日は他のボランティア仲間との交流や情報交換のための様々なプログラムが用意されています。

なお、ブロック賞受賞者は、12月25日(日)に東京・有楽町朝日ホールで開催される全国表彰式に招待されます。
全国表彰式では、改めて、ブロック受賞者の中から、文部科学大臣賞2組、米国ボランティア親善大使2組(2012年5月に米国ワシントンD.C.で開催されるSpirit of Community全米表彰式に派遣)、並びにSpirit of Community奨励賞8組が選出され、その栄誉を称えられます。

 

以上は、ボランティア・スピリット賞事務局が報道各社へ送った案内状です
ボランティア・スピリット賞の概要がお分かり頂けると思います。

これくらいの情報ならハハでもホームページを見て知っていました
ボランティアをしている中高生を表彰して慰労してあげるんだな、と。

しかし、実際に表彰式&フォーラムに参加してみて、その本当の趣旨がわかりました。

ブロック表彰式プログラム
1.コミュニティ賞表彰
2.ブロック賞表彰
3.記念撮影
4.情報交換会

このSpirit of Community(略してS.O.C)の「趣旨」は3つあります。

称えること

ボランティア活動をしている中高生に「おめでとう」ではなく「ありがとう」を贈ります。
速さや技を競うスポーツや芸術とは違って、活動に優劣をつけるためのものではありません。
ボランティアの「精神」自体に感謝の気持ちを伝えるのです
実際、スタッフの皆さんにかけられた言葉は「おめでとう」ではなく、「ありがとう」でした。
表彰式でも「おめでとう」ではなく、「いつも頑張ってくれて、ありがとう」でした。
子どもたちにとっては、照れ臭いけれどとてもうれしい言葉だなと思いました

日本人は「ありがとう」という言葉を口に出すのが苦手ですよね
また、褒められてしかるべきことをしているのに、それを表に出してアピールするのも下手で、奥ゆかしく隠しておくのが美徳、という雰囲気がありますよね
あんなにみんなからオープンに「ありがとう」と言われると、子どもたちも嫌な気持ちはしないでしょうし、今後の励みにもなるのではないかと思いました。
引率者のハハにまでみなさんから「ありがとう」と言われて正直初めは面喰いましたが、とてもうれしかったです


スクリーンで一組ずつ活動内容を紹介し、一人一人を表彰しながら「ありがとう」を伝えます。
司会者から1~2個のインタビューがあり、引率者にもマイクが向けられました

旅人の活動内容
「中学3年の時には生徒会長を務め、都内で月1回行われる中学生徒会懇談会の際に、学校代表として1年間清掃活動を行いました。
東日本大震災では、自分で情報収集と交通手段の手配を済ませ、震災3週間後に宮城県石巻で単身4泊5日のボランティア活動を行いました。」
当日のインタビュー
「石巻のボランティアでは野宿だったと聞きましたが、何が大変でしたか?」
「畳の搬出や泥出しなどに携わったんですが、ボランティアをするためには怪我をしたりしないように、まず「自分の身を守る」ということに気をつけました。」
「震災ボランティアを通じて何を学びましたか?」
「ボランティアをする時に大切なことは、情報だけではなくて実際に現地に足を踏み入れて、現地の方々の話を直接聞くことが大切だと思いました。」
(全然あがらず、しっかりした受け答え。旅人結構やるじゃん
ハハから一言
「本日はこのような素晴らしい賞を頂き、本当にありがとうございます。
先ほどから、ボランティアを頑張っている中高生の方々の活動を聞いていて、とても感動しております。
実は、今日は朝早く新幹線に乗り、善光寺にお参りしてまいりました。
久々に息子と二人だけのTripを楽しむ機会を与えて下さったみなさまに、深く感謝いたします。
今日は、息子を産んで本当に良かったと思っております。(会場爆笑
ありがとうございました。
あっ、全国表彰式の時には髪の毛を切ってください。(またまた爆笑)」
(今思うと、ハハのコメント長っ


今回の、信越・関東第一ブロック受賞者のみなさんです。

ちなみに、この賞を運営するスタッフの方々もみんなボランティアです。
普段は生命保険会社の社員さんたち。
2,030通もの応募用紙全てに目を通して下さっているそうです。

「今日は、お会いするのを楽しみにしていました!
私の家は宮城県の女川というところにありました。
津波で家も全部流されてしまいましたので、今はこちらに住んでいます。
あの時期にたった一人で石巻に行ってボランティアをしたと知り、今日は実際にお会いしてありがとうを伝えたいと思っていました。
お母さまも勇気が要りましたね。
本当にありがとうございました!」
一人のスタッフの方が休憩中にかけて下さった言葉。
心に染みました

休日にも関わらず、この日のために準備し朝早くからリハーサルを行うなどして大変だったスタッフの方々にこそ、「ありがとう」を伝えたいです。
素晴らしい時間を与えて下さって、本当にありがとうございました

情報交換

表彰だけだと「ふーん、すごいね…」で終わってしまいがちですね。
しかしこのアワードでは、その後の情報交換会でさらに受賞者同士の交流を深めていきます。
つまり、賞を通してボランティアについて情報交換できる「場」を提供することが、この賞の目的の一つでもあるのです。
フォーラムでは、グループに分かれてお互いに質問しあったりディスカッションをして発表したりします。
「ボランティアとは、そもそも何だ」
「ボランティアで学んだこと」
「ボランティアをする時の注意点」…etc
当日はそんなことをディスカッションしていました。

私たち引率者(ほとんどが学校の先生や部活の顧問の先生、ハハのような保護者は少なかったです)も、アワードの感想や意見交換をする場が設けられていました。
ディスカッションも途中から見学することができました。
12歳から18歳の子どもたちの、まさに異年齢集団によるディスカッション。
今日初めて会った者同士なのに、みんな和気あいあいとして明るく、まるで開智のホームルームのようでした

発表する旅人。
他の子どもたちも、みんな、とてもしっかりしていました。
「あっ、お母さんコメント、ナイスでしたよ母の愛を感じました
なんて、高3の女の子に言われてしまいました

受賞者の子どもたちの共通点は「自分の意見をしっかり持ち、それを相手に伝えることのできる力」を持っているところ。
まさに「生きる力」です。
こんな若者たちがもっともっと増えたら、日本の未来は明るい、と本気で思いました

情報の発信

欧米諸国に比べて日本はまだまだボランティアを「特別なこと」として捉える風潮があると思います。
そういう意味では、今回の東日本大震災で、普通の中高生たちがボランティアに目覚めた、というか、ごく自然のこととしてボランティア活動をとらえるようになったのではないかと思います。
今年は青少年にとっての「ボランティア元年」と言っても過言ではないかもしれません。
今回の受賞者も、物資や義援金を集めたりして被災地へ送るなど、震災にからんだ活動が多く見受けられました。

全国の青少年によるボランティア活動や情報を社会に広く発信することにより、ボランティアをしたことのない子どもたちだけでなく、既に行っている子どもたち自身も、より気軽にボランティア活動に取り組めるようになるでしょう。
ひいては、社会全体がボランティア活動を特別なことではなく当たり前のこととして捉える環境ができるはずです。

だから、ハハも、少しでも多くの方たちにこのSOCの活動を知ってもらいたいと思い、こうしてブログに書いています
ハハ自身も、旅人が受賞するまで、SOCのことや賞の存在自体、全く知りませんでしたから…

ある中学生が言っていた言葉がとても印象に残っています。
「あいさつは、最も身近なボランティアだと思います。
なぜなら、相手が気持ちよくなるだけでなく、そのことで自分も気持ちよくなるからです。」

相手も自分もハッピーになれるボランティア
そんなボランティアが日本中にあふれたらどんなに素晴らしい日本になるでしょう

 

さて、表彰式が終わり、帰路につきました。
新幹線まで少し時間があったので、午前中食べられなかった「信州そば」を食べに駅前の「油や」というお店へ行きました。
表彰状、銀メダル、活動支援金5万円を改めて見ながら、息子と2人…
「来て良かったね。ブロック表彰式でこんなに感動するということは、全国表彰式だと、どんなにスゴイだろうね。楽しみだね。」

…などと話しながら感慨にふけっていると、店員さんの一人がつかつか…
「そちらは何の賞ですか
「えーっと、実は…」
5分後…
「受賞、おめでとうございます
と、旅人の前に一杯のリンゴジュースが
本場長野の生絞りリンゴジュース、激ウマでした
店員さん(もしかして店長?だったりして…)の粋なサプライズに、感謝
ありがとうございました

 

さて、夜遅く帰宅してみると、娘とお父さんがまだ寝ないで、お土産を待っていました。
その日は、お父さんが所属する地元のソフトボールの納会。
なんと、お父さんも3つも「賞」をもらってきていました
本塁打数 第1位。
打点 第1位。
打率 第3位。

その夜は、いろんな賞や景品やお土産で埋め尽くされた、我が家の食卓。
「ありがとう」にあふれた一日は、こうして終わりました
感謝、感謝 

 

 

全国表彰式の予定
12月24日:オリエンテーション → 活動紹介 → グループワーク
12月25日:全国表彰式 → パーティー → ファイナルミーティング
12月26日:東京ディズニーランドツアー

今から楽しみです

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

信越・関東第一ブロック表彰式

2011-11-27 23:58:34 | 風の旅人

今日、長野へ日帰りで行って参りました

旅人が「ボランティアスピリット賞」のブロック賞を受賞したという知らせの後、ボランティア部の顧問から電話がありました。
「ぜひ引率者として行って頂きたいのです。
このような機会はめったにない素晴らしいことで、学校としても誇りに思っております。
表彰式の様子や内容を実際にお母様の目でご覧頂いて、私たちにもぜひ教えて頂けると有り難いです。」
…こうして、嫌がっていた旅人もハハの同行を認めざるを得なくなった、という訳です

 今朝は、朝イチの新幹線に乗って、まずは善光寺へ。
せっかく長野まで行かせて頂けるのですから、参拝はやはり外せないでしょう。

参道には多くの店が立ち並んでいます。

国宝である本堂は、庇部分の補修工事中
階段付近は白いシートで覆われていますが、普通に参拝できます

さすが善光寺。
早朝から多くの参拝者が訪れていました。

ハハも旅人も、参拝は初めてです。

「内陣券」を購入すると、境内の奥まで拝観できます。

ここで、「お戒壇めぐり」に挑戦
ご本尊の阿弥陀如来が安置されている瑠璃壇の真下に真っ黒な回廊があります。
これが、本当に真っ暗で、一筋の光もありません
まるで忍者屋敷の隠し扉の奥のように、狭くて真っ暗闇の通路です。
そこを中腰のまま手探りで進んで行くのです。
どこが曲がり角で、左右どちらへ進めばいいのか皆目見当がつかないのです。
そこをちょうど2回ほど右に曲がったでしょうか。
壁に「極楽の錠前」というものがあるのです。
それを探り当てて触ることができた者は、仏様とのご縁が結ばれて極楽往生できるという訳です。
前を進む旅人もハハも、その「真っ暗さ加減」に大興奮
阿弥陀如来様には大変失礼ですが、ちょっとしたアトラクション気分を満喫しました。

参拝した後は、合格祈願の絵馬をかけてきました。


12月17日まで、あと3週間


昔、信濃国小諸にケチで性根の悪い老婆が住んでいた。
ある日、川で布を洗濯して軒先で乾かしていたところ、一頭の牛が現れて角で布を引っかけ走り出した。
老婆は布惜しさにその牛を追いかけ、ついには善光寺まで来てしまった。
日も暮れ、牛が入っていったお堂に入ってみると、光明に照らされて牛のよだれが光っていた。
それは「牛とのみ 思いすごすな 仏の道に 汝を導く 己の心を」と読めた。
こうして仏の心が芽生えた老婆は、すっかり信心深い人間に生まれ変わってしまった。
後日、近くの観音堂に詣でると、堂内の観音様に牛にさらわれた布がかかっていた。
それを見た老婆は、牛と思ったのは実は仏様の化身だと知り、ますます信仰を深めて往生を遂げた。

これが「牛に引かれて善光寺参り」の故事だそうです。
転じて「自らの意思ではなく、思いがけないことが縁で、また他のことに誘われて、偶然に良い方向に導かれること」

さしずめ、ハハは、「旅人に引かれて善光寺参り」、というところでしょうか

午後からの表彰式
行って参加してみるまで、このアワードの内容や趣旨を実はハハはあまりよくわかっていなかったことに気づきました。
予想以上に、素晴らしかったです
本当に感動しました
私自身がインスパイアされて帰ってきました

きっかけは、表彰式の引率。
でも、そのお蔭で、3つも素敵なことへ導かれたのです。

1つ目。
久々に、旅人と、たった2人きりの旅ができたこと
2人だけで旅したのは、旅人が3歳の時に社員旅行で一緒にマウイ島に行った時以来、13年ぶりです
2つ目。
国宝善光寺で合格祈願をし、またご本尊様とご縁が結ばれたこと。
ハハも折り返し点を過ぎましたから…
3つ目。
今回のアワードの本当の趣旨を知り、また、ボランティア活動を頑張っている中高生の子どもたちの活動を知ることにより、自分自身が鼓舞されたこと。

こんな素敵な時間を与えてくれた旅人に、ハハは心から感謝したいです
ありがとう

皆さんにもぜひ広く知って頂きたいので、アワードの内容はまた後日アップしたいと思います。
とりあえず、今日はここまで、おやすみなさい

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボランティア スピリット アワード

2011-10-17 21:24:22 | 風の旅人

旅人「これ…」
ハハ「…ん

手渡されたレターには、こう書いてあった

第15回 ボランティア スピリット アワード 
信越・関東第一ブロック賞 受賞 おめでとうございます!
「ブロック表彰式&フォーラム」および「全国表彰式」にご本人と引率者を1名ご招待致します。

旅人には旅人なりの過程があるのだけど…
そんなことはちっとも知らされていないハハなので…
たいていの場合、唐突に結論だけをつきつけられて面喰らう
今回も、後付けでいきさつを聞いた。

毎年、高校のボランティア部が活動報告をまとめて応募している「賞」がある。
「ボランティア スピリット賞」
米国最大の金融サービス機関「プルデンシャル」が主催している。
「表彰」「情報交換」「発信」の3つの柱で、青少年の個人や団体でのボランティア活動を支援。
現在ではアメリカ、日本、韓国、台湾、アイルランドで開催されている。
旅人の書いた石巻ボランティアレポートを読んだ顧問や部員が、「個人で出してみたら?」と応募を勧めてくれた。
結果、ボランティア部ではなく、旅人が受賞した

…ということらしい。

ハハ「そりゃ、スゴイじゃん引率者としてお母さんも行く
旅人「いや、いい…」 

11月長野でブロック表彰式、12月東京で全国表彰式に出席することになった旅人。
ブロック賞受賞者からさらに2名が米国ボランティア親善大使として選ばれ、ワシントンD.C.での全米表彰式に招待されるのだそうだ。
うひゃー、すごーい
パスポート、確か有効期限内

アメリカに行きたいかー
オーっ

…って、ハハが行くわけじゃないだろっ

がんばって、旅人

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅人Birthday

2011-09-27 23:06:07 | 風の旅人

今日、旅人は16になりました(てんびん座)

文化祭の振り替え休日である今日は、朝から都内へいそいそと出かけて行きました。
友だちが誕生祝いをしてくれるそうです

高校生ともなれば、誕生日を家族と共に過ごすことなど、無くて当然なのかも…
友だちに祝ってももらえず家に引き込まれていても困りますが、親としては少し淋しい気もします。

ただし
実は、我が家には年に一回、絶対に外せない特別な「イベント」があるのです。
それは…
「息子の誕生日(前後)には必ず家族全員の集合写真を撮る」
というもの。

スナップ写真ではなく、必ず写真スタジオで撮ってもらい、名刺サイズに加工します
息子が満3歳の誕生日から始めました。

こうして並べてみると、なかなか壮観ですね。
我が家の歴史そのものです。
将来、子どもたちが社会人になりそれぞれ家族を持つようになっても、年に一回は必ず集まって続けていきたい。
そう思っています。

Happy Birthday 旅人

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

windtraveler

2011-08-31 00:47:05 | 風の旅人

ウチの旅人がYouTubeに動画をアップしている

http://www.youtube.com/watch?v=VjIJMIANZkE

これならわざわざ遠くまで行かなくても近場で撮れるだろうが
…という絵もあるけれど、そこは旅人なりのこだわりがあるのだろう。
相変わらず、「光と影」の演出が、素人にしてはなかなかイイ
…とハハは思う。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三者面談

2011-07-21 12:51:20 | 風の旅人

昨日は旅人の終業式
そして今日は三者面談
先ほど終わって帰ってきました。

旅人は4年生。
今度は高校生徒会のほうの「副会長」をやっています。
しかし、今回は自分が望んでなったのではありません。
いわば半強制的に「おまえならやれる!」みたいな感じで担ぎ上げられたようです
「高校になったら生徒会長や副会長はやらない、スタッフなら面白いからやってもいいけど…」と言っていた旅人。
だから当初はふてくされていましたが、今日の面談では熱心に頑張っているようで安心しました

周囲からの人望も厚いそうです
え~~~意外~
だって、家では「傍若無人」以外の何物でもないですから…

しかし、褒めてあげたいのは(当たり前のことですが)高校になってからは無遅刻・無欠席のゼロ更新。
少し自覚が出てきたかな、皆勤賞ねらえるぞ…
…と喜んでいたら、歌舞伎鑑賞会の現地集合の時、電車の乗り継ぎに失敗して一回だけ遅刻してしまったようです。
惜しいっ

勉強のほうは相変わらず…でしたが、中間から期末の成績上昇率の上位者ランクに掲示されていました。
早い話、中間が悪すぎた、ということですけど
まあ、期末はそれなりに頑張っていたかな

今年の夏は、また北への一人旅を計画中
相変わらずの「旅人」です

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風の旅人 レポート

2011-05-17 23:41:18 | 風の旅人

2011 春 石巻ボランティア
 

「ボランティアレポートが校内に貼りだされているわよ、凄いわね!」
「へっ?」
学校にはできるだけ内密にしておきたかったので、同級生のママからそう聞いて、血の気が引いたハハ。
旅人は、そんなことは一言も言わないのです。
入学式から貼ってあったようです。
ならば、先週、PTA総会に行ったときにこっそり見てみよう、と思っていたら…。
もう撤去された後でした。

当然、先生方からお叱りを受けるのではないかとビクビクしていたハハでしたが…
複数の先生方から頂いたのは、親の立場を思う「ねぎらい」の言葉でした。
旅人の学校の先生方は、本当に温かい。
こんな旅人を、いつも優しいまなざしで見守ってくれているのです。

(一部抜粋)

自分は人を助けるためだけに動くなんて一度もしてない。

今回も、1/4は事実が知りたかったから、というのが本音だ。

が、とてもいい体験だったと思っている。

 

被災されている方々は全然体は弱っていなかった。

むしろ仕事がしたくて仕方がないというような状態。

事実、ボランティアにも地元の方が多いし、やはり自分の故郷が少しでも早く良くなってほしいという気持ちで動いているのだと思う。

 

あと、今回でよくわかった。

ボランティアほどいい人間の集団はない。

みんな人を救うためだけに遠いとこからわざわざ来て、お礼も何もないのにただ仕事をこなし、被災者が助かればそれでよし。

みんな職も趣味も出身も性別も違うのに、基本は「人を救う」ために来た人たち。

悪い人はいない。

アメリカから来たNPOグループもいた。

ダークな職業の方もいた。

「人様救ってなんぼや、あかんちゅーことないやろ?(どやっ)」

と言っていた。

 

自分が行った石巻は2000人以上の死亡が確認されている。

行方不明はまだ確認されていないので死者が増えるかもしれない。

他人事みたいだが、結果は結果なので変える事はできない。

発見されていないだけで公式な数値になっていないだけ。

それを受け入れて事実と確かめこれからを生きていくという辛い選択を被災者は満身創痍の状態の中で迫られている。

 

自分も依頼主の夫が亡くなった所に行った。

そういう話を聞くのは失礼かなと思っていても、相手から「事実」を話してくれた。

そこで初めて共感できてこの災害がどんなものだったかと知ることができた。

「あの方亡くなった」

「そっちも死んだんだって」

そんな会話があちこちで日常じゃない日常で普通にされる異常。

それが事実だ。

被災者の方はそれを真摯に受け止め、真実なんだ現実なんだと解釈し、新しい一歩に踏み出している。

動かないと進まないのは当たり前。

ずっと止まっていたら、そりゃその結果のまま。

 

写真。

自分はボランティアをしに来たのに、客観的に「スゲー」の一言で写メで留めていいものか。

そしたらすっごく失礼じゃないかと戸惑っていた。

が、後で進みだした時にこういうことがあったと忘れないようにシャッターを切った。

 

結論!

被災地に今必要なのは飯でも服でもなく、「人手」。

飯とかはずっと支援をしていかないといずれは途絶えるのでずっと続ける事が必要。

だが被災地がずっとそのままだとブラックホールそのもの。

社会としての基礎ができさえすれば自力で復興できる。

一番必要なことは、いままでの街と同じに戻す力だ。

 

被災してない人が被災者だけに痛みを押し付けて傍観でいいのか。

どんな小さい事でもいい。

でもデカい事の方がいい。

やれることをやろう

 

いち早い被災地の復興を願います!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高校生活スタート

2011-04-06 12:09:49 | 風の旅人

今日は旅人の始業式。
ケガもなく無事に帰ってきた旅人は、今日から「高校生」です。

災害ボランティアには、本当にいろいろな人が集まってきていたそうです。
関西からまる一日かけてトラックで駆けつけた男性。
土日と有給休暇を利用して会社を休んで来たサラリーマン。
部活を休んで茨城から毎日通って来ている女子高生。
入れ墨に新しく「絆」と彫り加えた「そっちの道」の人。
……etc.

ハハはてっきり他のボランティアと一緒に寝泊まりしているのかと思っていたのですが…
石巻専修大学のカフェテリアで寝泊まりしていたのは、旅人独りだったのです。
初日は床に寝袋を敷いて寝たためとても寒かった。
しかし、2日目からは奥のほうにソファを見つけ、そこに独り寝られたので快適だったとか。
電気が復旧し、自販機がついていたため、飲み物にも困らなかったそうです。
旅人がいたのは5号館。
4号館には石巻市社会福祉協議会ボランティア本部があり、被災者の避難所になっている棟もあります。

ボランティアは午前9時から午後4時まで。
いろいろな方面から入れ替わり立ち代わり人が集まって来るので、その日の朝集まった人たちで毎日「班」を編成します。
そして「依頼主」から受けた作業を分担して行います。
旅人は男なので、主に力仕事に従事します。
泥出し
畳の搬出
家具の撤去
運が良ければ、ボランティアもたまに炊き出しにありつくことができます。

石巻市内では、支援物資は余るくらいに充足している。
避難所によって違いはあるかもしれないが…
しかし、ボランティア依頼件数に対するボランティアの数はまだ圧倒的に少ない。
週末は人数が増えるが、平日はやはり少ない。
自分のように春休みを利用して来ている学生も多いので、新学期が始まるとさらに人手不足が深刻になるだろう。
そう、旅人は言っています。

ナント、旅人は最終日、「班長」になった。
班員に「ついこの間まで中学生だった」とばらしたら、「どうりで若いと思った」と驚かれたらしい。
最後は、班員の方が仙台まで車で送ってくれた。

帰ってくるなりお風呂に入り…
そのあと、死んだように眠っていました。
1週間にも満たないボランティアでしたが…
肉体的疲労もさることながら、精神的疲労のほうが大きかったのかもしれません。

でも…
「ボランティアしてよかった!
明日の朝帰るから風呂沸かしといて」
帰る直前に来たメール。

とりあえずハハは、息子がケガもなく始業式までに帰ってきたことにホッとしています。
旅人は旅人なりに「想い」を形にして帰ってきたと思います。
これから始まる高校生活も、充実したものとなるよう心から願っています。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

泥出し作業

2011-04-01 12:01:55 | 風の旅人

宮城県石巻市。

旅人は、昨日、泥出しをしたそうです。

被災地を「映像」でしか見ていない私たち。
現地の惨状を目の当たりにした時のショックは相当なものだったでしょう。

NPOの方たちもいて、ボランティアの数は結構いるようです。

ボランティア本部のある大学のカフェテリア。
ここで旅人たちは寝泊まりしているそうです。

寒くて寝られないかもしれないけど…
ガマンガマン!
力仕事は大変だと思うけど…
ケガをしないように、ファイト!

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「想い」を形に!

2011-03-30 19:46:30 | 風の旅人

「ボランティアに行こうと思うんだけど…」

旅人が言い出した時、ハハは嬉しかった。
そういう気持ちが息子の中に育っていたのか…
息子のことを頼もしく、またハハとして誇らしく思った。

しかし…
この未曾有の大災害時に、若干15歳の中学生がどこまで皆の役に立てるのだろう…
一方で、ハハはそんな疑問も抱いていた。
余震が続く中、二次災害に遭ったらどうするのか…
ケガをしたらどうするのか…
足手まといになるくらいなら行かないほうがましだ。

「かんちがいボランティア」もたくさんいるらしい。
そういう人たちは即座に帰されてしまうとか…
確かに、手ぶらで被災地に乗り込み「何か手伝わせてください」は無いだろう。
被災者の方々に負担をかけずに、現地にとって「プラスの貢献」だけをしなければ「ありがた迷惑」以外の何物でもない。
それはボランティアではなく、「自己満足」に過ぎない。
そういうことも、親としてよく言って聞かせていた。

旅人は埼玉県社会福祉協議会のボランティアに自ら登録した。
が、なかなか募集がない。
交通網の復旧も完全ではないし、現地の受け入れ態勢も整っていない。
だから、旅人はここ1週間、ずーっと腐っていた。
行きたくても行けないジレンマで毎日イライラしていた。

一方ハハは、正直、ホっとしていた。
このままやり過ごして、いつの間にか4月の始業式を迎えてくれたらいいのに…

しかし、旅人はあきらめてはいなかった。
ネットを駆使して、時々刻々情報収集をしていた。
「あのさぁ…いろいろ調べたんだけど…
宮城県なら県外からのボランティアを募集しているみたいなんだ。
まだ3か所くらいなんだけど…
とりあえず仙台までは新宿からバスが出てるから、それで行く。
その先は行ってみないとわかんないけど、たぶんバスなら行けると思う。
もし足がなくてもヒッチハイクとかすればいいし…」
頼もしいと言うべきか、無謀と言うべきか…
相変わらずだなぁ…
でも、おそらく、彼なら本当に何とかするだろう。

思い起こせば、雪のバレンタイン。
深夜に出かけて行ってなかなか帰ってこなかった旅人。
「うっ、腕が上がらない…」
翌朝よくよく聞いてみると一晩中雪かきをしていたらしい。
それも、自宅のマンション前の雪をかいているうちにどんどんどんどん進んで行って、ついにはローソンの下まで来てしまったらしい。
すると、ローソンの店員が必死に雪かきをしていた。
だから、それを朝4時まで一緒に手伝った…と。

旅人には、「ひとの役にたちたい」という想いがあるのだろう。
生徒会長になったのも、その想いがあったからなのかもしれない。
ハハは旅人の「意思」を尊重してやろうと思った。
息子を信じようと、決意した。

「この町は、私たち・僕たちが、必ず復興させて見せます!」
避難所となっている体育館で、やっとのことで行われた小学校の卒業式。
卒業生代表、若干12歳の少年の言葉の、何と力強いことか。

「被災地では、全ての方々が一丸となり仲間と共に頑張っておられます。
人は、仲間に支えられることで大きな困難を乗り越えることができると信じています。
私たちに、今、できること。
それは、この大会を精一杯元気を出して戦うことです。
がんばろう、日本。
生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います!」
センバツ高校野球の開会式。
創志高校、野山主将による宣誓の言葉の、何と心に沁みることか。

手をこまねいて考えているだけじゃ、何も始まらない。

避難所では自らが被災者でありながら避難所の運営の一端を立派に担っている中学生や高校生たちがいっぱいいる。
がれきの撤去や物資の仕分けなど、旅人でもできることは何かしらあるはずだ。
今ハハができることと言えば、節電や義援金くらいしかないけれど…
息子を通じて被災者に直に役に立つことができるのであれば、旅人を支援する意味もある。
アウトドアショップの店員も、ボランティアに行くと知り、貴重なアドバイスをたくさんくれた。

そして、今朝。
寝袋と1週間分の食料や水などを持って、旅人は北へ向かった。

18時ちょうど、メールが来た。
「石巻着いたよ」

さすが、旅人!!
これから君の「想い」を、形にしておいで!!
ハハが、心で、支えているから…

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボランティア

2011-03-19 13:15:02 | 風の旅人

地震以来、家族そろって夕食をとることが多かった我が家。
ある時、中3の旅人がポツリと言った。
旅人「ボランティアに行こうと思うんだけど…」

ハハ「……えっ?」
修了式まで休校となり、連日在宅の息子を少々うざったく感じ始めていたハハは、意表を突かれた。
旅人の発言は、いつも唐突なのだ。

ハハ「もしかして、東北?」
旅人「…そう」
ハハ「でも、中学生でも大丈夫なの?」
旅人「中学卒業したら社会人扱いでしょ?それに、調べたらボランティアに年齢制限はないみたいだし、春休み、どーせヒマだから…」
ハハ「でもね、今のように被災地の受け入れ態勢ができていない状態で行っても、かえって迷惑になるのよ」
旅人「わかってる。だから、まずボランティアに登録してみる」
お父さん「おーっ、行って来い、行って来い!」

毎日ゴロゴロしながら、実は色々考えていたのね…
ハハは、旅人のことを、ちょっぴり誇らしく思った。

被災地の避難所では、中学生や高校生が自分のできることを見つけて自主的にボランティア活動をしているという。
日本もまんざら捨てたものではないのかもしれない。
こんな若者がたくさん増えたら、日本の将来はきっと明るいはずだ。
…そんな感慨にふけるハハであった。

その後、旅人は埼玉県社会福祉協議会にボランティア登録をした。
まだボランティアの募集はないようだ。

そんな中、今日、福島県の双葉町というところから1800人がさいたまスーパーアリーナに避難して来るという記事を新聞で見た。
早速問い合わせをしようと思ったところ…
「アリーナでのボランティアは、近隣の方の支援により充足しています」
とのこと。

旅人「太平洋岸の被災地は難しいかもしれない。
交通網もまだ整備されていないし…
これからきっと日本海側に避難する人が増えると思うから、日本海側に行こうかな…」

旅人の修了式は24日です。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 受験ブログ 小学校・幼稚園受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村
小学校・幼稚園受験 ブログランキングへ