メールの送信形式が、会でまた話題になった。
一時HTMLではウイルスが侵入しやすく避けたほうがよいという話があって、テキスト形式を使う人が多かったが、近ごろではそれもあまり気にしなくなったらしい。
メーリングリストで一斉配信されるとき、テキスト形式で送ったメールには、グループ参加者から送られたものだという証明文と、広告文などが自動加筆されていたが、HTML送信の場合にはそれが付かなかった。
テキスト送信は、見慣れた定形付加文が、配信元を見分けるのに役に立っていた。
もうひとつある。HTML送信の場合に、メールに貼り込んであるWebのアドレスに、どういうわけかリンク不調の生ずる場合があって、やはりテキストがよさそうだと思っていた。
最近またひとつ、テキスト送信に軍配を上げる理由が出てきた。
日経ビジネス オンラインでは、2012年1月からテキスト形式のみの配信とするように決めたという。
理由は、スマートフォンやタブレット端末などの普及によって、HTML形式のメールマガジンが正しく表示されないメーラーやデバイスが増えてきたからだそうである。
メールは元来文字を送るものなのだから、見たくもない絵模様など余分なものがついてこないテキストのほうが確かによい。
HTMLは、画面構成がなんとなく押し付けがましく、嫌なメールになりやすい。
その上、くたびれたパソコンユーザーとしては、じわっと出てくるあの感じが好かないのだ。