時間が経つと忘れてしまうから、Excel の印刷方法探訪で行き逢った関数のおさらいをして書きとめておく。
まず INT( ) というのがあった。
integer から名づけた関数、関数名はプログラム言語であって略号ではないこともあらためて認識。
これを略号だと思っていると、連想の絆に縛られて理解が遠のくこともある。
その実例に今度も出逢ったが、後の話にしよう。
integer インティジャーは、整数、1で割り切れる数、完全体のこと、intact インタクト、そっくりそのままという似た言葉もある。
=INT( ) の( )の中に数値を入れると、それにもっと近い値の小数部分がもぎ取られた数値が返ってくる。おっと、入れるという言葉もそうは言わないぞと言われそう。
返ってきたこの数値は、算術計算のように「答え」とは呼ばないのだそうである。
この数式で計算してくださいとお願いすると、はいこうなりましたと返ってくる値で、「返値」、「返却値」または「戻り値」という呼び方をするのだとHさんから教えていただいた。
数式を与えて結果を得るのは、質問を出して回答を受け取るのとは違って、答えが出るのではなく値が返るということらしい。
スーパーやコンビにのレジで耳にする「領収書のお返しです」を変な言い方だと思っていたが、あれは確かに答えではないから、動詞型で言葉を添えるにはああ言うしかないのかと考え直した。
「領収書をどうぞ」でもよさそうなものだが、「どうぞ」はいくらか押し付けがましい。いらないと言われたとき、なんにでもすぐにむかつくバイト生に配慮して、動詞型説明様式でマニュアルを作ったのかもしれない。
これを書きながら、キーで「かえりち」と打ち込んで変換したら「返り血」が返ってきた。
「返値」も「返り値」もまだ辞書には登録されてなかったので、入れておくことにした。