うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

パスワードが変身してしまった

2014年12月10日 | 千差万別

パスワードはだれが作るものでしょうか。

パスワードは、使う人が自分で考え、自分で作って登録しなければ、実用に役立ちません。
自分のために必要なものだからです。

例外はあります。
あなたのパスワードはこういう文字列ですと、書面で通知の来ることがあります。
登録先で発行する登録完了通知文書の場合がそれです。
例外と書きましたが、この場合は、登録先が利用者確認のためにいったん使うパスワードなので、使う人が作るという意味では、例外ではないとも言えます。
そのあとは、利用者が自分で考えたパスワードに変更できるようになっているのが通例です。

いつも使うパスワードは、覚えやすいものでなければ面倒です。
だれに決めてもらったのか、10桁を超えるようなパスワードをだいじにしておられて、もし控えのメモをなくしたらバンザイではないかというのもときどき見かけます。
忘れることはあるにしても、はじめから覚えるのが無理のようなパスワードは、やはり実用的とは言えないでしょう。


ある公共機関に登録してあるサイトに、だいぶ長い間ログインできない状態が続いたことがありました。
近くの出先機関に行ってみましたら、システム更新で機械の入れ替えを行ったようなのです。
次に訪ねたときには、新しい端末がすわっていました。
それではと帰ってログインを試みましたが、やはり不成功、どうしたのとメールで問い合わせると、先方から電話がかかってきて、こちらで試してみるからパスワードを教えてくれというのです。
相手は公共機関、専用のパスワードならほかに影響はないだろうと、使っていたパスワードを伝えると、いったん電話を切って待ってくれと言います。
こうなったら言われるとおりにするしかないので待っていると、10分ほどしてから電話がきて、これまでのパスワードの英字部分を大文字にして試してくれと言います。
そこで小文字を大文字に変えて書きこんだらログインに成功しました。
新しいシステムが大文字パスワードでなければ受け付けないようになったのか、すでに登録してあるパスワードだけを変えることにしたのか、そのあたりはよくわかりませんが、とりあえず自分のパスワード以外のことには用がないので追究はしていません。

このできごとこそ、パスワードは使う人が作るということの例外だったようです。
パスワードが、使わせる側のシステム設定によって変身させられてしまったのでした。

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