海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

〈オスプレイ不具合か〉 沖縄上空を飛び回る欠陥機

2012-10-13 10:54:44 | 米軍・自衛隊・基地問題

 10月13日付沖縄タイムス電子版に〈オスプレイ不具合か 離陸直前引き返す〉という見出しの記事が載っている。機体番号10のMV22オスプレイが、12日に機体に不具合があったらしく、離陸するために滑走路に出たあと引き返し、あわただしく点検、整備を受けていたという。

http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-10-13_40137

 この機体番号10のオスプレイは、昨日(12日)の午前11時57分頃、N4上空に飛来したオスプレイである。

 低空飛行で訓練をしているオスプレイの様子を見れば、オートローテーション機能がどうのこうのと議論していること自体が虚しく思える。飛行中にエンジントラブルが起これば、機体を立て直す余裕もなく墜落し、大惨事が起こるだろう。軍事訓練は民間機の飛行とは飛び方がまったく違うのだ。沖縄県民の多くが、いつか大惨事が起こる、という不安を抱きつつオスプレイを見上げている。それにしても、あらためてアップでオスプレイの写真を見ると、腹の膨れたグロテスクな化け物のようだ。

 12日は普天間基地野嵩ゲートで、金曜集会が開かれている。

http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-10-13_40156

 高江から戻って、金曜集会に行こうかと思ったが、疲れて居眠り運転をしそうなのでやめにした。野嵩ゲート前での座り込み抗議行動や、大山ゲートでの早朝からの抗議行動も継続して取り組まれている。多くの人が貴重な時間を費やして行動している。そうせざるを得ない沖縄の現状がある。それを作りだしているのは誰か。日米両政府と、日本=ヤマトゥの安全のために沖縄を犠牲にして平然としている大多数の日本人である。

 日米安保体制の下で沖縄に米軍基地の負担を集中させ、犠牲を強要する。その差別的構図の象徴としてオスプレイがある。この醜悪な姿をした「空飛ぶ沖縄差別」を、あらゆる手を尽くして拒否し抜きましょう。

 

 


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