海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

土砂の陸揚げと②-1区域への投入、消波ブロックの設置が進められる

2020-02-17 23:48:50 | 米軍・自衛隊・基地問題

 17日(月)は朝、カヌー4艇で松田ぬ浜を出発した。この日は北西の風が強く、西海岸はかなり荒れたようで、いつもは沖縄島を南回りで大浦湾に来るガット船の姿はなかった。

 K1からK4護岸沿いは追い風で辺野古崎まで向かえたので、練習を兼ねてカヌーを漕ぎながら作業状況を見た。

 午前8時50分頃、辺野古崎付近に着くと、すでにランプウェイ台船・明神3号が着岸し、土砂を運ぶダンプカーがK8護岸上に並んで、ちょうど陸揚げが始まるところだった。

 辺野古崎付近では作業和船が出て、オイルフェンスが破れた箇所を紐で縛っていた。放っておけばさらに破れていくから対処せざるを得ないのだが、一時しのぎでしかあるまい。辺野古崎と長島の間は潮の流れが速いので、海が荒れたら撤去するしかない。

 辺野古崎より進むと、風を遮る陸地が切れるので、大浦湾からくる向かい風が厳しくなる。あらかじめ分かっていたことなので、平和丸に乗って船上から作業の様子を見た。大浦湾では先週から残っていたガット船が、ランプウェイ台船に土砂の積み替えを行っていた。

 K8護岸とK9護岸では、土砂の陸揚げが続けられた。風が強まったので、この日は午前9時半頃に現場を引き揚げ、松田ぬ浜に戻った。沖縄も冷え込んだ1日だった。

 午前10時58分頃、豊原の高台から辺野古側の埋め立て状況を確認した。K8護岸のランプウェイ台船は離岸していたが、K9護岸からくるダンプカーが②-1区域のN5護岸近くに土砂を投入していた。しばらく前からこの付近への投入が続いている。

 土砂を運ぶダンプカーは辺野古崎からN5護岸の上を通って土砂投入地点に移動していた。通るたびに粉塵が舞い上がっていた。

 K3護岸とK4護岸が接する角付近では、消波ブロックの設置が進められていた。

 午前11時19分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸では1隻目のランプウェイ台船・駿河が土砂の陸揚げを終えて離岸するところだった。続けて土砂を満載した2隻目の台船が、タグボートに曳かれてK9護岸に向かっていた・

 ガット船は、神峰、玄周丸、marumasa3号、第八藤進、第十八勝栄丸、第八高砂丸の6隻が確認できた。順次、空のランプウェイ台船に土砂を積み替えていた。

 この日は時化のため本部港塩川区では土砂の積み込みができず、安和の琉球セメント新桟橋でも、途中で中止となったとのこと。

 来週は安和で大規模な抗議行動が呼びかけられているので、沖縄防衛局としては今週中に土砂をできるだけ大浦湾に運び込んでおきたいはずだ。しかし、海が荒れるとどうしようもない。ゆーしったいやさ。

 


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