海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

安和と辺野古のゲート前で抗議行動

2020-02-18 23:59:46 | 米軍・自衛隊・基地問題

 18日(火)は朝、カヌー11艇を安和に運んで、琉球セメント新桟橋でガット船に抗議する予定だったが、この日は土砂の積み込みが行われなかった。

 午前8時40分頃、安和に着くと新桟橋から50メートルほど離れた位置にガット船・清明が停泊していた。船首の係留ロープ2本を新桟橋のビットにもやっていたが、土砂を積み込む気配はなく、搭載しているボートを下ろして、新桟橋と行き来していた。

 午前10時を前に清明に動きがあった。係留ロープが離され、搭載ボートが戻って、沖に移動していった。

 この日は警戒船や民間警備会社のゴムボートが1隻も海に出ていなかった。本部港塩川区でも土砂の積み込み作業は行われておらず、前日に続き海象が悪いため、積み込みは中止となったようだ。

 土砂の積み込みがなければ、カヌーも海に出る理由がない。カヌーチームは琉球セメント桟橋の構内に土砂を搬入するダンプカーへの抗議行動に参加した。上の写真はダンプカーの出口での抗議だが、歩道をゆっくりと歩くことで、土砂を下ろしたダンプカーが、国道に簡単に出られない状況を作り出した。

 同時にダンプカーの入り口のゲートでも抗議行動が展開された。現在は右折、左折両方の車線からダンプカーが入って来るので、以前よりも止めるのが難しくなっている。

 それでも、出口での抗議で土砂を下ろしたダンプカーが出にくくなっているため、構内にダンプカーが滞留し、身動きが取れなくなってきた。先が詰まって、次のダンプカーが入れなくなるのだ。数十名の抗議でも、このように作業を遅らせることができる。

 赤土まみれの土砂を運び込んでいるから、構内も赤土で汚れる。出口付近ではダンプカーのタイヤを洗っているのだが、タイヤの溝に土が付着したまま国道に出ていく車両もあった。

 午後12時まで琉球セメントのゲート前で抗議し、昼食をとってから辺野古に戻った。カヌーを片付けたあと、ティダの会のビラまきをし、午後3時頃にキャンプ・シュワブのゲート前に行って、この日3回目の資材搬入に抗議する座り込みに参加した。

 生コンのミキサー車のあとに、栗石や砂利、バラス、砂などを積んだダンプカーがキャンプ・シュワブ内に入っていった。

 安和でも辺野古でも多くの市民が、粘り強く抗議行動を続けている。沖縄も冷え込んだ1日で、体も心もきついことは言うまでもない。それでも誰かが現場に行って、新基地建設反対の意思を行動で示さなければ、工事は一気に加速する。

 週に1度でも月に1度でもいい。自分のできる範囲でぜひ辺野古や安和、塩川の現場に来て汗を流してほしい。

 午後1時38分頃、豊原の高台から辺野古側埋立工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船・屋部3号が接岸していて、土砂の陸揚げが行われていた。

 土砂を積んだダンプカーはこの時間帯、②-1区域のN5護岸側と②区域のK3護岸近くに土砂を投入していた。

 K3護岸とK4護岸の接する角付近では、K4護岸外側への消波ブロック設置が行われていた。上の写真で沖を南下しているのはガット船・神峰で、大浦湾を出て安和に戻るところ。

 午後3時43分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸では土砂の陸揚げが行われていた。K8護岸ではランプウェイ台船・屋部3号が離岸し、消波ブロックの設置が行われていた。

 沖の方にガット船・第十八勝栄丸の遠ざかる姿が見えた。前日の6隻のうち4隻は出て行って、大浦湾にはmarumasa3号と第八高砂丸が残っていたが、土砂はすでに載せ替えていた。

 ランプウェイ台船は計6隻あり、K9護岸で土砂を下ろしている台船以外に、2隻が土砂を積んで明日に備えていた。残りの3隻は空で、明日の午前中はどうにか土砂の陸揚げが間に合う状態だ。昨日、今日と大浦湾にガット船が入れず、土砂を補充できなかったのが響いている。

 


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