海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

カヌー練習と米軍車両への抗議

2015-10-21 01:14:06 | 米軍・自衛隊・基地問題

 20日は朝、波と風の様子を見るため松田ぬ浜に下りると、米軍が基地内の浜でコンテナや投光器などを運び込んで来るのが金網越しに見えた。前日の昼頃、ブルドーザーで浜を整地していたのだが、この準備だったようだ。

 そのあと浜にテントを設営し、コンテナから資材を出して訓練の準備を始めた。近くでは十名ほどの兵士が浜やモクマオウの茂みなどを移動していて、テントを拠点に部隊を展開する訓練を行っているようだった。

 20日は波が高いため海上行動は中止となった。前日に比べると波は少し収まっていたが、週末にかけて台風24号が接近し海が荒れそうなので、今のうちに練習をしておこうと、カヌー8艇が海に出てリーフ内を漕いだ。

 4艇ずつ2班に分かれ、1班は平島まで往復し、2班は航路標識の8番とシュワーブ岩を移動しながら、曳航や救出、山だて、バック、急反転、など細かい技術を練習し、休憩をとったあと各自で工夫をして練習をくり返した。

 沖縄も日増しに秋が深まっている。午前中でカヌーの練習を切り上げ、片付け、昼食のあとゲート前に行った。濡れた衣服のままだと最近は肌寒くて、ゲート前は久しぶりだったが、天気が良くて帰る頃には乾いていた。

 ゲート前に立って、基地内を出入りし、国道を走行する米軍車両に2時間ほど抗議を続けた。イラクやアフガニスタンでもなく、アメリカ本国でもないのに、こうやって米軍車両が我が物顔で国道を行く光景が、どれだけの地域にあるだろうか。

 ゲート前で歌を歌って交流するのもいいが、もっと目の前を行く米軍に抗議をする必要をみな感じないのだろうか。交代で1時間ずつ立って抗議すれば、米兵たちも自分たちに向けられる反感を実感するだろう。

 沖縄がもはや自由勝手に使える場所ではないこと。そのことを米軍に実感させなければ、彼らはいつまでも沖縄を利用して疑問を抱かない。

 沖縄では蟻のことをアイコーというのだが、島尻あい子沖縄・北方担当大臣への皮肉が効いたむしろ旗がゲート前に掲げられていた。それにしても島尻大臣は、カレンダーをポスターと言いくるめてごまかせると思っているのだろうか。

 ポスターではなくカレンダーなら室内に1年中掲示してもらえると考え、あえて顔写真に日付をつけてカレンダーにしたのが見え見えだろう。しらじらしいにもほどがある。

 


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