海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

6・25 第4回海上座り込み大行動

2018-06-25 23:55:01 | 米軍・自衛隊・基地問題

 25日(月)はカヌー68艇、抗議船9隻、ゴムボート1隻で第4回海上座り込み大行動を行った。午前8時20分にカヌーチームは松田ぬ浜を出発した。K4護岸では松田ぬ浜側の隙間で被覆ブロックの設置が行われていて、その前で最初に抗議集会を開いた。

 カヌーメンバーはオイルフェンス沿いに並んでプラカードを掲げ、平和丸からマイクで抗議の声をあげたあと、全体でシュプレヒコールを行った。

 K4護岸に排水用パイプが設置されていた。内部の稀少サンゴを保護するため、海水を循環させるためらしいが、この程度のパイプでどれだけの効果があるのか。埋め立てに向けた海の破壊を強行しながら、サンゴを保護しているかのように装う欺瞞が白々しい。

 今回の大行動は護岸工事に直接抗議することに重点を置いた。カヌーチームは午前中2回オイルフェンスを越え、辺野古岬側のK4護岸先端部の捨て石投下現場を目ざして抗議を行った。

 前回はK4護岸の工事現場が3か所だったのだが、今回は2か所に減り、捨て石の投下は1か所になった。限られた範囲に抗議が集中するので、海保はゴムボートに目いっぱい飛び込み要員を乗せ、オイルフェンスを越えるとすぐに拘束する態勢を取っていた。

 大型のオイルフェンスは越えるだけでも難しい。さらに海保のゴムボートが圧力をかけてくる。久しぶりに参加する人は、カヌーを中に入れるだけで苦労したと思う。あらかじめ宣伝している大行動は、海保もそれなりの対応をしてくる。今日の経験を生かして、ぜひ普段の行動にも多くのメンバーが参加してほしい。

 K4護岸工事も大詰めを迎えている。護岸による囲い込みが行われれば、内部の海は土砂が投入される前に死に向かう。現場を目にすれば、その危機的状況が分かるはずだ。カヌーは唯一、護岸工事の現場に迫ることができる。自分の手で辺野古の海を守りましょう。

 お昼頃、雨と雷が激しくなり、午後に予定されていた松田ぬ浜での集会や海上パレード、護岸工事への抗議などは中止となった。代わりにテント2で集会が持たれ、130人ほどが参加した。カヌーや船のメンバーが発言し、翁長知事に一刻も早く埋め立て承認の撤回を求め、ともに頑張ろうという集会決議をあげた。

 これだけの行動をやるには準備から片づけまでかなりの労力を要する。中心となった皆さん、参加された皆さん、ご苦労様でした。


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