海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

イスラエルのガザ空爆反対!

2008-12-29 19:33:28 | 米軍・自衛隊・基地問題
昨日までは好天が続いていたのだが、今日の沖縄・名護は小糠雨となっている。
 教科書検定の一層の密室化を図ろうとする文部科学省の策動。ヘリパッド建設に反対する高江区住民の座り込みに対して「通行妨害禁止仮処分命令申立」を行った国と沖縄防衛局の蛮行、愚行(当初は債務者に8歳の子どもまで含まれていた)。すでに死者が300人を超えているイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの空爆。年末になっても怒りにチムプトゥプトゥーする(心が震える)ことが相次いでいる。
 金武町伊芸区の流弾事故も演習は続行され住民は命の危険に晒されたままだし、沖縄からヤマトゥに働きに行っている派遣労働者や期間従業員が解雇されて途方に暮れている姿も連日マスコミで報道されている。名護市では、郊外の大型スーパーに行けばクリスマスから年末・年始へと華やかに商売がくり広げられているが、名護十字路周辺の市街地は店仕舞いが続き、建物が壊されて更地となり、最近はシャッター通りどころか歯抜け通りになろうとしている。そして、そういう不況風をも利用しながら辺野古への新基地建設が進められようとしている。
 やり場のない怒りをもてあましても、できることは今居る場所で声を上げ、事態を少しでも良くするために行動するしかない。在沖米軍がイラクやアフガニスタンで戦闘を行っていることを見れば、米軍基地との共存を強いられている沖縄に住む私たちも、米軍に殺されていく中東の人々の死と無縁ではあり得ない。今回のイスラエルのガザ地区への攻撃にしても、イスラエルの強硬姿勢を背後で支えているのは、米国の巨大な軍事力だ。今年の7月1日に共同通信が配信した下記の記事を見れば、沖縄の米軍基地でイスラエル軍が訓練を行う可能性もある。沖縄基地の強化に反対すると同時に、イスラエルのパレスチナ攻撃、ガザ空爆に反対する声をもっと沖縄から上げたい。
 
〈沖縄でジャングル訓練検討 イスラエル軍や自衛隊など
 ドイツ、オランダ、イスラエルの各軍と自衛隊の関係者が5月に米軍北部訓練場(沖縄県国頭村、東村)を視察、同訓練場でジャングル戦闘訓練の実施を検討していることが、1日までに分かった。米海兵隊がホームページ(HP)で明らかにした。
 米海兵隊はHPで、米軍以外の軍隊が施設を使用するには「日本政府の了承が必要」としているが、基地負担増を懸念する地元からは反発も出そうだ。
 米海兵隊HPによると、米本国の海兵隊戦闘開発司令部に派遣されている3カ国軍と自衛隊の関係者が5月21日、北部訓練場で米軍のジャングル戦闘訓練の様子や施設を視察した。将来の同訓練場使用を視野に、在沖縄米海兵隊との関係構築が目的だったという。
 東村の伊集盛久村長は「地元は米軍基地の段階的な整理縮小を望んでいるのに、基地の機能強化につながるもので住民に不安を与える」と懸念を示した〉(共同通信・08年7月1日)。

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