海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

北谷町で殺人事件を起こした米兵が住んでいたキャンプ・シュワブの目の前で行われている新基地建設工事

2019-04-18 23:43:34 | 米軍・自衛隊・基地問題

 18日(木)は朝、カヌー8艇で松田ぬ浜を出発した。前日、K9護岸に接岸していたランプウェイ台船の土砂の残量が少なかったので、カヌーメンバーは平和丸に乗り込んで同護岸に向かった。

 フロート沿いで待機していると、午前10時頃に土砂の陸揚げが終了し、次のランプウェイ台船と交替する作業が始まった。

 赤土混じりの土砂を積んだランプウェイ台船が近づいて来る。それに合わせてカヌー全艇がフロートを越え、台船に抗議した。

 タグボートに曳航されて台船がK9護岸に近づいていく。海保に行く手を阻まれたが、目の前の作業を見ながら、北谷町で殺人事件を越した米兵がキャンプ・シュワブに居住していたという報道を思い出し、一段と怒りがこみ上げた。

 容疑者の米兵もキャンプ・シュワブの中から辺野古の海を眺めたことがあったろう。米軍が容疑者の外出禁止と被害者への接近を許さない措置を具体的にとっていたら、事件は防げたかもしれない。米軍の責任は大きい。

 辺野古新基地ができれば、海兵隊員たちも新基地の兵舎に移り住む。その結果がもたらすのは明らかだ。県内「移設」という名の沖縄島北部への海兵隊基地集中を許してはならない。

 18日は朝、第八そうほう丸が大浦湾に入り、土砂の載せ替え作業を行った。前日から停泊していた松龍丸と合わせてガット船は2隻しかなく、座礁事故を起こしたmarumasa3号は17日の夕方には大浦湾から姿を消していた。

 午後、松龍丸と第八そうほう丸が大浦湾を出て行って、大浦湾からガット船がいなくなった。ランプウェイ台船3隻のうち、1隻は空の状態となっていた。

 辺野古側では埋め立て土砂の投入と同時に、K8護岸の建設や消波ブロックの設置も行われていた。K9護岸で海保に拘束され、大浦湾の開口部付近で解放されたあと、辺野古側の作業に抗議した。

 消波ブロックのそばまで行ったが、ブロックに記された文字が確認できる。埋め立て予定海域の外側でも、重さ20トンの巨大な消波ブロックで生物が圧殺され、海が破壊されているのだ。

 この日は海上行動を午前中で終え、午後は衆院沖縄3区補選のチラシ配布などを行った。

 

 


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