以前、達人さんに倣って「眺めて解く」を初中級問題で挑戦して記事にしましたが、候補数字を入力した時とは違う方向に目が向きとても有意義な経験をしました。しかし上級問題にはこれまで通り候補数字を入力して解きたいと思います。
今回の題材は、いちごナンプレ研究所さんがご自身のブログに公開された作品で、「犯人は誰だ!」と表題が付いている問題図です。
私はこの作品を「手配書」と名付けましたが、この記事を書いている時点でも「犯人」は分かりません。そして、不思議なことに解答図も同時に公開されていますが、全く違う数字の配列です。
候補数字を入力したこの図から解き始めます。
最初から数個のマスの数字が確定します。左上ブロックの6で進めて、
中央ブロックの5で進めて、
中央ブロックの8で進めて、
中下ブロックの2で進めて、
第7行の3で進めて、
右上ブロックの4で進めて、
右中ブロックの6で進めて、
右中ブロックの2で進めて、
三国同盟で、
第6列の4で進めて、
ここまでは中級問題です。この図は上級へあと一歩の登龍門です。実は次の一手で終りですので、直ぐに下を見ないで十分ほど考えて下さい。
次の一手は Nishio です。他にも幾つか手法が有りますが、芋づる式に最後まで決まるのはこの手法だけです。
▢と▢に7の強リンクが有ります。
▢に7が決まりますと、▢の1が消えて第2列に5・9の二国同盟が出来ますので、▢の4が決まります。
そして、▢に7が決まりますと、▢に1が決まり、▢に7が決まりますので、▢に5が決まり▢に9が決まり▢に4が決まります。
▢に7が決まっても▢に7が決まっても▢に4が決まります。4で進めて、
9で進めて、
1で進めて、
7で進めて、
4で進めて、
1で進めて、
6で進めて、
9で進めて、
7で進めて、
2で進めて、
8で進めて、
9で進めて、
5で進めて、
正解です。
一言添えますが、この手順以外は不正解と云う訳ではありません。あくまでも最少工数として記事にしただけです。別の手順で正解された方は、こんな手順も有ったんだと流して下さい。
おまけです。早めに終わったので、眺めて解くを、
いちごナンプレ研究所さんの作品で、ツイッターでの難易度ポイント100P台です。でも最初から数字は一つも確定しません。
ご覧の様に5の Loop が出来ています。▢と▢のどちらかに5は確定します。言い換えると▢と▢のどれでも1マスを絶対に5が入れなくすれば、反対色のマスに5が確定します。この構想に沿って進めます。
同じく6の Loop も出来ています。▢と▢のどちらかに6は確定します。
▢▢▢▢が重なったら、5・6の二択マスになります。
更に4の Loop も出来ています。▢と▢のどちらかに4は確定します。
▢▢▢▢が重なったら、4・5の二択マスになります。
7個の▢により▢は2・3の二択マスになります。
7個の▢により▢は3・6の二択マスになります。
7個の▢により▢は1・6の二択マスになります。
7個の▢により▢は3・6の二択マスになります。
▢の8により8の Loop が出来ています
▢の9により▢と▢に9の強リンクが出来ており、双方とも8・9の二択マスです。
7個の▢により▢は4・7の二択マスになります。
▢の1と9により▢と▢は双方とも1・9の二択マスです。
7個の▢により▢は4・9の二択マスになります。
7個の▢により▢は4・7の二択マスになります。
7個の▢により▢は1・4の二択マスになります。
これで二択マスは出揃いました。あと一手強リンクを造ります。
▢と▢に5の強リンクが有ります。
▢に5が決まりますと、4と7が決まり、▢に2が決まります。第3行2列には2は入れません。
そして、▢に5が決まりますと、6と3と2が決まり、▢に2が決まります。この結果第5列の2は▢と▢のどちらかに決まります。つまり強リンクです。
8個の▢により▢は3・8の二択マスになります。
5個の▢により▢は2・3・5・8の四択マスになります。
8は▢と▢のどちらかに決まります。つまり強リンクです。▢に8が決まるとすると▢に8が決まります。
▢に8が決まるとすると▢に2が決まり、▢に2が決まります。ですので、▢は2・8の二択マスになります。
▢の5が消えたので、▢の5が確定します。これだけの工数を経てやっと最初の数字が決まりました。
▢に6が決まります。
▢に3が決まります。
▢に2が決まります。
▢に1が決まります。
▢に9が決まります。
▢に4が決まります。
▢に7が決まります。
▢に8が決まります。
▢に9が決まります。
▢に2が入れば終りです。
正解です。
この二択マスを造って他の数字が入れないようにする手法は、眺めて解くには有効だと思います。でも、候補数字を入力すれば、自然と二択マスになるのでしょうが。
この作品は5の Loop を如何に遮断するかが勝負でした。
次回は、Ameba ブログ「趣味人の数独・ナンプレ」で公開された対角線ナンプレで、次の図です。
作家さんご本人が「七夕」と名付けています。上級の愛好者さんでも とても難しい問題 と感じる作品だと思います。是非とも挑戦してみてください。私見ですが、この作品は「対角線ナンプレの大傑作」だと思います。
ご覧頂きまして有難うございました。