楯と盾の違いをご存知でしょうか。私は知らなかったので調べてみました。戦い用のタテの場合は木製の物を楯、金属製の物を盾と表現するそうです。しかし、表彰タテのような物は金属製やクリスタル製の物でも一律に楯という字を使うそうです。日本語はナンプレよりも難しいのではないでしょうか。
今回の題材は、いちごナンプレ研究所 さんの条件付きナンプレで、次の図です。
模様が戦い用のタテに似ているので、「楯と盾」と名付けました。条件は相棒ナンプレで中央ブロックは魔法陣ですが、多分色付きブロックにも1~9の数字が入るのでしょう。しかし、全ての条件を使うと、
この図になり、何もしないで最終図になってしまいます。ですので、条件無しで解いてみました。
難易度ポイントは幾つぐらいでしょうか?
候補数字を入れます。
6で進めて、
9で進めて、
4で進めて、
1で進めて、
5で進めて、
3で進めて、
4で進めて、
この図から解き始めます。
▢の5と▢の5は一心同体です。そして、▢の5と▢の5も一心同体です。
▢の5と▢の5と▢の5のそれぞれと共通の領域である▢に反対色の5が入ります。従って、5は削除されます。
5と5に色分けをして、さらに強リンクを伸ばします。
二択マスは反対色になります。
▢の9と▢の9は一心同体です。
中段ユニットの5と9は異種ですので一回同居します。故に、▢には5または9のどちらかが入ります。従って、1と2と6は削除されます。
▢の3と▢の3は一心同体です。
▢で3は5と同居しません。5のルートは決まっていますので、▢では3は5と一回同居します。従って、▢に入る3は3です。
▢には3が入ります。従って、8は削除されます。
4の Loop が在ります。▢には4と8が入ります。
従って、8は削除されます。
この色分けになります。
色分けを一旦保留します。▢と▢に2の一心同体が在ります。
▢と▢に2が入りますと▢にも2が入ります。
▢と▢と▢のそれぞれと共通の領域である▢と▢に2が入ります。従って、2は削除されます。
3の強リンクを絡めると3は削除されます。さらに二択マスには反対色を入れます。
▢に6が入ると▢に7が入ります。
▢に6が入りますので、6は削除されます。さらに二択マスには反対色を入れます。
▢に1の一心同体が在ります。
共通の領域である▢に反対色の1が入ります。従って、1は削除されます。
1で進めると Bahamut が出現します。
▢に7が確定しました。進める前にやっておく仕事が有ります。
保留してあった5と5の色分けを戻します。
3を3に、3を3に変更します。
数字は誤りなので削除します。
2で進めて、
2で進めて、
3で進めて、
5で進めて、
6で進めて
7で進めて、
8で進めて、
9で進めて、
6で進めて、
最終図です。カラーブロックを確認します。
正解のようです。
相棒ナンプレですから、唯一解が保証されていましたので幸運にも解く事が出来ました。インターネットを覗くと難問がゴロゴロしています。既存のロジックだけでは解けない作品は嫌われていますが、チョット工夫すると解ける場合が有ります。嫌われ者を克服するチャンスでもあります。
おまけです。
以前 ラムダ さんのコメントで「一心同体の二択」が使えないと、ご指摘をいただきました。私なりに研究した結果、当該2数字が異種または異色の関係である場合のみ「一心同体の二択」が使えるという結論に達しました。
本文からです。
▢のルートで9は5と一回同居しています。
▢には9が入ります。
そして、▢で9は9が入りますので、5と一回同居します。いずれにしても5と9は異種です。
一心同体の二択が成立します。
次の 一心同体の二択 です。
5のルートは決まっています。3は▢で5と同居しないので3と5は同種です。
また、▢で3と5は同種の反対の異種になります。従って、▢に3が入ります。
一心同体の二択で▢の8は削除されます。
ご覧の通り2数字の関係が異種または異色の場合には「一心同体の二択」を使用させていただきます。
実は、これで終りでは無いのです。2数字の関係が同種または同色が決まっている場合には、一つのマスに同色の数字は入れませんので、2数字共に削除されます。これを「一心同体で共倒れ」と名付けました。次回の記事で新手順として披露させていただきます。これもひとえに ラムダ さんのコメントのお陰です。ありがとうございました。
次回は、「超難問も解ける数独ページ」でヒント数字17個の最難問として紹介されている作品です。
私はこの作品を「珍稀」と名付けました。珍しく「一心同体で共倒れ」が出現するからです。それともう一つ、2個の手法の合体技も。HP上では世界一の難問より低ポイントですが、ツイッターでのポイント数値はどうでしょうか、体感難度は超超難問です。証明手法を使わないで解ける猛者は国内に数人ではないでしょうか。
ご覧頂きまして有難うございました。