学生時代では授業で教わった内容の理解度を測るために実力テストと云う厄介なものが有りました。如何に赤点を回避するかということが、私にとっては至難の業でした。半世紀以上も前のことです。
今回の題材は、Yahoo 知恵袋での次の手段の質問に仮置きが必要と回答された問題で、次の図がその質問図です。
回答された方が三人居りましたが、その内二人が仮置きが必要と答えていました。
でも決して仮置き問題ではありません。使うロジックによって▢または▢または▢に最初の数字が確定します。実力テストとして出題しますので、三つの手法を見つけてくださいというのが前回の予告でしたが、結果は如何でしたでしょうか。
▢と▢の数字を確定するには8-8の強リンクを活用します。
Ⅰ ▢の数字を決めます。
使用するロジックは Nishio です。
8が入りますと8が入り▢に1が入ります。
そして、8が入りますと8-1-6の順に入り▢に1が入ります。
8が入っても8が入っても▢には1が入りますので、1が確定します。
1で進めて、この先は芋づる式に数字が決まります。
6で進めて、
9で進めて、
4で進めて、
3で進めて、
6で進めて、
2で進めて、
6で進めて、
8で進めて、
これが正解図です。
Ⅱ ▢の数字を決めます。
手法は二通り有りまして、使用するロジックは Nishio とAIC です。
① Nishio ですと、8が入りますと1が入り▢に6が入ります。そして、8が入りますと1が入り▢に6が入ります。
8が入っても8が入っても▢には6が入りますので、6が確定します。
② AICですと、▢から初めて 1・6-6・8-8-8・1-1で、1と1のどちらかは必ず決まりますので、▢には1は入れませんので、6が確定します。
続きは、これも芋づる式に決まります。
ここで注意して頂きたいのは説明の文言です。「▢に6が入ると▢に1が入ります。そうすると▢に入る数字が無いという矛盾が生じますので、▢には6は入れません。従って、▢には6が確定します。」これですと仮定法になってしまいます。
Ⅲ ▢の数字を決めます。
使用するロジックは XY-Chain と三国同盟です。
XY-Chain です。6・3-3・5-5・6-6・5-5・6 で、▢の6は削除されます。
三国同盟で、
▢に8が決まります。この続きはやはり芋づる式に決まりますので割愛します。
結果は同じ手順でしたでしょうか。残念ながら桜が咲かなかった方はこの記事をよく読んでコツを掴み一つ上を目指してください。
おまけです。回答者の一人は「XY-Chain は仮定法」さんでベストアンサーでした。
Nishio の様ですが。 8が入りますと8が入り1が入り▢に5が入ります。
そして、8が入りますと 8-1-1ー1 の順に入り▢に5が入ります。
8が入っても8が入っても▢には5が入りますので、5が確定します。
これでも誤りではありませんが、5の右隣の1が先に確定しています。
次回の題材は、いちごナンプレ研究所さん作の「解ける人3%の超難問」とのコメントが添えてある作品の一つで、次の図です。
この作品は「宇宙二位の難問」と同等ぐらいの難問でしたので、私は「星雲」と名付けました。3%とありますが、仮定法でも使わないと答えが出せないでしょう。仮定法無しで最初の数字が確定出来た方は中級を超えると思います。
ちなみに、私の手法では4が最初に決まりました。でもこれは参考にならないかもしれません。
ご覧頂きまして有難うございました。