誰にも解けないナンプレ作家は、もう二年間もブログを更新していません。お元気でいらっしゃると宜しいのですが。
今回の作品は「乾の協奏」と名付けました。「乾」は「いぬい」と読みます。いぬいは西北の意味です。つまり NishioとKitamuraのCollaboration です。「解けたら奇跡」にもこれは有りましたが、こちらの作品の方が公開が先です。次の図がその作品です。
解き易くします。
整理して、
左側ユニットと上段ユニットを除き残りの4ユニットが3数字固定の可能性が有ります。3数字固定の可能性が有るユニットでは、どちらかは誤りですで数字を確定出来ません。何故なら磁石と鉄の区別が無いからです。この作品は難しいですが、それでも挑戦します。
中段ユニットをご覧ください。まだ一つも数字が確定していませんが、ここで Nishio Logic を実行すると☐の4と8が確定します。なお、分かれ道と結果が同じ領域なので、分かれ道は変化します。
Ⅰ. ☐には2と3の片方または両方が入ります。2と3の両方が入るとすると、☐で4と8が弾き出されるので4と8が決まります。そして、☐に2と3の片方と5と7の片方が入りましても、☐から4と8が弾かれますので、やはり4と8は決まります。
Ⅱ.2と3の片方と4が入るとすると、8が決まります。
進めて、
中側ユニットで、4は☐で1と同居しないので4と1は同種です。また、☐で4は8と一回同居で4と8は異種です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても1と8は同種になります。ですが、☐で同居しているので1-8の磁石になります。従って、1が入ります。
進めて、
9で進めて、
二国同盟で、
☐に4と8が入ります。
Ⅲ.2と3の片方と8が入るとすると、4が決まります。
進めて、
中側ユニットで、3は☐で 2と同居しないので3と2は同種です。又、☐で3は4と一回同居で3と4は異種です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても2と4は同種になります。ですが、☐で同居しているので2-4の磁石になります。従って、2が入ります。
二国同盟で、
進めて、
9から上へ9の奇数個連鎖 強・強・強・弱・弱で、9は削除されます。
進めて、
☐に4と8が入ります。これで全ての条件で☐に4と8が入ることになります。4と8が確定しましたので、第3図は次の様になります。
進めて、
さらに進めて、
二国同盟で、
上段ユニットで、☐の3には磁石相手候補がいないので、削除されます。
6は☐で7と同居しないので6と7は同種です。また、☐で6は3と一回同居で6と3は異種です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても7と3は同種になります。同種は同居しませんので、7は削除されます。
進めて、
中段ユニット、6は☐で7と同居しないので6と7は同種です。また、☐で6は1と一回同居で6と1は異種です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても7と1は同種になります。同種は同居しませんので、7は削除されます。
進めて、
二国同盟で、
左側ユニットで、2と3は二列で別居して一列で同居しますので磁石と鉄です。2の磁石相手候補は6と7で、3の磁石相手候補は7ですので、共通の磁石相手候補である7が入ります。
7で進めて、
6で進めて、
2で進めて、
3で進めて、
8で進めて、
5で進めて、
6で進めて、
4で進めて、
3で進めて、
7で進めて、
5で進めて、
8で進めて、終りです。
正解です。
この作品も突破口を見つけるのに苦労しました。ピンピンのピンは疲れます。挑戦された方は如何でしたでしょうか。
次回はITmediaの質問箱で、仮置きが必要と回答された問題です。
この図は解きかけ図ですので、作品名は付けません。難しいかも。
ご覧頂きまして有り難うございました。