俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

パリ20区、僕たちのクラス

2013-06-10 01:10:15 | レビュー
パリ20区、僕たちのクラス [DVD]
クリエーター情報なし
紀伊國屋書店


内容紹介
笑って、泣いて、ぶつかって生きる。
教師フランソワと24人の生徒たち。
第61回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた、
1人の教師と24人の生徒の心の交流を描いた感動ドラマ!
第61回カンヌ国際映画祭で審査員の満場一致により最高賞のパルムドールに輝いた、1人の教師と24人の生徒たちの物語。移民が多くすむパリ20区の中学校を舞台に、人種も生い立ちも様々な10代の多感な生徒達たちの1年間を映し出す。悩み多き教師役は、本作の原作者で、実際に教鞭を執っていたフランソワ・ベゴドー。俊英ローラン・カンテ監督が、演技経験のない子供たちから自然な演技、繊細な感情の揺れを見事に引き出し、演出では生み出せないリアリズムを醸し出す感動作を作り上げた。
パリ20区にある中学校の教室。始業ベルが鳴ってもおしゃべりは止まらず、注意をすれば揚げ足をとる“問題あり”の生徒たちに囲まれて、国語教師フランソワの新学期は始まった。移民が多く、母国語も出身国も異なる24人の生徒たちに、フランソワは正しく美しいフランス語を教えようとしていた。しかし、スラングに慣れた生徒たちは反抗的な態度で教科書の朗読さえ拒否する始末。言葉の力を教えたいフランソワは、生徒たちとの何気ない対話の一つ一つが授業と考え、どの生徒にも真正面から向き合うあまり、彼らの未成熟さに苛立ち、悩み、葛藤する・・・。

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さきほどMXで見ていたのですが、この映画すごいです…映画がすごいのではなくてフランスの教育というか、フランスの荒れた中学校がすごい。生徒の荒れようもさることながら先生の教育というものに対する期待のなさ。これに日本人ならまず目を奪われる。

「こいつら頭悪いから説教するだけ無駄」とか「どうせ全員の面倒なんてみれねぇんだから」とか生徒のいないところで先生同士で話していたり、一人の生徒の親が不法滞在で困ってるから裁判費用に募金しようと提案してる先生の話をぶった切って、別の先生が「私妊娠したの」とかいってシャンパンでお祝いする始末…なんというか先生と生徒の「水と油」みたいな関係が見ていて「本気か、これ」と思わずにいられません。

ストーリーで書かれているんですけど、主人公の教師フランソワが生徒たちと向き合うと書かれていますが、これで向き合っているのかというとすごい疑問。まわりの先生に比べれば向き合っているのかもしれませんが、日本人からみるとこれはこれっでひどい。

そういうのも含めて社会的にもう諦めてしまっている感がこれでもか、これでもかって描かれてます。フランス人がこれ見てどう思うかもしれませんが、日本人の僕が見て思うのは「日本に生まれてよかったー!」っていうことです。諦めないで向かおうとする先生や大人たちがまだ周囲にいる日本はいいけど、次第にこうなっていくだろうなぁとも思う…悲しいことに。

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