まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

世界遺産 ジャンタル・マンタル天文台

2014-05-04 12:26:40 | 2014インド世界遺産紀行


天文学の造形が深かった時のマハラジャである
サワーイー・ジャイ・シン2世が1728年から約6年かけて
インド最大規模の天文観測所を造りました。

他の5つの都市にも建設されましたが、
世界遺産に認定されたのは、ジャイプルのものです。







春分、秋分、夏至、冬至を割り出すのに使用された
ナリヴァーラヤ・ヤントラ







太陽の角度によって、夏季と冬季で使う
ダイヤルを変えていたそうです。







ヨーロッパやペルシャから膨大な書物を集め、
天文学の粋を結集して、居城であるシティパレスの隣に
天文台を建設したのです。

1901年に修復され、2010年に世界遺産に登録されました。







午後の日差しは眩しくて、
説明に頷きながらも木陰を求めていたまるみです。







12の星座を測る観測儀が集合している
ラージ・ヴァラヤ・ヤントラ
占星家に利用されたそうです。







27mもある巨大な日時計は、サムラート・ヤントラ
2秒単位で計測できるという精密さで、
子午線、天頂距離も測れる観測儀です。
モンスーンの期間を予測するのにも使われたそうです。







用途の異なる16の装置は現在でも正確に機能しており、
実際に体験することもできるそうです。







写真左は小型の日時計は、サムラート・ヤントラの
10分の1の大きさとなります。

昼夜を問わず星を観測できる観測儀では、
祭儀の決定や暦の作成もしていたそうです。

日本でも「天地明察」の渋川春海(1639-1715)が
暦を作るのに使用した観測儀も大きなものでしたが、
ここにあるものも巨大です。
石でできたオブジェのようでもあります。

インド・ジャイプル

2014.3.21

コメント    この記事についてブログを書く
« 石垣島で泣いた朝、岸クンお... | トップ | 不思議で面白いインドを楽し... »

コメントを投稿

2014インド世界遺産紀行」カテゴリの最新記事