あすきなまこブログ

七宝焼を焼いています。

かなしみの同人誌即売会

2015-09-02 21:34:14 | 同人誌・グッズ

はるばると、東京まで出かけて創作系同人誌の即売会に参加しても、一冊も同人誌を売らない体に成り果てたなまこでございますが・・・。

 

ふと、学生時代に少しだけ足を突っこんでいた漫画倶楽部のA先輩に、はじめて連れて行ってもらった松山の同人誌即売会のことを思い出しました・・。いや・・いろいろすごくかなしく恥ずかしいことがあったので、記憶を封印していたのでございますが・・。でも、後で自分で読み返すとおもしろいかもなので、思い出せるうちに書いとこ・・と思ったわけです。もう、30年近く前の話です。1986年の夏か・・?

何人かのグループで、わたし、男の先輩二人と車にのせていただいて、出発しましたね・・。そしてフェリーに乗って・・。

でも、車の中でも、フェリーでも、とにかく気まずかったんです・・。わたし、一年生で、大学入ったばかりで、男の人と何話していいかもわかんないし・・。あーあ・・。(でも、わたし、小中学校のころは、そんな人間じゃなかったんだけどなあ・・。高校時代、教室でほとんど男の子と口きかなかったからこんなになっちゃったんだよ・・。かろうじて、美術部の男の子とはしゃべっていたけどな・・。)

同じ一年生の女の子の友だちは、楽しそうにみんなとしゃべってるのになあ・・。

で、前日に合宿がありましたよね・・旅館の畳の部屋で・・。

それから、部員の女子で同じ部屋に泊まって・・。わたし、そのとき女の子の日だったので、みなさんがお風呂に行ってる時、一人でお部屋で濡れたタオルで体を拭いて、そのあと、窓の外の暗い景色を見ていました・・。誘ってくださった先輩には申し訳ないけど、どうしてわたしはここにいるんだろう感満載で・・。

ほんとに、どうしてここにいるんだろう・・って思ってた・・。

次の日の即売会は、かなり大きな体育館みたいなところで行われました。わたしは、漫画倶楽部の会誌といっしょに、大学になってはじめて出した創作系の同人誌「みづは」を30冊ほど持って行きまして、スペースに並べてもらったのですが・・・。一冊も売れないし、手にも取ってもらえない・・というアレを経験いたしました・・・。

(気絶)

はっ・・。失礼しました・・。

受験勉強に明け暮れた高校生の間、大学に入ったらまんが描くんだ・・ってすごく燃えてて、やっと出した同人誌だったのですね・・。

でも、ほんとに世間知らずだったんだ・・。創作系の本の売れなさなんて知らなかった・・。読んでくれた友達は、けっこうみんなよかったって言ってくれるのに・・なんでこんなに売れないのか・・わかんなかった・・。

 

帰りの車の中で、窓を開けて風に吹かれながら泣いてしまって・・。運転している男の先輩に「どうしたどうした・・?」と聞かれ、もうひとりの男の先輩には、「もしかして、体調悪い・・?」って心配されて(その先輩は、妹さんがいて、生理のこととかなんとなくわかってたみたいで・・)でも、なにも言えなくて・・。どうしてわたしはここにいるんだろう・・どうしてわたしはここにいるんだろう・・ってずっと思ってた。

運転手の先輩は、ずーっと運転してくださってたので、岡山に着くころには疲れ果ててて、ハンドルに突っ伏していらしたのに、ねぎらいの言葉も、きっとわたし、かけなかったと思う・・。自分のことでいっぱいいっぱいだった・・。

そんな、みっともない思い出。(いや、まじで書いてて気分悪くなってきた・・。)

でも、みーんな悩んで大きくなるんだよね・・。あたし、まだその時ガキだったから・・ゆるしてね・・。