2017年10月のできごと

お絵かき教室を10月で閉めることにして、10月11日に最後の授業をすませました。

2008年5月から2017年10月までやったことになります・・。 生徒さんが、お姉さんから手紙預かってきてて、しみじみしました。お姉さんは、小学生の時から中学卒業までずっと通ってくれていたのです。楽しかった・・と書いてありました。チラシに広告打って、それを見て来てくれた、はじめての生徒さんでした。

迎えに来てくれたおかあさんにも、最後の挨拶をすませて・・。

そんな感じで、自分でやめるの決めたんだけど、ちょっとセンチメンタルな気持ちになっていた日だったのですが・・。

 

深夜に、アシスタント先の奈々巻かなこ先生からメールが来ました。

いっしょにアシスタントをしていたA先輩が急に亡くなられたとのお知らせでした。・・驚いて、深夜だったけど叫んでしまいました。

奈々巻先生も、A先輩も、大学の漫画倶楽部で知り合って・・長い時を超えて、A先輩が奈々巻先生のところのアシスタントに誘ってくださって、時々入らせてもらっていました。わたしは免許を持っていないので、奈々巻先生のお宅まで、岡山駅から車でいつも連れて行って、連れて帰って頂いて・・。話題があるときはお話しながら・・無いときは黙って・・そのうち、わたしは助手席で寝こけてしまったり・・。（すみません）

前回のアシスタントが終わるときに、おすすめまんがを何冊か頂いたのですが、それが形見になってしまいました。面白かったです・・っていえばよかったな・・。また、次回会ったときに言おう・・と思っていたのです。

A先輩から、まんがを受け取って、せめてものお礼にと・・はちみつ100％のキャンディをふたつお渡ししたのですが、すぐ開けて「あ、かわいい、お花の形になってる。」って言って食べてくれました。でも、そのとき、帰り際でバタバタしていて、その声だけを聴いて、顔を見なかったのが心残りです。

 

・・じわじわ悲しくなってきていたのですが・・こうやって書いていくと、また次のアシの日に会えるような気もしてしまうし、もし会えなくても、ちょっと今日はA先輩おやすみで・・みたいにも思えてしまうなあ・・。

 

ガマズミとほおずきと、並河靖之展

先月焼いた七宝焼のご紹介です。ほおずきを焼きました・・。ゆるい・・。

開いたところを、不透明釉薬のオレンジ（がくの部分）と透明釉薬のオレンジ透（実の部分）で仕上げました。

 

 

それから、赤い実のペンダントをつくりました。参考にしたのはガマズミの実です。

いつものように銅板を切り抜いてつくりました。線を出すのに、書き割りの技法も使っています。

 

 

あっ、それから、念願の並河靖之七宝展に行きました。行ったのは9月9日だったっけ・・。

伊丹市立美術館でやっていたので、ほとんど誰にも言わずに、朝からぱっと出かけて、三時過ぎにはもう家に帰って落ち着いてたかんじでした・・。展示見た後は、となりのタリーズでサンドイッチ食べて、ほとんどすぐ帰途についちゃったからね・・。やー、なんか圧倒されちゃって・・。

作品は、細かかった細かかった・・・。明治の有線七宝の重鎮・・という方ですが、ほんと、こんな線よく立てたなあ・・と。もちろん、工房で、分業で、腕の良い職人さんをたくさん使っていたのだと思いますが・・。

あっ、下絵も見られてよかったです・・。

図録を買いました。

 

 これ、立体の壺に、全部銀線立てて、藤の絵柄描いてるんでごわす・・。あばばば・・。

はー・・。さすがにモチベあがりました。

あ、でもね、まだ初期の、あんまり色の綺麗でない泥七宝とか、なんとか商会と契約結んだのはいいが、質が良くないから契約はなかったことに・・的な時代のお話も知ることが出来て、ああ、やっぱあそこまで到達するのには、いろいろなご苦労があったんじゃなあ・・と思ったよ。