夕暮れの風、酔っ払いの半月

お昼過ぎに、ぶちねこさん夫妻が、スペースを訪ねてきてくださいました。にどまりが、おふたりの姿を見たがっていたので、お願いして携帯でパシャリとさせていただきました。お忙しい中、ありがとうございます。いただいたアフタヌーンティのバニラティがとてもいいにおいです…。

おとなりさんと本の交換をしたり、…そして読ませていただいたらとても面白く、何回も吹き出してしまいました。

そんなこんなで、コミケ一日目、無事に終わりました…。

なんか…いいところですよね。コミケって…。
みんなが好きな原稿描いて、自分で本にして、みんなで売って買って…。たくさん人がいて…。なんか、すごいよね…。
なんか、わたしももっとがんばらないとなあ…って思いました。新刊出せたけど、やっぱりちょっとページ数少なめだったし…。
「オヤジィちゃんとイライザ」シリーズ化するんですか？と聞いてくださったお客さんもいらっしゃいましたが、まだわかりません…、今日を終えて、帰ってから考えます…とお伝えしました。うん、正直な気持ちです。ほんと、これからどうしようかなあ…。とてもとても、うれしくありがたい一日でしたし、冬コミの申し込み書も買ってきてるんですが、次はどうするか…。

行列に並んで荷物を出して、(夕方は風がとても涼しかったです)会場のカフェテリアでごはんを食べ、国際展示場駅まで歩く途中でかっちこちのアイスキャンデーいちご味を食べ…。ななめに割り箸が刺さっているところがいいんだよね！
国際展示場駅の前のコンビ二では、何人もお店の人が表にいて、焼き立てのフランクフルトをにぎやかに売っていました。(コミケ名物だそうな。)めちゃくちゃ売れるだろーなー…と思いつつ、でも今、アイス食べたばっかりだし…。

えーと、電車は乗り過ごしたり、ちょっとさまよったりしたんですが…。(苦笑)
なんとか品川駅までたどりつき、時間がたくさんあったので、しばらくぼうっとしたり、頼まれてたおみやげ買ったりしました。綺麗なマカロン買いました。
ひとりで、ぼんやりと、人の流れを見るのって久しぶりかなあ…。また、コミケとは違ったかんじの人の流れで…。川のようにも見えるし、みんなそれぞれどこかに急いでいるんだろうし…。たくさん、たくさん人がいて、でもみんな知らない人たちで…なんだろうな…すこしかなしいような気がするのは、夏の終わりのせいかなあ…。人が少なくてもさびしいし、多くてもそれはそれでさびしいって、なんなんだろうなあ…。でも、長いこと、こんな気持ちを忘れていたような…。
若い頃は、かなり長い間、自分の中のデフォルトとして、さびしい気持ちがあったんだよな…。そしてまた、だからまんがを描いていたのだと言える。さびしくなかったら、描かなくったってよかったんだろう…。なつかしい痛みが戻ってきたのが、少しうれしくもあり、しかし、もう歳だから、あんまりこんな痛みには、長いことはたえられないから、早くおうちにかえりたいな…と思ったり。

そんで、新幹線の中でワンカップを一気飲みして、べろんべろんに…。いやいや、また岡山までワープしたかったんだけどさ。ていうか、ふつう、着くまでに冷めるんですが、昨日は少し飲むタイミングがちと遅かったので、酔っ払ったまま、岡山駅のホームに降り立ちました…。ううう、ふわんふわんするぜ…。靴擦れも出来てるぜ…。

ピンチとか、感激とか…

会場でいつものように、机の上に配られている大量のチラシをまず片付け、届いている荷物をペリカン便のところまで取りに行き、スペースの用意をしていました。

そしたら、Ａ先輩がたずねてきてくださいました。今日はスペース近いから…とのことで。ニニキネの焼き菓子の差し入れと、塩入りの飴をいただきました。ううっ、このお心遣いがうれしいっ…。プロのマドレーヌを、ぱっく…。やっぱ、やわらかくしっとりしてるなあ…。
Ａ先輩のやっていらっしゃるジャンルは、忍たまなのですが、今、上級生熱でジャンル全体がもりあがっているらしく、うひゃあっていう感じよ、とのことで、先輩からも分厚い本をいただきました…。まんががいっぱいでうれしいなあ…。

…そして、なまこは、ふとおつりを忘れたことに気づく…。
うわわわわわん、あんなに５０円玉用意していたのに…っ。ぴんちです…。

しかし、買い手の方もプロの方が多く、みなさまほとんど、小銭を用意してくださっていたのだ…。そして、なんとかうまいこと５０円玉を、常に一個か二個はキープでき…。早い時間におひとり来てくださった女性に、おつりが出せなかったのですが、なんと、しばらくしてもう一度、ちょっきり用意してやってきてくださいました。うう、こんな人波の中、二度もご足労いただき…、感謝にたえません。すてきなコスプレのおねえさまでした。

「オヤジィが復活するなんてうれしすぎる。」って言って、新刊を買っていってくれたおにいさん…。わたしには、あなたのそのことばがうれしすぎる…。

ううう…。いろいろカンゲキ…。

そして、なんだか今回、読者の方からとてもいろいろ差し入れをいただきました。うわあ…お菓子長者です…。本来なら、お名前を聞いて、お礼のお手紙をお出ししたいのですが、昨今は個人情報をお聞きするのもかえって失礼なような感じがするので、この場を借りて、お礼申し上げます…。どれも大事にいただきますね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく

コミックマーケット７６、当日の朝

コーヒーの効き目が切れたのか、あとは夢も見ずに気絶っぽく眠り…、あ、いやいや、起きる前にねぼうする夢見てた…。あうっ。でも実際は、ちゃんと起きられてよかった…。

さーて、持ってきたカップヌードル食べよう！…と思ったら、箸がないっ！！
ガーン…。え、えんぴつ２本で食べる？？？(それはイヤ…)
かなり、ショックだったのですが、あっ、フロントに聞いてみよう！と思いつき、行ってみたら、フロントのおじさんが「箸ですか？少々お待ちくださいませ。」ってビュッフェみたいなところから割り箸を一本持ってきてくださいました。ああ、フロントさんてしんせつだなあ…。

無事、食べることができて、出発です。新日本橋駅までの道を教えてもらい、歩くことにしました。そして地下鉄で東京駅に行き、八重洲口でバスに乗ります。

バスの中のコミケ行きのおじょうさん方のおしゃべりは、鳥のさえずりのようだなあ…。やっぱメガネっ娘率が多いのは、原稿描きのせいですかい？
前に立ってつり革につかまってる男の子たちは、もう息子の歳の方に近いよね…。
ふっ、こんなおばちゃんが何してるんだろう…と微妙な違和感を感じつつ…。(しかし、知っているわ。わたし、自分を外側から見たら、りっぱなオタクのおっちゃんみたいに見えてること…。きっと溶け込んでいるわ。ごっふごっふ。)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく…

帰ってきました…。

深夜に東京から帰ってきました。

倉敷で見る月は綺麗でした…。えーと、上弦の月？
実は、よっぱらっていたのですが、無事、帰り着けて、ふわふわする足で、台所の床をぽんと踏んだときに、ああ、帰って来れてよかった…って思いました。

コミケはとっても楽しかったけど、なんだか今回は、行く前から、早く帰ってこれるといいな…なんて思っていたのです。
くたくた疲れて帰ってきて、深夜の台所にいる自分を想像していたりしました。
こんなによっぱらいになっていたとは、想定外ですが…っ。

コミケ当日のこと、次の日記で書きます。