今日のおでかけ

自転車でお出かけする。メインの用事は、うずらとねずみの敷き藁を買いに行くことであるが、とりあえずデパートにも行く。あんまり混んでなくて、新しくてピカピカしているデパート。休憩用の椅子に座って、吹き抜けのエスカレーターをぼんやりと眺める。暇そうな背広の店員さんが、株価の急落について話していた。

スタバに行っちゃおう！と思いついて、ひとりでスタバに入る。ケーキやスコーンの値札の下の方に小さく書いてあるカロリーを見て、…なんか食べる気が失せて、カフェラテのホットを一杯頼む。あたたかくておいしかったけど、ふと横を向いたとき、そっちの席のおっさんが、はなくそをほじりながら携帯をかけているのを目撃してしまう。うわーん。スタバでは、はなくそをほじるなという法律を作って欲しい。

それからホームセンターで目的の敷き藁（牧草ですな）を買って、家路に向かうと、わああ、帽子とサングラスの怪しいおじさんに、ばったりと出会う。やん、にどまりさんではありませんか。郵便局に行くところだって。ついていく…。怪しいおじさんについていってはいけません、という世間の教えと真逆のことをしているなあ…。（笑）でも、今日会うのはじめてだったんだ。にどまりさんが眠っているうちに出かけたので。
今日の恋愛運はなかなかヨイと言えるのではないでしょうか。…どうせ、家で会えるじゃんってにどまりは言うが、いや、そりゃそうなんだが…。

ないものをさがす

無いものを探す。来ないひとを待つ。

無いかどうかわからないから、探すんだろうか。
来ないかどうかわからないから、待つんだろうか。

忠犬ハチ公。
にのみやあおさんという方の作品で、おとうさんをいつも待っている男の子の話があった。その作品の中で、あおちゃんはその男の子に「忠犬ハチ公」の絵本を見せてもらって泣いちゃうんだ。「かわいそう・・・。」って。でも、その男の子は「どうして？」と不思議そうなの。ハチ公は、先生が死んじゃったことを知らないんだから、来るかな来るかな・・・って楽しみに待っていたんだから、かわいそうじゃない、っていうのね。
その男の子は、おとうさんをいつも待ってる。ある日、おとうさんが、おかあさんのところへやっとやって来る。別の女の人を連れて。

男の子は、最後にはおかあさんとふたりでひっこしてしまうんだ…。あおちゃんが、とってもさびしい秋…って思って、そのお話は終わる。

高校のとき、先輩が貸して下さった同人誌に、にのみやあおさんの作品が載っていて、それからずっと好きで追いかけていたひとです。


サスケのこと。
飼っていたオス猫のサスケが男の旅に出て、帰ってこなくなって、わたしは猫かごを持って探しに行った。あれは、どうだったんだろう。
もう、この世界にいなくなってしまったものを探していたんだろうか。どうなんだろうか。
あの子のことは、いいんだけどさ。だって大人の男だったんだから。わたしの、あずかり知らぬ世界を持っていたんだから。