読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

日本経済の現実がこの小説を追いかけた、「日銀券(上)」(幸田真音著/新潮文庫)

2008-06-09 13:22:39 | 作家;幸田真音
~量的緩和・ゼロ金利解除をめぐる迫力の人間ドラマ。超金融緩和がモルヒネ注射のように市場を蝕み始めている。政策転換の是非が問われる今、中井昭夫は戸惑っていた。あの夜、芦川笙子が囁いた謎の言葉。日本銀行副総裁として再び目の前に現れた笙子に惹かれる自分自身。日銀の最高意思決定機関、政策委員会のメンバーとして中井が下すべき決断は――。バブル崩壊後の日銀が抱え込んだ最大のテーマ、ゼロ金利政策解除を巡る人間ドラマ。~ . . . 本文を読む