
日本の調査捕鯨船に対して、アメリカの環境保護団体の活動家たちが妨害行動に出た。何度も繰り返される事件ではあるけれども、グリーンピースなどに所属する暴漢たちの引き起こすこのような事件は不愉快である。そこに感じられるのは、欧米人の「傲慢さ」だろうか。もちろん、一部の環境テロリストのこうした愚行を一般の欧米人にまで一般化するのは適切ではないだろうが、HUMBLEな欧米人の存在の一方で、このような狂信的な「動物愛護主義者」を生むのもまた、ニーチェの思想などと同じく「キリスト教」文化の反面なのだろうかと思ったりもする。とくにプロテスタント国にその傾向は強いのかも知れない
自己の信条のみを絶対視して、自分と異なった考えや価値観を持つ人たちを、無反省に排斥する人たちの多くが、特定の何らかの宗教や信仰や「主義」を持つ人たちなどに多く見られるように思われるのも、人間の悪しき性の一面なのだろうか。
牛や豚や鶏を食べるのはまったく問題がなくて、鯨を食べるのは悪いという根拠を合理的に説明してもらいたいものだ。もちろん、種の絶滅に向かうような乱獲は認められるはずもないが、十分に生態系の維持に問題ないかぎり、鯨を食料とすることに何ら問題はないはずである。それは、私たちの国の伝統的な食文化でもある。
私たちにとって固有の価値ある文化は守らなければならない。そのためには言論によって合理的に反論しなければならないが、ただ、単純にオーストラリア人や欧米人の人種的な偏見などといたずらに関連づける人もいるようだが、それも短絡にすぎるし必ずしも正しくないと思う。感情的になって話を飛躍させることなく、ねばり強く言論と論理の正しさのみで反捕鯨国の世論を克服してゆくしかないと思う。
外交:調査捕鯨、妨害防止を申し入れ
外務省は23日、日本の調査捕鯨船が環境保護団体「グリーンピース」から燃料補給の際妨害を受けたことについて、同団体が乗り組んだ船の旗国オランダに、再発防止の措置を講じるよう申し入れた。児玉和夫外務報道官が会見で明らかにした。妨害行為は、反捕鯨団体「シー・シェパード」に次ぐもの。「シー・シェパード」の件では、拘束されたメンバー2人のうち1人がオーストラリア人のため、高村正彦外相は22日、オーストラリアのクリーン貿易相との会談で「国内法に基づく適切な対応」を要請した。
国際的には私たちの意見が少数意見のようです。日本の国内にも、「国益」のために捕鯨を中止すべきだという意見もあるようです。
しかし、鯨を食糧にするのは日本の食文化です。また、今でこそ日本の鮨は、全世界に支持を得ているようですが、一昔前までは、生魚を食するといって一部の欧米人などからは偏見と軽蔑を買っていたものです。衣食住など、私たちの身体に近い文化になるほど、偏見も強くなるようですね。
マグロなどと同じく商業主義による乱獲など、もちろん、もってのほかですが、生態系を守りながらの捕鯨は認められると思います。
「牛のステーキ」が彼らのご馳走なら、「鯨のステーキ」は日本人のご馳走です。といっても、彼らの圧力で、鯨のステーキの味を知らない日本人も最近は増えているのでしょうが。
鮨と同じように鯨のステーキも、日本の食文化として彼ら欧米人にも賞味してもらうようにしましょう。